Doc. No.: HD200727

株式会社SCREENホールディングスは、細胞増殖や形態変化の定量分析性能と生物顕微鏡に迫る高精細な観察性能を兼ね備えた、細胞形態解析イメージングシステムの最新モデル「Cell3iMager duos2(セル スリー イメージャ デュオス ツー)」を開発しました。複数蛍光を高速で撮像できる光学系の搭載により、明視野撮影を含めたトータルスキャンを高速化。創薬・再生医療分野での細胞解析の利便性向上に貢献する同装置の販売を、2020年8月から開始します。

Cell3iMager duos2

近年、幹細胞を使用した再生医療研究は、生体組織と類似した3次元組織であるオルガノイドを人為的に形成する技術の確立により、大きく進展しています。オルガノイドの薬剤感受性試験や細胞治療による再生医療への利用が期待される中、3次元構造体であるオルガノイドの形態的な特徴や、蛍光による機能の解析を定量化することが求められています。

このような業界の動向を受けて当社は、細胞形態解析イメージングシステム「Cell3iMager duos2」を開発しました。この装置は、2016年に発売した「Cell3iMager duos」の持つ、生物顕微鏡では困難だった培養ウェルプレート全面における細胞個々の高精細かつ均一な撮像性能を継承しつつ、蛍光光源を使用した撮像において、当社従来比約3倍のスキャンスピードを実現。また、蛍光光源ユニットの自動切り替えが可能となったため、複数色の蛍光と明視野撮影を複合的に活用した解析が、高速かつ簡便に行えるようになりました。さらに、今回新たに開発した「プレートオートローダ」と組み合わせることで、複数枚の培養プレートを登録スケジュールどおりに自動で撮像・計測できます。

当社は、今回の「Cell3iMagerシリーズ」としての製品ラインアップ拡充により、需要の拡大が見込まれる創薬・再生医療研究をサポートする細胞形態解析イメージングシステムにおける、デファクトスタンダードを目指します。そして今後も、ライフサイエンス分野のさまざまなニーズに応え、同分野の発展に貢献していきます。

※ プレートオートローダの概略(オプション品)
「Cell3iMagerシリーズ」の細胞画像取得の自動化を実現。duos用自動扉、インキュベーター、スタッカー、培養プレート搬送ロボット、および、それらの機器を管理するための管理ソフトウエアで構成。

本件についてのお問い合わせ先

株式会社SCREENホールディングス ライフサイエンス事業室
Tel: 075-931-7824  screen_lifescience@screen.co.jp

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