出力の手引きWebのはてなブックマーク数
ホーム > 出力の手引きWeb |このエントリーを含むはてなブックマーク

出力の手引きWeb

前へ1 2 3 4 5 6 7 8 9 10次へ

2012年11月13日 | ライブトレースでは「お掃除」を忘れずに

■要約
ライブトレースのデータに起因する出力トラブルを防ぐには、トレースに関係するパラメータを調整します。
ライブトレースはロゴなど繰り返し使用されるオブジェクトでも良く使用されます。後にどの様な編集(例えば1/10に縮小されたり…)が行われるか分かりません。トレースの時点で十分に「お掃除」しておくことで、編集にも強い安定したデータを作成することができます。以下の2つのポイントについて、画面上で変化を見ながら調整するだけでOKです。

 ●パス数を減らす
  最小エリア / ノイズ(CS6以降)大きめに設定
 ●アンカー数を減らす(CS6では不要)
  ぼかしの値を僅かに入れて再サンプルの値を小さめに設定

design.png■概要
Illustrator CS2からサポートされた「ライブトレース」/「画像トレース」(CS6以降)は便利な機能ですが、筆文字やクレヨンの様なイメージのトレースにおいて、設定が適切でないと、非常に重いデータになり、出力エラーの原因になる場合があります。

■ライブトレースの設定
ライブトレースには、いくつかのパラメータがあり、詳細を設定する為には「トレースオプション」/「画像トレース」(CS6以降)を開きます。
適切なデータを作る為には、デフォルト設定を用いるのではなく、このトレースオプションを用いて、パラメータの効果を確認しながら設定する事で、品質とデータ容量の両立するデータ制作が可能になります。
Illustrator CS6ではライブトレースが改善されていますが、この手のデータにおける注意点は同じです。
下記のアイコンをクリックし「トレースオプション」を開きます。

trace_detail.png


■パラメータの調整
この設定で、特に出力に影響を与えるのは以下の5つです。パラメータの意味について、ツールチップでの説明から引用します。
・ぼかし(CS6以降はなし)
 トレースの前に画像をぼかす(トレース結果の小さな斑点を減らしたり、ぎざぎざしたエッジを滑らかにします)
・再サンプル(CS6以降はなし)
 調整された画像の解像度を指定(ヒント:解像度が低いほどトレースのパフォーマンスが向上)
 (注:設定はプリセットには保存されません)
・誤差の許容値 / パス(CS6以降)
 誤差の許容値(値が大きいほど精密)
・最小エリア / ノイズ(CS6以降)
 指定したピクセル領域を無視してノイズを軽減(値が大きいほどノイズが少ない)
・コーナー角度 / コーナー(CS6以降)
 コーナーの強調(値が大きいほどコーナーが多い)
CS6以降では単位系が異なるものもありますが、あまり気にせず「大きければ」「小さければ」と解釈し、プレビューを確認しながら設定しましょう。

trace_cs5.png
trace_cs6.png
このトレースオプションでは、設定されたパラメータによって生成される、パスの数、アンカー数、使用カラー数などが確認できます。特にパスの数やアンカー数が多い場合には注意が必要です。

■パラメータが結果にあたえる影響
実際にパラメータを変えて、出力イメージ(一部の拡大)、パスとアンカー数(一筆全体の数)を比較してみます。
トレース前の画像は以下の通りです。
original.png

CS5.1のデフォルト設定と、最もトラブルになりやすいトレースが細かすぎる場合の比較です。
設定の違いで、これだけのパス数、アンカー数が違う事が分かります。以下、注記ない限り、ぼかし: 0px / 再サンプル: 400pxです。
default_vs_complex.png

次に上記から最小エリア(指定したピクセル領域を無視してノイズを軽減)を50pixelにして、微小ポイントを消去した例です。パス数がかなり減少していることが分かります。
default_vs_complex50.png

IllustratorCS6では、トレース機能が改良され、ぼかしや再サンプルの設定なしにアンカー数が最小限になる様な工夫がされています。CS5.1でアンカー数を減らす為には、ぼかしを0から僅かに数値を入れて、再サンプルの設定を低くして調整する事で、アンカー数を減らすことができます。
defaultCS6_vs_CS51.png

■注意事項
expand.png・ライブトレースの「拡張」はしない
右図の拡張ボタンをクリックすると、トレース図形が図形化され、ライブトレースの設定変更ができなくなります。
「拡張」は行わず、ライブトレースはライブのままで編集する事で、パラメータの再調整が可能になります。
当然ネイティブ貼り込みで
・透明効果
ドロップシャドウなどを効かせると、大量の図形に対する影が多重に重なることによって、見た目以上にRIP演算の負荷が高くなります。
・グラデーション
トレース結果全体を選択してグラデーションを設定した場合、極めて小さな図形に対するグラデーションのコントロールポイントへの距離が長すぎて、エラーや結果不正になる場合があります。
特に、トレース図形を、極端に縮小して配置するような場合には注意が必要です。
・それ、本当にトレースが必要なの?画像のままじゃダメなのか、もう一度考えて。

+DESIGNING Vol29 P74~P77の続きで「刷れないほど小さなパスを消す機能はない」とありますが、ライブトレースの時なら設定によってできることを解説しました。

[第15版] [Illustrator] [解説追加] | 固定リンクこの記事をメールで共有 このエントリーを含むはてなブックマーク

2012年10月17日 | Adobe Acrobat XI (2) - デフォルトの透明の変換用カラースペース

Acrobat XIの環境設定に、「ページ表示」の中に「デフォルトの透明の変換用カラースペース」という設定が増えており、その初期設定として「作業用RGB」が選択されています。
この設定はPDFの書き換えを伴わない通常のAcrobatの使用では問題になりませんが、印刷することが前提のPDFで、Acrobat XIがPDFの編集ができるとか、トラブルの原因になる事がアピールされていること真に受けて編集保存しちゃうと、条件によって透明の変換用カラースペースがRGBで指定されることで、トラブルの原因になります。
EQUIOS / Trueflowでは極力この問題がでないような対策がとられていますが、印刷用PDFとして不適切であることに変わりないので、EQUIOS / Trueflow以外の処理系で問題になる場合があります。
また、この不適切な記述が複雑に設定されている場合はEQUIOS / Trueflowの回避策でも不完全な場合がありますので、トラブルの未然予防として、印刷を行う可能性のあるPDFを扱う場合、この設定は「作業用CMYK」に変更する、というのがAcrobat XI導入後に最初に行う事と言えます。
acrobat11_pref.png

[第15版] [Acrobat] | 固定リンクこの記事をメールで共有 このエントリーを含むはてなブックマーク

2012年10月17日 | Adobe Acrobat XI (1) - Creative Cloudの場合の注意点

先日発表されたAdobe Acrobat XIがリリースされました。
本日2012年10月17日の時点で、既に体験版が公開されており、Creative Cloudの場合はAdobe IDを入力することで、そのまま製品版として使用できるようになっています。
Mac OS X環境で、Creative Cloudを使用している場合、空白の使用許諾ダイアログが表示され、「同意する」をクリックしてもインストールを進める事ができない問題がごく稀に発生する事があります。
その場合は、以下の手順で解決できる事が報告されています。

1. Creative Cloudでインストールしたアプリケーションを起動する
2. ヘルプメニューからライセンス認証の解除…を実行する
3. Acrobat XIのインストーラーを起動する
4. 「アドビソフトウェア使用許諾契約書」の「同意する」のボタンをクリックする。
5. 上記4.が正常に行えた場合、続けてAcrobat XIのインストールができる。
6. 上記2.でライセンス認証を解除したアプリを起動してヘルプメニューからライセンス認証を行う。

この手順でも解決できない場合は、当社に問い合わせて頂いても回答できませんのでアドビシステムズ様にお問い合わせください。

[第15版] [Acrobat] | 固定リンクこの記事をメールで共有 このエントリーを含むはてなブックマーク

2012年10月10日 | Adobe CS6における特色指定

swatch.png■結論
EQUIOS / Trueflow出力の手引き 第15版の「特色指示」の章(P33~P37)や、出力の手引きWebの特色関連記事にある様に、印刷で本当に特色インキを用いて刷る場合にのみ、DTPアプリケーションで特色指示を行って下さい。
スウォッチライブラリのカラーブックにある色をただのキレイな色見本だと思って本来はプロセスカラーで印刷するところに用いると、さまざまなトラブルの原因になります。
また、Adobe CS6では特色の扱いが一部変更されており、その変更による影響にも注意しておく必要があります。
特色の擬似色出力を一切しない、という方にとっては以下の注意は必要ありません。
…が、カラープリンタでカンプ出力される場合は、ほとんど擬似色出力しか選択肢がありませんよね。

■背景
EQUIOSやTrueflowなどのRIPでは、特色をプロセスカラーに変換して出力するオプションを持っています。
これは、特色指定された部分を、それぞれの特色データが持っている擬似色(代替色、Proxy Colorなどとも言われます)に変換する処理を行いますが、透明やオーバープリントなどの効果については、特色とプロセスカラーでの振る舞いが異なります
その結果、DTPアプリケーションは特色つまり別のインキとして画面表示をしているものを、RIPでプロセスカラーに変換して出力しても、同一の結果にはならない場合があります。
特に、透明やオーバープリントが関係している特色を擬似色で出力する場合には注意が必要です。
以下にAdobeCS6での変更点に関して解説します。

■Adobeサポートデータベース情報
上記の留意事項に加えて、AdobeCS6では特色の扱いが変更について、
Adobeのサポートデータベースに「文章番号 cpsid_93684:Pantone Plus カラーライブラリについて
が公開されています。
この記事では、AdobeCS6での特色の扱いに関する変更点について記載されています。
以下に、この情報のポイントの2つを解説します。
この変更は、IllustratorCS6、InDesignCS6、PhotoshopCS6の全てで行われています。

■はじめに - 特色での擬似色の定義
一般的な特色ライブラリでは、擬似色の定義として、以下の3種類があります。
 ・CMYKで定義される 例:PANTONE+ CMYK Coated (CS6) , PANTONE color bridge CMYK ( CS5.5 )
 ・Labで定義される 例:PANTONE+ Solid Coated (CS6) , TOYO COLOR FINDER ( CS5.5 , CS6 )
 ・CMYKとLabの両方で定義される 例:PANTONE Solid Coated (CS5.5) , DICカラーガイド ( CS5.5 , CS6 )
これを踏まえて以下を読むと分かりやすいです。

spot_option_CS55.png■AdobeCS6での変更(その1)
上記の、「CMYKとLabの両方で定義される」特色について、Adobe CSシリーズでは、スウォッチパネルメニューから「特色…」を選択することで、CMYK値を使用するか、Lab値を使用するか、選択することができます。
この指定は、ドキュメントごとに設定を変えることができますが、AdobeCS6では、そのデフォルト設定が変更されています。
 ・AdobeCS5.5までは「CMYK値を使用」
 ・AdobeCS6では「Lab値を使用」

このデフォルト設定の変更によって、この変更を意識しなければ(普通は、細かすぎて伝わらない…)、CMYKとLabの両方で定義されているDICカラーガイドなどについては、CS5.5とCS6では擬似色値が異なる色で出力されます。
同じ特色名のまま内部の擬似色値が変化するので、注意が必要です。
これが、Adobeドキュメントでは「C. 特色オプションダイアログボックス」の所で解説されています。
spot_option_CS6.png■AdobeCS6での変更(その2)
Adobe CS6において、PantoneライブラリはPantone Plusシリーズに置き換えられ、主にSolid系、パステル系やメタリック系などを中心に、以前は「CMYKとLabの両方で定義される」だったものが、「Labのみで定義される」に変更されています。
従って、スウォッチパネルメニューの「特色…」の設定に関わらず、Pantoneの特色はLab値で定義されます。意識しなければCS5.5まではCMYK値なので、CS6で開くと同じドキュメントの表示と出力が変化することになります。
これも、同じ特色名のまま内部の擬似色値が変化するので、注意が必要です。
Adobeドキュメントの「B. カラーブック」の所で解説されています。

■回避策
Adobeドキュメントでは、回避策として「対処方法 1 : Pantone Plus のカラーブックを旧バージョンの Pantone カラーブックに置き換えます。」が公開されています。
この回避策は、特色は特色として出力する前提の回避策になります。
ここでは、もう一つの回避策として、不必要な特色指定をプロセスカラーに変換する方法を説明します。
1. スウォッチをダブルクリックしてスウォッチオプションを開きます。
2. カラーモードからCMYKを選択します。(左図)
3. カラータイプからプロセスカラーを選択します。(右図) ここで特色を選択すると擬似色がCMYKの特色になります。
4. 上記を全ての特色に対して行います。 え~

<留意事項>
一般的に、擬似色がLabで指定されているものを印刷する場合、CMYK変換することで微妙なK版成分が混入し色が濁ってしまう可能性があります。上記の情報を参考に、特色の擬似色値はCMYKで指定する運用を推奨します。
注:TOYO COLOR FINDERはCS5.5でもLabのみです。
swatch_op.png

Trueflowのお客様へ
上記の色の変化はLab→CMYKの変換によるもので、おおよそ似ている色になるはずですが、全く異なる色で擬似色が出力されるケースがあります。この問題は擬似色値がLabやRGBの場合に発生し、CMYKの場合には発生しません。
以下のTrueflowのパッチを適応する事で、擬似色がLabやRGBで指定されている場合でも、それなりの色で出力できる様になります。
疑似色化による透明やノセの再現を改善するものではありませんのでご注意ください。
Trueflow SE Ver7.30 TF326、Ver6.01 TF162、Ver5.01 TF192

[第15版] [特色指定] | 固定リンクこの記事をメールで共有 このエントリーを含むはてなブックマーク

2012年09月06日 | Adobe Creative Cloud向け新機能について

先日、Adobe Creative Cloudのメンバー限定としてIllustrator CS6の新機能がリリースされました。
確かに埋め込み解除とか便利そうです。
今回のリリースでは、RIP出力には直接関係ない機能なので、特にご案内の記事は公開しませんが、今後Creative Cloudメンバー限定のパッチによって、出力への影響があると思われる場合は、調査・検証を行い、特にお伝えしなければいけない情報などありましたら、このサイトよりご連絡いたします。
次のバグ修正パッチはCreative Cloud向けと、パッケージ購入者向けの2種類がリリースされるのかなぁ。16.1.1と16.0.1とか。

[お知らせ] | 固定リンクこの記事をメールで共有 このエントリーを含むはてなブックマーク

2012年05月23日 | Adobe Creative Suite 6 (6) - まとめ

Adobe Creative Suite 6 (1) - 発表
Adobe Creative Suite 6 (2) - 線にグラデーションを適応
Adobe Creative Suite 6 (3) - InDesignCS6の留意事項
Adobe Creative Suite 6 (4) - 評価結果報告
Adobe Creative Suite 6 (5) - サポート開始
Adobe Creative Suite 6 (6) - まとめ

li.png

■結論
EQUIOS / TrueflowではAdobe Creative Suite 6を以下の推奨運用で処理をする事を条件にサポートします。

■推奨運用
条件の詳細は、「Adobe Creative Suite 6 (4) - 評価結果報告」にあります。
これらの条件は「線にグラデーションを適応」を前提にしていますが、それが使われているかどうかを簡単に調べる事が困難であることから、IllustratorCS6のデータが含まれる場合、全てにおいて以下の運用で出力して下さい。
それ以外のAdobeCS系の全て(とは言っても、せめてCS3以降にしましょう)の出力においても、以下の運用が推奨です。
これらの運用を行う事で、安定して、品質の高い出力を得ることができます。

a) aiネイティブとPDF/X-4形式の使用
IllustratorCS6のデータをInDesignCS6に配置する場合はEPS形式ではなくaiネイティブ形式で、
IllustratorCS6のデータから直接出力する場合はEPS, PS, PDF/X-1a出力ではなくPDF/X-4形式で出力して下さい。

b) Trueflowの最新PDF処理ルート、あるいはEQUIOSで処理
Trueflowで、IllustratorCS6のデータを処理する場合は、「従来PS / PDF処理」ルートではなく「最新PDF処理」ルートで処理して下さい。EQUIOSでは「最新PDF処理」相当で処理されるので、特に注意は不要です。

c) OutlinePDF-Advanceの設定について
IllustratorCS6のデータ、あるいはそれが配置されているInDesignCS6からOutlinePDF-Advanceを作成する場合またはPageRIPを用いる場合は、以下の設定にして下さい。
・PDF1.3互換で出力する:Off
・線分のOutline化:しない

IllustratorCS6ならInDesignCS6を使うのもお約束ですね。

■EQUIOS / Trueflow SE推奨バージョン
Adobe Creatice Suite 6での出力を行う場合は、以下のバージョン以降のEQUIOS / Trueflowをお使い頂く事を強く推奨致します。
EQUIOS PT-R Ver1.07 EQ708 (2012年5月末リリース予定)
TrueflowSE Ver7.30 TF316 (リリース済み)
TrueflowSE Ver6.01 TF158, Ver5.01 TF188 (2012年5月末リリース予定)
quality1.png

■出力の差違
上記a)b)の運用を行わない場合、データが分割統合処理され、データが複雑になりすぎてエラーになる、あるいは品質上の問題が発生する場合があります。
「従来PS / PDF処理」で処理した場合も、内部的に事前に分割統合処理が行われます。
この様な品質上の問題の一例を示します。
サンプルアート「Mischievous Venus.ai」をTrueflowの最新PDF処理又はEQUIOSで処理した結果と、Trueflowの従来PS/PDF処理での処理結果を比較します。
右図の赤の矩形で囲んだ範囲を拡大したのが下図になります。


quality2.png

path.png■推奨運用のメリット
EQUIOSやTrueflowで、この運用を行う事で、「線にグラデーションを適応」を活用した非常に複雑なデータも、問題なく、高い品質で出力する事が可能です。下記はEQUIOS PT-Rを用いて出力しましたが、Trueflowでも同じです。
「線にグラデーションを適応」を用いる事で、右図の通り少ないパスで表現されていることが分かります。

(データご提供:イラレラボさま)カワココさんありがとうございます!

peacock2_680.png
EQUIOS PT-R Ver1.07 EQ708 / RIP内部でRGB-CMYK変換2400dpiでRIP処理 - 300dpiにダウンサンプリング, TIFF出力
PhotoshopでWeb掲載向けにRGB変換, サイズ調整, PNG出力

[第15版] [Illustrator] [InDesign] [お知らせ] | 固定リンクこの記事をメールで共有 このエントリーを含むはてなブックマーク

2012年05月11日 | Adobe Creative Suite 6 (5) - サポート開始

Adobe Creative Suite 6 (1) - 発表
Adobe Creative Suite 6 (2) - 線にグラデーションを適応
Adobe Creative Suite 6 (3) - InDesignCS6の留意事項
Adobe Creative Suite 6 (4) - 評価結果報告
Adobe Creative Suite 6 (5) - サポート開始
Adobe Creative Suite 6 (6) - まとめ

li.png

CS6_DWP_boxshot.png本日、5/11(金)よりAdobe Creative Suite 6が発売されました。
EQUIOS / Trueflow SEでは、以下の情報に基づいてサポートを開始致します。
サポートのための条件は、Adobe Creative Suite 6 (4) - 評価結果報告にまとめてあります。

■PDF版の「EQUIOS / Trueflow出力の手引き」での対応
Adobe Creative Suite 6のリリースに伴った「EQUIOS / Trueflow出力の手引き」の更新は行いません。
EQUIOS / Trueflow出力の手引き 第15版のAdobe CS5.5に準して運用してください。
Trueflow印刷ユーティリティ2.6にも変更ありません。
EQUIOS / Trueflowの両方で、同じ設定、同じ手順で出力データを作成いただけます。

■出力の手引きWeb関連情報
・製品概要、PDF書き出しセットアップファイルについて
Adobe Creative Suite 6 (1) - 発表
・IllustratorCS6の新機能「線にグラデーションを適応」の概要
Adobe Creative Suite 6 (2) - 線にグラデーションを適応
・InDesignCS6の留意事項
Adobe Creative Suite 6 (3) - InDesignCS6の留意事項
・全般に関わる推奨運用など
Adobe Creative Suite 6 (4) - 評価結果報告


li.png
(おまけ)IllustratorCS6サンプルアート攻略法
LookingForAdventure.png

・Looking For Adventure.ai

「線にグラデーションを適応」でここまで表現するか?というデータ。推奨運用にもとづいて処理すれば、EQUIOS / Trueflowで問題なく出力できますが、OutlinePDF-AdvanceまたはPageRIPの設定で「線分のOutline化」をOnにすると、一部出力不正になります。


MischievousVenus.png


・Mischievous Venus.ai

別名「黒髪のビーナス」。仕上がりサイズの左外側に孤立点が残っていますので、EPS書き出しするとサイズがその分大きくなります。最初に孤立点を取ってからテストをすると吉。EPS書き出しはオススメしないけど、テストしてみて下さい。


Modern-DayVenus.png


・Modern-Day Venus.ai

一見すると最も普通のデータに見えます。実際は一部でとても細かいトレース?ぽい、大量のベクトルデータがありアナログ感を演出していますが、問題なく出力できています。
この様な擦れたようなトレースデータに一括でグラデーションをかけて透明を絡めると、かなりの確立でエラーになります。


NaturesJourney.png


・Nature's Journey.ai

Illustrator25周年的なポスター。極めて大きな紙面に、極めて細かいパターンが大量に使用されている。これも「線分のOutline化」でデータが開かなくなります。そんな、むちゃやっちゃ…


VenusMeaGemina.png


・Venus Mea Gemina.ai

これもトレース?ぽい、大量のベクトルデータで構成されている。長時間見てるとかなりコワイ…


[第15版] [Illustrator] [InDesign] [お知らせ] [解説追加] [情報更新] | 固定リンクこの記事をメールで共有 このエントリーを含むはてなブックマーク

2012年05月10日 | Adobe Creative Suite 6 (4) - 評価結果報告

Adobe Creative Suite 6 (1) - 発表
Adobe Creative Suite 6 (2) - 線にグラデーションを適応
Adobe Creative Suite 6 (3) - InDesignCS6の留意事項
Adobe Creative Suite 6 (4) - 評価結果報告
Adobe Creative Suite 6 (5) - サポート開始
Adobe Creative Suite 6 (6) - まとめ

li.png

発売前の評価結果とそれに伴った推奨運用をお伝え致します。

■Adobe Creative Suite 6の評価について
(もちろん、これで終わりではありませんが、ひとつの区切りとして)
結論としては、サポート可能となりました。
しかし、「線にグラデーションを適応」あるいは、複雑なパターンの処理を行う上で、従来の運用、つまりEPS/PSやTrueflowの従来の演算処理の限界を超えるようないくつかの症状を確認し、それを回避するための、いくつかの推奨運用を示すことになりました。(もちろん全ての症状の技術的な解析は行っています)
それらの症状は、Illustratorのサンプルアートで確認されましたが、実際のお仕事のデータはこれ以上に複雑なケースもしばしばです。そんなデータにIllustratorCS6の「線にグラデーションを適応」あるいは、複雑なパターンの処理も今後加わっていくことを考えると、そろそろ従来の運用の考え方は変える必要があると実感した評価作業でした。好むと好まざるを得ず、いずれその様なデータは入稿されてきます…

・「編集後のデータをなるべく変換しない運用」の推奨
それらのデータは、全てaiネイティブ貼り込み、PDF/X-4出力、EQUIOSやTrueflow最新PDF処理で出力という、編集後のデータをなるべく変換しない運用で処理を行うと、全て何の問題もなく出力できました。
下記のa)b)c)、の3つのポイントが、まさに編集後のデータをなるべく変換しない運用そのものであり、「線にグラデーションを適応」を用いた場合に特に重要ですが、一般的にも最も推奨される運用です。
「PDF1.3互換」や「線分のOutline化」はEQUIOSやTrueflowの最新PDF処理に出力する場合には必要なく、それ以外の出力系にしかたなく出す場合にのみお使い下さい。これらの処理も、編集後のデータを大きく変換する処理になります。

EQUIOS / Trueflowでは、透過性が向上する、不具合を回避するための内部的な編集は、十分な検証の上、積極的に取り入れています。

■編集後のデータをなるべく変換しない運用
・IllustratorCS6「線にグラデーションを適応」に関する留意事項
概要はAdobe Creative Suite 6 (2) - 線にグラデーションを適応を参照して下さい。

stroke_shading2.pnga) aiネイティブ / PDF/X-4形式推奨
IllustratorCS6の「線にグラデーションを適応」を用いる場合は、EPS / PS運用ではなくaiネイティブ形式PDF/X-4形式での運用を強く推奨致します。

adv_pdf.pngb) Trueflowでは最新PDF処理ルートを推奨
Trueflowで、IllustratorCS6の「線にグラデーションを適応」を用いる場合は、「従来PS / PDF処理」ルートではなく「最新PDF処理」ルートで処理して下さい。

OutlinePDF-Adv.pngc) OutlinePDF-Advanceの設定について
IllustratorCS6の「線にグラデーションを適応」を用いたデータからOutlinePDF-Advanceを作成する場合またはPageRIPを用いる場合は、以下の設定にして下さい。
・PDF1.3互換で出力する:Off
・線分のOutline化:しない


■その他の留意事項NaturesJourney.png
・IllustratorCS6におけるパターンの使用
IllustratorCS6では、複雑なパターンが比較的容易に作成できるようになりました。実際にIllustratorCS6のサンプルアートでもパターンが多用されています。(右図はサンプルアート「Nature's Journey.ai」のごく一部)
この様なパターンが多用された場合、非常に複雑で大量のベクトルグラフィックが生成されます。
この様なデータに対して上記の「線分のOutline化」などを行うと、処理の過程でデータが肥大化し、Acrobatでさえ開く事のできないようなデータになるケースがあり、出力も正常にできない可能性があります。
これはCS6固有の問題ではありませんが、パターンを多用したデータ、大量のstrokeが使用されたデータに対して「線分のOutline化」を行うべきではありません。

・InDesignCS6の留意事項
Adobe Creative Suite 6 (3) - InDesignCS6の留意事項を参照して下さい。該当するデザインを用いられる場合は、PDF/X-4で貼り直すか、倍率の縦と横の%を一致させるように注意して下さい。

■EQUIOS / Trueflow SE推奨バージョン
Adobe Creatice Suite 6での出力を行う場合は、以下のバージョン以降のEQUIOS / Trueflowをお使い頂く事を強く推奨致します。
EQUIOS PT-R Ver1.07 EQ708 (2012年5月末リリース予定)
TrueflowSE Ver7.30 TF316 (リリース済み)
TrueflowSE Ver6.01 TF158, Ver5.01 TF188 (2012年5月末リリース予定)

[第15版] [Illustrator] [InDesign] [解説追加] [情報更新] | 固定リンクこの記事をメールで共有 このエントリーを含むはてなブックマーク

2012年05月09日 | Adobe Creative Suite 6 (3) - InDesignCS6の留意事項

Adobe Creative Suite 6 (1) - 発表
Adobe Creative Suite 6 (2) - 線にグラデーションを適応
Adobe Creative Suite 6 (3) - InDesignCS6の留意事項
Adobe Creative Suite 6 (4) - 評価結果報告
Adobe Creative Suite 6 (5) - サポート開始
Adobe Creative Suite 6 (6) - まとめ

li.png

nesting.pngInDesignCS6において、特定のオペレーションにおいて不具合が見つかりました。RIP以前のPDF書き出し時の問題です。
今回の問題は、InDesignドキュメントをInDesignに貼り、縦横比が異なる変倍で配置、というかなり限定的な問題です。
騒ぐほどの問題ではないと思います…

■概要
この問題はInDesignのドキュメント(.indd)をInDesignに貼り込む場合にのみ発生する問題です。
InDesignCS3以降で採用された効果がPDFに書き出すと消えてたり、出力が不正になります。
似た問題が過去にありましたが、今回の再現条件はより限定的です。

■再現条件
以下の4つの条件が揃った場合にこの問題は発生します。
 1) InDesignCS6のみで発生
 2) InDesignのネイティブ(.indd)をInDesignに貼る
 3) 貼った.inddの変倍を縦と横で異なる値を設定
 4) PDF/X-4など透明が活きたPDF書き出しで発生

■回避策
回避策としては、上記の再現条件を避ける方法が考えられます。
どれか1つでも対策すれば、この問題は発生しません。
 1) InDesignCS6以外を用いる …ぉぃぉぃ
 2) ネイティブではなく、PDF/X-4などに書き出して配置
 3) 貼った.inddの変倍を縦と横で同じにする …デザイン変わる
 4) PDF/X-1aなどあらかじめ透明の分割統合を行う …ぉぃぉぃ

従って、上記2)の回避策が最も適していると思われます。

■まとめ
今回の不具合は、InDesignのドキュメントをInDesignに配置するという編集を行った場合にのみ発生するものです。
この再現データは、「InDesignCS3エッセンシャルガイド」のCS3でサポートされた「効果」という機能紹介のために、この様な編集になったものと思われます。
EQUIOS / Trueflowでは、データ制作上で十分に注意すれば避けられる問題として、これが原因でサポート延期などの措置はとりません。
Adobeはこの問題に関して、同一バージョン内での修正に向けて最大限の努力を行う、とコメントしています。
(PDFのコアの部分の修正は影響範囲が広く技術的ハードルが高いですが、期待して待ちましょう)
error.png

[第15版] [InDesign] [情報更新] | 固定リンクこの記事をメールで共有 このエントリーを含むはてなブックマーク

2012年05月02日 | Adobe Creative Suite 6 (2) - 線にグラデーションを適応

Adobe Creative Suite 6 (1) - 発表
Adobe Creative Suite 6 (2) - 線にグラデーションを適応
Adobe Creative Suite 6 (3) - InDesignCS6の留意事項
Adobe Creative Suite 6 (4) - 評価結果報告
Adobe Creative Suite 6 (5) - サポート開始
Adobe Creative Suite 6 (6) - まとめ

li.png

2012年5月2日時点で、IllustratorCS6の「線にグラデーションを適応」の機能に関しては現在評価中です。
評価が完了致しましたら、このサイトで結果をご報告いたします。

IllustratorCS6の「線にグラデーションを適応」の機能を用いる場合は、「Adobe Creative Suite 6 (4) - 評価結果報告」記載されている推奨運用に基づいて処理を行って下さい。

stroke_shading.png■線にグラデーションの概要
「線にグラデーション」の機能は、CS6シリーズの中でも最も出力に影響すると考えられるものの1つです。
InDesignでは少なくとも(CSじゃない、暴れん坊の方の)2.0.2(それ以前は…)でも「線にグラデーションを適応」相当のことはできていましたが、Illustratorとしては始めて線にグラデーションが設定できる様になり、IllustratorCS6では線に対する3種類のグラデーションを設定する事ができます。

■PDF上での記述
これらのグラデーションがPDFに出力された場合、どの様な図形として記述されているのでしょうか?
Illustrator上では広範囲のデザインを「線」で表現することが可能ですが、ここでは以下の条件に合致しているものを例とします。
・破線ではない(基本、無関係だけど図が難しい)
・グラデーションの種類が「線形」であること
・線のプロファイルが「均等」である(でないとfillになる)
  例)プロファイルが「均等」でない場合
stroke_profile.png
shading1.png<線にグラデーションを適応>
この場合は、線はstrokeとして記述され、strokeに対してグラデーションが設定されます。(stroke処理のまま)

shading2.png<パスに沿ってグラデーションを適応>
パスに沿ってグラデーションが設定された場合、パスの形状に応じたグラデーション表現が必要になるために、線はアウトラインに図形化され、グラデーションメッシュとして塗られます。(fillになる)

shading3.png<パスに交差してグラデーションを適応>
これも「パスに沿ってグラデーションを適応」と同じ様にアウトライン化され、グラデーションメッシュで塗られます。(fillになる)

sa_diff.png■留意事項1 - 線幅保障(SA)の影響(SA=Stroke Adjustment)
上記の様に「均等」など一定条件を満たした「線にグラデーションを適応」で設定された線は、PDFのデータ上でもstrokeで記述されるために、他のアウトライン化される線とは厳密な部分での処理が異なります。
例えば、細い線の線幅を揃える為のSAは、あくまでもstrokeにのみ有効なので、他の2種の線には効きません。
右図は、その違いが目立つ様に、データ上の線幅は全て同じ0.04ptで、グラデーションは変化が分からない99%-100%に設定したPDFから、2400dpiで出力したDotTIFFをPhotoshopで100%表示した場合(つまり、ものすごい拡大&刷れないほどの細い線)のスクリーンショットです。

■ご参考 - SAについて(右図は概念で、実際の演算はもっと複雑です)
sa_diff.pngSAとは、文字で言うところのHINT情報と同じ様に、低い解像度でも可能な限り品質よく出力するための記述で、データ上では各々のstrokeごとに設定されます。Illustratorでは基本的に全てのstrokeにSAが設定されています。
以前の記事でも線幅保障について少し解説しましたが、この線幅保障はインクジェット印刷機やPODデバイス、カンプ用プリンタなど、オフセット印刷よりも解像度が低い場合に、特に理解しておくと役にたちます。
例えば、低い解像度のプリンタで上記の様な線幅の不揃いがあった場合でも、その原因が分かりデータ上の線幅を確認するなどの対策が容易になります。
もう一つ、SAの挙動で重要なことは、ページ上に厳密には同一スプレッド上に1つでも透明オブジェクトがある場合は、そのページ上の全てのstrokeに対するSAは無効になり線幅の調整は行われません。え~!
これは、SAの効いたstrokeは、効いていないものと比べると細くなるので、例えばドロップシャドウなどの透明の影響により、図形化され太くなるstrokeと、ギリギリ透明の影響を受けないstrokeとの本来は同じ線幅のはずの線幅の違いが、領域の境界で段差の様に見えることから、オフセット印刷でも目立つ場合があります。全てSAをOffで演算する事で、この段差を防ぐことができるので、この様な仕様になっています。
極端に線幅が細い/解像度が低い場合に、SAは特に効果を発揮しますが、印刷特性の問題もあるので、細すぎる線の使用には注意が必要です。
当社のインクジェット印刷機にEQUIOSから出力する場合、これらのstrokeの処理については、この制限の影響を最小限にする為の処理が入っています。

[第15版] [Illustrator] [解説追加] | 固定リンクこの記事をメールで共有 このエントリーを含むはてなブックマーク

前へ1 2 3 4 5 6 7 8 9 10次へ

出力の手引きWebのフィードを購読する
このページの先頭に戻る