資源の有効利用
水資源の有効活用
SCREENグループは、「環境方針」のもと、事業活動における水資源マネジメントを計画的に進め、生態系を含めた水循環環境への負荷を低減することを目指しています。特に、本社を含む主要6事業所のある琵琶湖・淀川水系については、自然科学及び社会科学上、極めて貴重な水環境を有する水系であることを認識しており、地方自治体や教育・研究機関との連携しながら、持続可能な水系の維持・保全活動を展開しています。
指標と目標
● 取水量
事業所で使用する上水・工業用水などの取水量を、2027年3月期までに2019年3月期比 8%削減(売上原単位)5.31㎥/百万円
2025年3月期実績:2019年3月期比 33.9%削減(売上原単位)3.81㎥/百万円
*水資源の有効活用に関するより詳細な実績は、「サステナビリティ・データ」および「Sustainability Data Book 2025」に記載しています。
*当社は、当社が開示するサステナビリティ情報の信頼性向上のため、「Sustainability Data Book 2025」に記載の2024年4月1日から2025年3月31日までを対象とした水資源の有効活用に関するパフォーマンス指標の一部に独立第三者保証を受けています。
詳細は「Sustainability Data Book 2025」をご覧ください。
2025年3月期は、水資源の効率的な利用を推進し、取水量の抑制に努め、売上原単位は引き続き改善傾向となっています。
当社の主要事業所である彦根事業所のプロセス技術センターでは、洗浄装置やコーターデベロッパーを含め、クリーンルーム全体における水の流れをアプリケーション上で可視化を進めています。これにより水資源の更なる管理を強化していきます。
汚染の予防
「水管理アプリケーション」を彦根事業所全体へ拡充 ~水管理の可視化により環境負荷低減を加速~
販売した製品の使用における水資源の有効活用
各地で渇水や水源の汚染などの問題が顕在化する中で、豊かな水資源保全の重要性が高まっています。SCREENグループの製品では、特に洗浄装置やコーターデベロッパーを中心とした半導体製造装置において、製品使用時の水と薬液の使用量を抑制することが、水資源の有効活用の観点からも重要になっています。
このような背景を踏まえ、水や薬液の使用量、廃液の削減を目指した製品設計・開発に積極的に取り組んでいます。また、上記FTDのアプリケーションを活用し、半導体製造装置のサステナビリティ性能のレベルアップを工場レベルで取り組むことにより、顧客に提供するベースデータとして、今後、顧客の工場内における水管理の最適化に寄与することが期待できます。水資源に関する環境負荷の低減に向けた開発を一層加速させるため、当社グループ単独での取り組みに加えて、共同開発などを通じて、引き続き業界団体とも協働していきます。
廃棄物の削減とリサイクル率の向上
当社は、資源消費の抑制、使用済み資源の再利用・再資源化などの取り組みを通じて、環境負荷を低減し、限りある資源を有効に利用していくことが重要と考えています。生産、および製品廃棄時における廃棄物の削減、再資源化率の向上により、資源を効率的に活用し、持続可能な形で循環させていくことで、資源循環型社会の実現に貢献していきます。
指標と目標
● 廃棄物量
事業活動によって発生する廃棄物量を、2027年3月期までに2019年3月期比 8%削減(売上原単位)4.36kg/百万円
2025年3月期実績:2019年3月期比 47.6% 削減(売上原単位)2.48kg/百万円
●リサイクル率
リサイクル率98%(国内)
2025年3月期実績:99.1%
2025年3月期は、有価物化推進の効果により、廃棄物量が削減され、売上原単位は引き続き改善傾向となっています。また、リサイクル率は99.1%となり、目標を達成しています。
なお、廃棄物の処理・処分については、事業所内での収集・運搬から最終処分に至るすべての委託先を定期的に訪問し、適正に実施されていることを確認しています。是正すべき内容が発見された場合は、速やかに改善を指示し、廃棄物管理の徹底を求めています。
*廃棄物の削減とリサイクル率の向上に関するより詳細な実績は、「サステナビリティ・データ」および「Sustainability Data Book 2025」に記載しています。
主な取り組み
●分別の強化と有価物化の拡大
廃プラスチックを産業廃棄物として焼却処理する際に発生する排熱を回収し、エネルギーとして利用するサーマルリサイクルを実施していましたが、焼却に伴うGHG排出量の削減とプラスチックとしての再資源化を推進するため、分別を強化し、有価物としての売却を拡大しています。SPE彦根事業所で始めたこの活動は、順次グループ内の他事業や拠点に対象を拡大し、SCREENグループ全体の廃プラスチック量抑制に寄与しています。
●省資源化に向けた取り組み
輸輸送時の梱包・包装の見直しによるシート包装・気泡緩衝材の削減など、以前から進めている省資源化に向けた取り組みと併せて、プラスチックをはじめとする廃棄物の削減と再資源化を促進しています。