5つの基本方針を掲げ、それらを実現するための制度や施策を展開しています。
人材マネジメント
SCREENグループは、「未来共有」「人間形成」「技術追究」の企業理念のもと、「CSR憲章・行動規範」および「SCREENグループ経営要綱」に立脚し、人材マネジメントに関する7つの分野についての基本方針を要綱として定めています。この方針に基づき、多様な従業員が働きがいを持ち、一人ひとりの能力を最大限に発揮できる環境づくりに取り組んでいます。

人材育成・人材活用
SCREENグループの人材育成に関する考え方として「中長期観点に基づく人材育成プラン『基本理念』」を定め、その中で人材育成コンセプト・求める人材像・人材育成プラン基本方針を示しています。中期経営計画「Value Up 2023」においても、それらを実現する制度や施策を展開し、企業価値向上の源泉である、すべての従業員の成長を促すとともに、挑戦する風土の醸成、次世代経営人材の育成を目指していきます。
人材育成コンセプト
人材育成において目指すもの、「組織」と「個人」の関係性を表しています。

求める人材像

人材育成プラン基本方針(骨子)
SCREEN BUSINESS SCHOOL
人材育成プラン基本方針を実現するための階層別・目的別の教育体系・研修プログラム「SCREEN BUSINESS SCHOOL」により、社員の主体的な成長を支援しています。2020年3月期は、前期に評価が高かったプログラムを中心に継続開講し、ビジネスパーソンの基礎能力を強化するため、ロジカルシンキングやクリティカルシンキングなど7つのプログラムを新設しました。(受講者数:約1,220名)
また、育児・介護などにより時間に制約のある社員に配慮した受講プログラムを実施するなど、ライフステージに関わらず成長・活躍できる環境を整備しています。
2021年3月期からは、中期経営計画「Value Up 2023」に基づき、SCREENがイノベーティブな進歩をするための鍵となる研修をSKIP(SCREEN’s Key learning for Innovative Process)と命名し、「社員個人が成長を実感できる企業体」、「イノベーションを促す職場環境の醸成」の実現に向けて、基盤強化に取り組んでいきます。
新入社員研修
入社後3週間は、社内外の講師による講義や実践的なワーク、座禅体験などを通して、SCREEN社員としての心構えや基礎知識・スキルを身に付けます。その後は、専門教育を通じて実務能力を習得していきます。期末には、1年間の振り返りを行い、さらなる成長を促すために「新入社員フォローアップ研修」も実施しています。
留学・ビジネススクール派遣
技術者の留学、米国弁護士資格取得のためのロースクール留学などを目的に応じて実施。将来の経営を担う人材を育成するために、MOTやMBAを取得できるビジネススクールへの派遣も行っています。
次世代経営人材の育成
次世代経営人材育成のための研修プログラムとして、管理職向けの「ビジネスリーダー養成コース」、一般職向けの「Jr.ビジネスリーダー養成コース」を実施しています。各社から選出された受講者が、役員講話、外部講師による専門的な講義のほか、他社社員との異業種交流型研修(他流試合形式)で競い合うなど、1年を通して、密度の高いプログラムを受講します。この中で、実践的な経営知識を習得するとともに、経営的視点を養い、将来のビジネスリーダーとして自ら道を創り進む力を醸成しています。2020年3月期は、「ビジネスリーダー養成コース」9名、「Jr.ビジネスリーダー養成コース」13名が受講しています。
修了生に聞く
ビジネスリーダー養成コース受講者による「経営提言」の様子(撮影日:2019年12月13日)

労使関係
当社および事業・機能会社の全従業員に占める団体交渉権を持つ従業員の割合は、2020年3月末現在64%となっています。労働組合とは、月2回の定例労使折衝以外にも各種テーマについて必要に応じて労使協議会を開催するなど、建設的な対話を重視する労使関係を構築しています。
評価と処遇
役割と成果に基づき、公正で納得性の高い評価を行います。また、それを会社・組織の業績とともに報酬に反映することで、社員一人ひとりの貢献に報いる公平な処遇を行います。加えて、このような制度運用の基盤となる目標管理と評価制度への理解が深まるよう、定期的に評価者研修を実施しています。その他、部下が上司を評価する多面評価を行い、双方向性を実現することで、評価の適正化を図っています。
【働きやすい職場環境づくりに向けた取り組み】
●働き方改革の推進
SCREENグループの競争力を高める重要な取り組みとして、働き方改革を推進しています。2020年3月期は、各組織の若手社員で構成されたメンバーで、ICTを活用した業務の効率化を検討しました。その他、社員一人ひとりのITリテラシー向上のためのメールマガジン配信や、一部事業所への出張者用スポットオフィス設置などを実施しました。
●ワークライフバランスの取り組み
SCREENグループでは、多様な個性を持つ従業員が、ライフステージの変化に左右されることなく能力を発揮するための環境整備に努めています。妊娠(配偶者の妊娠を含む)・育児・介護・本人の疾病治療中の社員を対象として、コアタイムを設定しないフレックスタイム制や部分在宅・短時間勤務の制度を導入し、社員一人ひとりのニーズに合わせた働きやすい環境整備を行っています。このような取り組みが土台となり、COVID-19拡大による緊急対応時においても、速やかに在宅勤務を中心とした体制へ移行することができ、円滑な事業継続が可能となりました。
そのほかの取り組みとしては、男性の育児参加促進のため、配偶者出産時における休暇取得を義務化しており、近年では、男性社員の育児休暇取得も増加しています(2020年3月期実績:69名)。
主な制度(2020年4月現在) | |||
PitStop5有休 | 前年度有休取得率が60%未満の場合に、当年度に必ず設定する連続5日の有給休暇 | ||
ファミリーサポート有休 | 家族看護、不妊治療、本人の疾病治療・予防などを目的とした休暇(年5日まで) | ||
子育てサポート休暇 | 中学校3年生までの子の行事参加を目的とした休暇(年2日) | ||
配偶者育児休職 | 配偶者出産後の育児参加を目的とした休職(有給休職 原則取得) | ||
配偶者同行休職 | 外国で勤務する配偶者に同行することを目的とした休職(無給休職・一定期間) | ||
フレックスタイム制 (コアタイムなし) |
育児・介護・妊娠・本人の疾病治療中の社員を対象としたコアタイムを設定しないフレックス勤務 | ||
部分在宅勤務 | 育児・介護・妊娠・本人の疾病治療中の社員を対象とした業務の一部を自宅で行う勤務形態 | ||
短時間勤務 | 育児(小学校6年生までの子を養育)・介護・本人の疾病治療中の社員を対象とした勤務時間を短縮できる制度 | ||
勤務間インターバル | 勤務終了から翌日の勤務開始までに一定の連続した休息時間を確保する制度(9時間以上を確保) | ||
準総合コース | 育児・介護などで転勤が難しい社員を対象とした勤務地を限定するコース |
育児休職等補助金給付 | 育児休職・育児短時間勤務などにより減額となる賃金の一部を補助 | ||
育児早期復職補助金給付 | 育児休職からの早期復職者に保育所費用などを補助 | ||
育児休職中能力アップ 支援プログラム |
育児休職中の自己啓発を支援するウェブサービス |
介護休業等補助金給付 | 介護休業・介護短時間勤務などにより減額となる賃金の一部を補助 | ||
介護用具補助金制度 | 介護のための器具購入・レンタル費用の一部を補助 | ||
介護に関する相談窓口の設置 | 社内制度および公的支援、民間サービスなどに関する専任の担当者による相談受付 | ||
介護セミナーの開催 | 介護離職を無くすことを目的とした介護の基礎知識に関するセミナーの実施 |