Doc. No.: HD200713

株式会社SCREENホールディングスはこのほど、調剤包装(PTPシート)への変動情報の追加印刷を実現するUVインクジェット式アルミロール印刷機「BEVERSA(ビバーサ)」を開発。本年11月から販売を開始します。

BEVERSA
追加情報をデジタル印刷したサンプル

2019年の薬機法改正により、トレーサビリティーや医療過誤防止の観点から、医療用医薬品の販売包装・元梱包装単位において、商品コードや製造番号、有効期限を明確にするGS1バーコードの表示が義務化されました。一方で、錠剤やカプセルなどの内服薬では、PTPシートが多用されているにもかかわらず、PTPシートへの表示義務は商品コードのみにとどまっています。そのため、病院や薬局の調剤現場からは、文字またはバーコードによる、製造番号や有効期限の情報表示が求められています。

このような製薬業界の動向を受けて当社は、UVインクジェット式アルミロール印刷機「BEVERSA」を開発。あらかじめグラビア印刷されたPTPアルミ箔(はく)ロールに、UVインクジェット技術によって追加情報をフレキシブルにデジタル印刷できます。医薬品の製造番号や有効期限など製造時の変動情報を、PTPシート上の1錠単位に毎分30mの速度で追加印刷が可能。医薬品への付加価値提供に加え、製薬会社における包装工程での生産効率向上を実現します。

当社は今後も、お客さまの課題解決を実現するソリューションの提供により、新たなマーケットを切り開いていくとともに、製薬業界の発展に貢献していきます。

※ PTP(press through pack)シート:薬を包装する方法の一つで、錠剤やカプセルをプラスチックとアルミ箔で挟んだシート状のもの。

PTP用包装機メーカーのコメント

■ CKD株式会社 執行役員 自動機械事業本部長 北洞 義明氏

当社は、医薬品用PTP包装ラインの製造を手掛けて60年、現在では600台を超える当社設備を日本全国の製薬会社の生産現場でお使いいただいております。ロット番号や使用期限などの変動情報をPTPシート単位に表示することは、業界のトップメーカーとして、医薬品取り扱いの安全性を高めるための重要事項であると早くから認識し、設備に必要な要素技術と装置開発に取り組んでまいりました。インライン印刷およびオフライン印刷において、変動情報が追加印刷されたアルミ箔ロールに対し、われわれは「エコブリスタシリーズ」で最適なソリューションをご提案します。premium.ipros.jp/ckd

PTP用アルミ包材メーカーのコメント

■ 株式会社メタルカラー 専務取締役 髙石 和樹氏

「BEVERSA」によるPTPシートへの変動情報印刷は、医薬品の安全性を、より高めることができる重要な取り組みだと考えております。当社もPTPアルミ箔の提供により、微力ながらこの取り組みを支援いたします。
metalcolor.jp

■ 株式会社タケトモ 営業部第二課 主任 渡辺 信介氏

変動情報を追加可能な印刷技術は、医薬品に関するトレーサビリティーの強化が加速している現在のニーズにマッチしていると感じます。当社としましても、PTP用アルミ箔基材の品質向上を、これからも目指してまいります。
taketomo.co.jp

本件についてのお問い合わせ先

株式会社SCREENホールディングス ライフサイエンス事業室
Tel: 075-931-7824  screen_lifescience@emis.screen.co.jp

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