Doc. No.: NR190122

株式会社SCREENホールディングスは、彦根事業所の敷地内で2018年1月から進めていた半導体製造装置の新たな生産拠点「S(エス・キューブ)」の建設をこのほど終え、竣工(しゅんこう)しました。

S3 (エス・キューブ)

近年、パソコンやスマートフォンといった特定の商品だけでなく、自動車や金融、医療、社会インフラなど、幅広い産業に半導体・電子部品が使われています。半導体業界は、4年程度で好不況を繰り返す従来のようなサイクルを脱し、長期的な成長サイクルに入ったとの見方もあり、今後も大手デバイスメーカーでは高水準の設備投資が続くと予想されています。

当社は、このような市場環境を受けて、半導体製造装置事業の収益性向上を目指し、継続的に実施してきた「生産革新プロジェクト」の一環として、「S(エス・キューブ)」を建設しました。新工場は、免震構造を採用しBCPおよびBCMの体制を強化するとともに、機能的な物流システムと大型立体自動倉庫を導入。生産効率を追求することで、省人化とリードタイムの短縮を実現しました。新工場の生産能力は従来比150%となり、これまで以上にタイムリーかつ安定した装置供給が可能になります。

当社は、今回の新生産拠点「S(エス・キューブ)」の建設により、半導体製造装置のさらなるシェア拡大を目指すとともに、半導体製造装置事業における収益性向上と競争力強化を図っていきます。

<新工場の概要>

名称: 彦根事業所「S(エス・キューブ)」(S3はSafety, Smart, Speedの頭文字)
所在地: 滋賀県彦根市高宮町480-1
建築面積: 約4,176平方メートル
延床面積: 約12,458平方メートル
構造: 鉄骨造(基礎免震構造) 地上5階建
総工費: 約90億円(生産革新プロジェクトに関連する工事全体の金額)
操業開始: 2019年1月
主な業務: 主力製品である枚葉式洗浄装置の生産など

 ※ 半導体製造装置事業を担うグループ会社である株式会社SCREENセミコンダクターソリューションズが、同事業の収益性のさらなる向上を目指して物流・組み立ての効率化を図り、業界最高水準の生産システムを構築するプロジェクト。