持続可能な社会の実現に貢献するSCREENのサステナブル経営

激変する社会に新たな価値を創出する

代表取締役 取締役社長 最高経営責任者(CEO)
後藤 正人

気候変動、資源・エネルギー問題、生成AIをはじめとするデジタル技術の急速な進化、地政学的リスクの高まりなど、社会や産業のあり方は目まぐるしく変化し、大きな転換期を迎えています。企業を取り巻く環境の複雑さと不確実性が増す中、GXやDX、HX(ヒューマントランスフォーメーション)に象徴される潮流を的確に捉え、人と技術の可能性を最大限に引き出しながら、社会に新たな価値を生み出していくことが企業に求められています。こうした時代においても社会から必要とされ続ける企業であるためには、将来を見据え、その先に生まれる課題やニーズに応える技術やソリューションを創出し続けることが不可欠です。私たちは、この大きな潮流を単なるリスクではなく、社会課題の解決と持続的な成長を実現する機会と捉えています。

SCREENグループは、「人と技術をつなぎ、未来をひらく」という存在意義のもと、事業を通じて社会に新たな価値を提供するソリューションクリエーターとして、持続可能な社会の実現に貢献することを使命としています。その価値創出の原動力となっているのが、創業以来大切にしてきた「人」と「技術」です。印刷事業を原点に培った技術を、人が磨き、つなぎ、「思考展開」によって新たな領域へ応用してきた挑戦の積み重ねは、SCREENグループの成長の歴史そのものです。150年以上にわたり培ってきた技術と知見、そして誠実さを重んじ人を大切にする企業文化は、私たちのこれからの成長を支える揺るぎない土台です。こうした強みを未来に向けてつなぎ、変化の先にある社会課題やニーズに応えるソリューションを創出し、新たな価値を社会に提供していきます。

価値創出を支えるサステナブル経営

こうした価値創出を一時的な成果に終わらせるのではなく、SCREENグループが何によって成長し、なぜ社会から必要とされ続けるのかを示すストーリーとして、取り組み全体をつなぎ、持続的な成長へと結び付けていくことが重要であると考えています。そのために、「CSR憲章・行動規範」を掲げ、役員・従業員一人ひとりが良き企業市民として責任ある行動を実践するとともに、環境・社会・ガバナンス(ESG)の視点を経営の中核に据えたサステナブル経営を推進しています。社会や顧客への価値提供を事業成長や競争力の強化へ結び付け、社会的価値と経済的価値をともに高める共通価値の創出へつなげる。そして、その成果を人材や技術へ投資し、さらなる価値創出へ還元していく。この好循環を着実に回し続けることが、持続的な成長と企業価値向上の源泉になると考えています。

これからも、SCREENの成長を支えてきた「人」と「技術」を原動力に、変化の先にある社会課題やニーズに応える挑戦を続けていきます。そして、社会的価値と経済的価値の双方を高めることで、SCREEN Valueのさらなる向上と持続可能な社会の実現を目指してまいります。

サステナブル経営のさらなる前進へ

存在意義の追求こそが、SCREENのサステナビリティ

上席執行役員 サステナビリティ戦略本部長
井藤 徹也

SCREENグループの存在意義である「人と技術をつなぎ、未来をひらく」を追求し続けることは、SCREENグループの持続可能な成長と発展につながるものであり、サステナビリティの本質そのものだと捉えています。一方で、社会課題やステークホルダーの期待が変化する中では、この存在意義を理念にとどめず、事業活動や日々の業務の中で具体的な取り組みとして実践していくことが求められます。その実践にあたっては、変化に対する感度を高め、新たなリスクと機会を的確に見極め、柔軟かつ迅速に対応していくことが重要です。
こうした対応力を高めるには、サステナビリティを個別の取り組みにとどめず、各部門や事業会社の活動とつなぎ、全体として動かしていくことが必要です。戦略本部間の連携はもちろん、事業会社とのつながりをより一層深めながら、組織全体の取り組みとしてサステナビリティ戦略を着実に前進させていきます。例えば、「Sustainable Value 2026」ではESGの枠組みのもとで取り組みを推進しており、S(社会)の領域における健康経営もその一つです。これまでも従業員と職場の両面から心身の健康づくりに向けた諸施策を展開していますが、今後はサステナビリティ戦略の責任者として、人財戦略本部をはじめとする各部門との連携を一層意識し、全社一丸となって従業員のエンゲージメント向上にも取り組んでいきます。こうした連携を通じて、従業員一人ひとりが力を発揮できる環境整備を推進し、SCREENグループの持続的な成長を支えていきます。

社員一人ひとりの「自分事化」を推進

サステナビリティ戦略を企業価値につなげていくために最も大事なことは、社員一人ひとりが「サステナビリティを自分事化」することだと考えます。SCREENグループでは、従業員による社会的価値向上の取り組みを表彰する「Sustainable Value Award」を発展させ、社会的価値向上につながる取り組みを広く掘り起こし、挑戦や創意工夫も称える「Sust-1GP」(サスワングランプリ)として新たに運営を開始しました。こうした取り組みを通じて、従業員一人ひとりの小さな気づきや挑戦を、組織としての価値創出につなげていくことが重要だと認識しています。
そこで、昨年度から「サステナブル・アクションチャレンジ(略称:サスチャレ!)」を全社に展開しています。これは、従業員一人ひとりがソリューションクリエーターとして、社会課題の解決やSCREENグループの社会的価値向上につながる提案・イノベーションを考え、行動に移していくことを目指すものです。今後も、社員一人ひとりがサステナビリティの担い手であるとの意識を強く持ち、「SCREEN Value」(企業価値)を向上させる取り組みを自分事として捉え、人と技術をつなぎ、社会に新たな価値を生み出す歩みを進めていきます。

こうした歩みを、次期中期経営計画にもつながる取り組みとして発展させ、社会や投資家をはじめとするステークホルダーの期待に応えながら、これからのSCREENグループの社会的価値向上にご期待いただけるよう、挑戦を続けてまいります。