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2010年02月03日 | Adobe PDF Print Engineでのオーバープリント(3) - DTPアプリケーションの挙動

■概要
以前の2つの記事
Adobe PDF Print Engineでのオーバープリント(1) - 概要
Adobe PDF Print Engineでのオーバープリント(2) - 技術詳細
では、「DeviceNでは…」「DeviceGrayでは…」と説明されていますが、実際のDTPアプリケーションでは、オブジェクトのカラースペースを意識することは通常ありません。Acrobat 9のオブジェクトインスペクタを使えば分かります。
この記事では、実際のDTPアプリケーションで、どの様なオペレーションによって、DeviceNやDeviceGrayが指定され、今まで説明してきた4つのオブジェクトの例外の振る舞いになるのか、について解説します。

この4つの例外を含めた全てのオーバープリントの振る舞いは、Acrobatのオーバープリントプレビューで確認できます。
また(今月からリリースされた)Trueflow SE Ver7.10では、最新演算処理(Adobe PDF Print Engineを使用する処理系)にPostScriptも入力できる様になり、PostScriptの場合は処理前にAcrobatなどで確認する事ができないので、やはり以下の発生条件を知っておくことが必要です。
DistillerでPDFに変換してからAcrobat確認する方が遙かに簡単です…これもPDFワークフローのメリットですね。

■結論
sample.png・AdobeCS以降、QuarkXPress 6以降
 これら4つの例外を意識する必要は、ほとんどありません
 Acrobatのオーバープリントプレビュー通りの出力が得られます
 意図通りの制作するための役立つ情報となります
・それよりも古いアプリケーション
 4つの例外の事例から出力を予測することが必要になります

■テスト方法
右図の様なデータを用意し、オーバープリントの再現がどうなるか、確認します。
パターンにオーバープリントを適用することは、今回対象のアプリケーションではできないので除外しています。
オーバープリントの再現については、Acrobat 9のオーバープリントプレビューで確認した上で、オブジェクトインスペクタで、各々のオブジェクトのカラースペースを調べます。
Trueflowの最新演算処理での結果も、Acrobat 9のオーバープリントプレビューに準じます。

color_p.png■Illustrator(10~CS4で確認)
<データの準備>
Illustratorでは、「カラー」パレットのメニューから「グレースケール」を選択してサンプルのグレーの部分を作成します。
画像へのオーバープリントはIllustratorCS3以降で埋め込み画像にのみ指定できる(リンク画像では不可)ので、埋め込み画像にオーバープリント指定します。
Illustrator 10~CS2では、画像に対するオーバープリントは設定できません。
<テスト結果>
テスト結果は以下の表の通りになります。
ai_result.pngtable_illust.png
・グレースケール
 →ノセにならないDeviceGrayではなくDeviceCMYKで記述

・画像やグラデーション
 →DeviceCMYKではノセにならないのでDeviceNに変換

この結果からIllustratorでは本来オーバープリントにできないオブジェクトを書き換えてノセになる様に工夫されていることが分かります。
特にIllustrator CS3とCS4では、画像もDeviceNで変換することで、可能な限りオーバープリントを再現しようとしています。
<補足事項>
・Illustrator CS3とCS4でのグラデーションと画像のカラースペースの変換は、オーバープリントが指定された場合にのみ行われます。
・IllustratorCS以降で行われるグレースケールをDeviceCMYKで記述する処理はオーバープリントの有無に関わらず行われます。
・Illustrator CS4でも、ドキュメントのカラーモードがRGBの場合は、グレースケールで指定されたオブジェクトは、DeviceGrayで出力されます。
・Illustrator 10でのオーバープリントプレビューは、グレースケールとグラデーションがノセになって見えますが、実際の出力ではノセになりません。書き出したPDFのAcrobatによるオーバープリントプレビューの表示は出力と一致します。
・表の「指定不可」はオーバープリント指定ができず、ノセにもならないので結果は正しいと解釈できます。
TrueflowではIllustrator CS以前のバージョンからダイレクトに出力されたPDFはサポートしていませんが、上記の結果はテストとしてPDF書き出しを行っています。

ind_color_p.png■InDesign(2.0.2~CS4で確認)
<データの準備>
InDesignにはグレースケールの色指定がありません。
InDesignでは、画像にオーバープリント指定することができません。
<テスト結果>
テスト結果は以下の表の通りになります。
table_ind.png
ind_result.png・グラデーション
 →DeviceCMYKではノセにならないのでDeviceNで記述

画像にオーバープリント指定することができない事や、グレースケールでの色指定ができない事は、機能が劣っているのではなく、安全な仕様であると言えます。乗算の透明など代替機能があります。
<補足事項>
・InDesign CS以降のグラデーションのカラースペースは、オーバープリントの指定の有無に関わらずDeviceNで記述されます。
・InDesign 2.0.2でのオーバープリントプレビューは、グラデーションがノセになって見えますが、実際の出力ではノセになりません。書き出したPDFのAcrobatによるオーバープリントプレビューの表示は出力と一致します。
・表の「指定不可」はオーバープリント指定ができず、ノセにもならないので結果は正しいと解釈できます。
TrueflowではInDesign 2.0.2からダイレクトに出力されたPDFはサポートしていませんが、上記の結果はテストとしてPDF書き出しを行っています。
■QuarkXPress(6.5と8.1で確認)
qxp_color.png<データの準備>
QuarkXPressは、IllustratorやInDesignとはカラースペースの扱いが異なり、PDF出力時とPostScript出力時に画像以外の全てのカラースペースを統一して出力します。
QuarkXPressでは、「カラーのセットアップ」→「出力」の部分で右図の設定をしておき、PDF書き出し時にこの設定を指定する事で、出力カラーを明示的に指定できます。
この設定でDeviceNが指定されれば、画像を除き、全てDeviceNで出力されます。
Trueflow向けの設定(Trueflow印刷ユーティリティにも含まれています)でも、ここがDeviceNで指定されています。
<テスト結果>
テスト結果は以下の表の通りになります。
table_qxp.png
qxp_trap.png・グラデーション
 →出力設定によりDeviceNで出力されノセになっています

画像にオーバープリント指定することができない事や、グレースケールでの色指定ができない事は、機能が劣っているのではなく、安全な仕様であると言えます。
<補足事項>
・QuarkXPress6.5のグラデーションはDeviceNの図形が大量に重なって表現されているので、負荷が大きく、品質も良くありません。
・QuarkXPressにはオーバープリントプレビューがサポートされていませんので、出力前にオーバープリント設定を確認しておくことが重要です。QuarkXPress 3.3/4.1はDeviceNをサポートしていません。
TrueflowではQuarkXPress 6.5からダイレクトに出力されたPDFはサポートしていませんが、上記の結果はテストとしてPDF書き出しを行っています。

■まとめ
PDFの規格により、DeviceCMYKのグラデーション、パターン、画像へのオーバープリント指定は無効になっていますが、DTPアプリケーション側で版の有無を明示的に指定できるDeviceNに書き換えることによって、可能な限りオーバープリントを再現できるように工夫されています。
DeviceNで記述することにより、RIP側のオーバープリント処理の仕様に依存せずOPMの設定にも関わらず、同じオーバープリントが再現できます。
以前の記事「なぜDeviceN形式を使用するのか?」でも説明した通り、現在の主流であるIn-RIPセパレーション運用では、RIP側での分版をDTPアプリケーション側から明確に指定する必要があり、その為にこの様な書き換えなどの工夫がされています。
これがIn-RIPセパレーション前提のPDFワークフローで、DeviceNの理解が重要である理由のひとつです。
Illustrator 10やInDesign 2.0.2の頃は、上記の(表示上の矛盾があるなどの)例にもあるようにオーバープリントの解釈が明確になっていく過渡期にあり、この頃に利用されていたTrueflowの従来演算処理も含むRIPには、その状況を考慮したオーバープリント処理が実装されおり、現在のRIPとは異なる結果になる場合もあります。
実際の制作業務ではこれらのオブジェクトへのオーバープリントは透明に置き換える、DeviceGrayは使用しないなどの工夫を行う事で、より出力環境への依存の少ないPDFが作成できます。

このあと、
Adobe PDF Print Engineでのオーバープリント(4) - 覚えておくべき事
に続きます。

TrueflowのOutlinePS/EPSをお使いのお客様には、DeviceGrayの扱いについて上記以上の留意事項があります。詳しくはTrueflow SE Ver7.1に付属の「使用上の留意点」を参照して下さい。
OutlinePDFはこれに該当せず、従来演算処理、最新演算処理の両方で同じオーバープリントが再現できます。

DeviceGrayが単純にDeviceCMYKのKと等価とできないのは、これだけが理由ではありません…

[第13版] [DeviceN] [オーバープリント] [Acrobat] [Illustrator] [InDesign] [QuarkXPress] | 固定リンクこの記事をメールで共有 このエントリーを含むはてなブックマーク

2010年01月15日 | Adobe PDF Print Engineでのオーバープリント(2) - 技術詳細

<ご注意>OPMの概念は、PDFの技術情報の中でもかなり難解な部類であり、オーバープリントの挙動を完全に理解したい方向けの情報となります。

■従来演算系でもPDFの規格通りに処理を行う
TF_opm.png以前の記事「Adobe PDF Print Engineでのオーバープリント(1) - 概要」では、従来演算系とAdobe PDF Print Engineを使用した最新演算系では結果が異なると説明していましたが、設定を変更することで、その処理をPDFの規格通りに合わせることが可能です。
Trueflowには「オーバープリントモード」という設定(詳細はTrueflow出力の手引き 第13版P30~P31参照)があります。この設定で「PDFのオーバープリントに準拠する」を選択すると、従来演算系であっても以前の記事で説明したPDFの規格通りの出力結果を得ることができます。
この設定は、従来の演算結果との互換性の観点から、デフォルトでは従来通りの(4つの例外のない)オーバープリント処理を行う設定「システム設定を使用する」になっています。

■DeviceGrayについて
Trueflowの最新演算処理では、DeviceGrayのオブジェクトにオーバープリントが設定されていても、ノセにはなりません。これもAcrobatでの表示と同じです。
また、Trueflowの従来演算系では、DeviceGrayの対するオーバープリントを処理します。これも、他の3種類のオブジェクトと同じです。この挙動も、Trueflowの「オーバープリントモード」の設定を「PDFのオーバープリントに準拠する」に設定しておくと、Acrobatでの表示と同じ出力結果を得ることができます。
ただし、DeviceGray 0%、つまり印刷的には墨100%のデータを、最新演算処理でオーバープリントにしたい場合は、上記仕様の通り、単純にオーバープリント指定をしてもノセにはなりませんので注意が必要です。とりあえず、Trueflowの「自動オーバープリント設定」を利用すれば最新演算処理でもDeviceGrayによる墨ベタをノセにすることができますが、これはPDFの書き換えて実現しているので、汎用性のつまり、元のPDFを他のRIPで処理した場合には同じ結果にならないという観点からあまりオススメできません。
DeviceGrayは最近のDTPアプリケーションでは、ほとんど使用されません。
確実な墨ノセ指定のためにはDeviceGrayへの「自動オーバープリント設定」を期待するのではなく、DeviceCMYKやDeviceN、Separationなどのインキを前提とした色空間でオーバープリント設定する事を推奨します。この指定により、演算系に関わらず確実な墨ノセ処理が行われます。
QuarkXPress 8のPDF書き出しでは、出力のカラースペースを明示的に指定できるので、DeviceGrayのみで記述されたPDFを作成することもできますが、推奨設定ではありません。

OPM-2.png■OPMとの関連
上記のDeviceGrayを除く、この3種類のオブジェクトに設定されたオーバープリントの処理は、これらのオブジェクトがDeviceCMYKで定義されている場合が前提になっています。
OPMについて説明した「オーバープリントを正しく理解する(3) - OPM」の記事にも「DeviceCMYKのオーバープリントの挙動を変えるOPM」とあるように、DeviceCMYKのオーバープリントだけは「版が0%であるかどうか」に基づいて処理が行われます。この動作が一般的な/OPM 1の場合の処理になります。
つまり、/OPM 0の場合は、この4種類のオブジェクトに限らず、全てのDeviceCMYKのオブジェクトに設定されたオーバープリントは対象がプロセスカラーの場合、有効ではありません。

APPE_op_DevN.png■特色オブジェクトが対象の場合
この3種類のオブジェクトがDeviceCMYKでオーバープリントが設定されていても、その下部にあるオーバープリントの対象となるオブジェクトが、特色のオブジェクトの場合はノセになります。
特色オブジェクトとは、特色がSeparation色空間やDeviceNで定義されている場合つまり予約語は使用されていない場合を差します。
この特色は、明らかにDeviceCMYKとは「版」が異なるので、オーバープリントが設定された場合に、単純にノセになります。これは、上記の条件から、この3種類のオブジェクトの例外や、OPMにも関係なく、ノセになります。
つまり、この3種のオブジェクトの例外は、あくまでもプロセスカラーどうしのオーバープリントにのみ影響を与えます。

■オブジェクトがDeviceCMYKでない場合
プロセスカラーどうしであっても、オーバープリント指定されたこの3種類のオブジェクトがDeviceNで必要な版のみが指定されている場合は、以前の記事「Adobe PDF Print Engineでのオーバープリント(1) - 概要」で図示したような例であっても、グラデーションや画像オブジェクトをDeviceNで定義する事で、OPMの設定やTrueflowの演算系の新旧に関わらず、ノセになります。
右図はグラデーションの例ですが、画像であるダッキーの例では、あえてCyan成分が全くない画像にオーバープリント指定すると、従来演算系で背景のCyanが透けて見えますが、画像がDeviceCMYKではなくDeviceNで記述されれば、最新演算系でも透けて見えます。

PreSepa.png

■歴史的背景
グラデーション(シェーディング)、パターン、画像、DeviceGrayなどに設定されたオーバープリントの処理については、PostScriptでは厳密に決められていませんでした。
「正しい出力とは何か」を考える上では、画面上の表示が、実際の印刷結果と一致するのが好ましいのですが、当時のDTPアプリケーションでは、オーバープリントプレビューができなかったり(今もQuarkXPressはサポートしていません)、印刷結果の方もアプリケーション側で分版するプリセパレーション運用が主流であったために、それらの出力を予測する事は困難で、「正しい出力」の定義も曖昧でした。
「オーバープリント」とは、分版の方法を定義する記述なので、DTPアプリケーション側で分版するプリセパレーション運用では、オーバープリントの挙動もDTPアプリケーションの実装で決まってしまいます。
その状況において、当時からIn-RIPセパレーション運用を推奨していたTrueflowでは、オーバープリント設定されたものは、設定通り極力ノセる仕様になっていました。
一方では間違ったオーバープリント設定されたデータも多かったので、オーバープリント設定を無視したり、自動的に墨ノセにする運用が良く行われていました。
今では、DTPアプリケーション側ではオーバープリントプレビューが実装され、PDFの規格で厳密な挙動も定義されたので、画面で見た通り、Acrobatでの表示通りに出力する事が可能になってきました。
例えば、従来のPostScript運用ではDeviceCMYKの0%の解釈が曖昧で、アプリケーションやRIPで結果が異なる問題を解決するために、PDFではOPMというフラグで厳密に定義されました。
今は、オーバープリントを正しく取り込んで、「自動オーバープリント設定」を使わない運用をおすすめしています。

※AD-810MXはIn-RIPセパレーションもサポートしています。

このあと、
Adobe PDF Print Engineでのオーバープリント(3) - DTPアプリケーションの挙動
Adobe PDF Print Engineでのオーバープリント(4) - 覚えておくべき事
に続きます。

[第13版] [オーバープリント] [Acrobat] [Illustrator] [InDesign] [QuarkXPress] [解説追加] | 固定リンクこの記事をメールで共有 このエントリーを含むはてなブックマーク

2010年01月13日 | Adobe PDF Print Engineでのオーバープリント(1) - 概要

グラデーション、パターン、画像などに、デザインとしてオーバープリントを設定される事は稀かも知れませんが、これらのオブジェクトにオーバープリントが設定された場合、従来のPostScript運用とPDF運用では、処理の違いがあります。
ほとんどの運用ではその違いが問題になる事は少ないと思われますが、PDFにおけるオーバープリントの仕様について、正確に理解しておく事は重要です。

このあと、詳細な解説が続きますが、「Adobe PDF Print Engineでのオーバープリント(4) - 覚えておくべき事」で結論をまとめています。

■関連記事(あらかじめ読んでおいてください)
Trueflow出力の手引き 第13版 P27~P31 「オーバープリントモード」
DeviceNを理解する
オーバープリントを正しく理解する
オーバープリントを正しく理解する(2) - DeviceNの影響
オーバープリントを正しく理解する(3) - OPM

APPE_op.png■オーバープリント処理の例外について
以下のオブジェクトにオーバープリント指定された場合で、かつ下部のオブジェクトもプロセスカラーの場合、オーバープリント属性が設定されていても、PDFの規格上ノセにならない事になっています。
・グラデーション(DeviceCMYKで指定された)
・パターン(DeviceCMYKで指定された)
・画像(DeviceCMYKで指定された)
・DeviceGrayのオブジェクト
Acrobatでの表示も規格通り、これらのオブジェクトはノセになりません。
PostScriptの規格では、これらのオブジェクトについては厳密に規定されておらず、RIPによって処理結果が異なっていました。例えば、TrueflowのAdobe PDF Print Engineではない従来演算系では、仕様上これら全てのオブジェクトのオーバープリントは処理されます。
これは従来演算系にPostScriptを入力した場合も、PDFを入力した場合も同じロジックで演算されるので、入力データがPDFでも同じ結果つまりオーバープリント処理になります。
言い換えると、これらのオブジェクトにオーバープリントが設定されていると、その(PostScriptの場合はそれをDistiller で変換した)PDFのAcrobatでの表示とは、結果が異なる事になります。

■Adobe PDF Print Engineでのオーバープリント(Trueflowの場合)
Trueflowの従来演算系では、これらのオブジェクトのオーバープリント処理結果は、Acrobatとは異なっていましたが、Adobe PDF Print Engine(Trueflowでの最新演算処理系)での処理はあくまでもAcrobatと同じ結果になるように、つまり規格通り演算されます。
間もなくリリースされるTrueflow SE Ver7.10では、いよいよ最新演算処理ルートでもPostScriptを入力することができるようになりますが、これら4種類のオーバープリント処理に関しても、従来とは異なり、PDFの規格通り演算されます。
この処理により、それらのPostScriptをDistillerで変換したPDFのAcrobatでの表示と一致するようになります。
つまり、同じデータでも、これらのオブジェクトのオーバープリント処理結果は、Trueflowの従来演算系と、最新演算系では異なる事になりますので、注意が必要です。

■まとめ
重要なことは、実際のデザインにおいて、グラデーション、パターン、画像、DeviceGray等のオブジェクトにオーバープリント指定される可能性は低いと思われることです。
また、データ制作時においても、この様な本来の目的からは外れたようなオーバープリント指定したくなる場合は、その代わりに透明効果を用いて同様のデザインが得られるようにデザインすることで、間違いのない出力が得られます。

このあと、
Adobe PDF Print Engineでのオーバープリント(2) - 技術詳細
Adobe PDF Print Engineでのオーバープリント(3) - DTPアプリケーションの挙動
Adobe PDF Print Engineでのオーバープリント(4) - 覚えておくべき事
と続きます。

[第13版] [オーバープリント] [Acrobat] [Illustrator] [InDesign] [QuarkXPress] [解説追加] | 固定リンクこの記事をメールで共有 このエントリーを含むはてなブックマーク

2009年12月22日 | 特色名の予約語とQuarkXPressの問題

■特色名には予約語を使用しない
以前の記事「DeviceNを理解する」では、特色名に予約語があることを説明しました。これはDeviceNを構成する各々の色名(以後「構成要素」と書きます)としての予約語の説明でした。例えばDeviceNの一つの色名が「(特色)Black」と書かれた場合はプロセスカラーのBlackと解釈されます。
つまり、DeviceNは特色とプロセスカラーや、複数の特色を混ぜる場合に良く使用され、その構成要素してプロセスカラーの予約語は使用できます。できないとプロセスカラーと混ぜる事ができません…

DeviceN.gif

swatch.pngしかし、例えばスウォッチ上の特色名、一つの色として定義された特色名としては、予約語は使うべきではありません。
予約語としては「Cyan」「Magenta」「Yellow」「Black」の他に、レジストレーションで使用される「All」と、何も描画しないという意味の「None」(ナン)が挙げられます。

Trueflowでは、それ以外にも例えば「イエロー」(半角カタカナの場合も含めて)「Hexachrome Yellow」「Gelb」(ドイツ語)なども予約語として扱っています。特色名の取り扱いについては、各々のシステムによって、拡張されていたり、使ってはいけない文字(記号など)が異なる場合などがあり、注意が必要です。

Quark-all.png■DeviceNの構成要素で「All」や「None」は使用しない
上記では、DeviceNの構成要素してプロセスカラーの予約語は使用できる、と書きましたが、同じ予約語でも「All」と「None」は使ってはいけません。
これに関して、QuarkXPress 6.x, 8.xのPDF出力において、以下の問題が発見されました。TrueflowではQuarkXPress 6.xのPDF出力はサポートしていません。

QuarkXPressでは、特色名として予約語である「All」や「None」といった色名を使うことができてしまいます。
しかし、DeviceN出力のサポートされたQuarkXPress 6以降では、この様な特色が定義され、PDF出力すると、DeviceNの構成要素として「All」や「None」を定義してしまいます。
これらの予約語の色は、他の色と合成されても意味がないので、1色のDeviceNとして定義されます。
本来のPDF/PostScriptの仕様では、この2つの予約語の色は(1色のカラーを定義する)Separation(分離)カラースペースでのみ記述が認められています。
DeviceN-none.pngQuarkXPress 6.x, 8.xの場合は、本来Separation(分離)カラースペースで記述されるべき「All」や「None」が、DeviceNの構成要素として記述されるため、Acorbat8,9では右下図の様なエラーが表示され、Adobe PDF Print Engineの処理でもエラーになります。
error-dialog.png
色名が「None」の場合のメッセージは「ページ処理中にエラーが発生しました。オペランドの種類が正しくありません。」になります。厳密には、「None」は禁止されているわけではありませんが、DeviceNの構成要素として「None」つまり「描画しない」は適切ではありません、というメッセージです。エラーになり使ってはいけないことに変わりありません。
また、古いAcrobatの表示やTrueflowの従来演算では正常に処理できてしまいます。

やはり、特色名に予約語を使用すべきではなく、予約語以外の色名に変更することで、この問題は回避できます。
もちろんプロセスカラーへの変換が前提の特色指定も絶対にやめましょう。

ai-dialog.png■AdobeCS系の場合
ちなみにAdobeCS系のアプリケーションでは、右図の様なダイアログが出て、予約語の特色設定をする事はできなくなっています。

[第13版] [DeviceN] [特色指定] [Acrobat] [QuarkXPress] [解説追加] | 固定リンクこの記事をメールで共有 このエントリーを含むはてなブックマーク

2009年11月20日 | 社外主催のセミナーに参加します

12月の初旬に以下の2件の社外主催のセミナーに参加します。
下記は現時点での予定ですので、最新情報はリンク先のWebサイトをご参照下さい。

li.png


The Creator's Summit 2009
主催:モゴメディア
特別協賛:アドビ システムズ 株式会社
日時:2009年12月3日(木)4日(金)スケジュール
場所:ベルサール汐留 2F
タイトル:デザイナーに知って欲しい「今」のPDFワークフロー(12月4日15:00~15:45 - 45分間)

li.png

DTP Booster 009(Tokyo/091208)(2009年12月8日、デジタルハリウッド本校セミナーホールで開催)DTP Booster 009
主催:DTP Booster実行委員会
   (デジタルクリエイターズデジタルハリウッドDTP Transit
日時:2009年12月8日(火)19:00~21:00 - 110分間
場所:デジタルハリウッド本校(お茶の水)セミナーホール
タイトル:決定版!PDF出力の手引き - データ制作からのアプローチ -

li.png

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2009年11月05日 | InDesignに効果付きデータを配置(2) - 発生原理、解説

<2010年7月27日追記>
この問題はTrueflow側での対策が完了しています。
詳細は記事「2010年07月27日|7つの問題の対策、完了しました」を参照してください。

先ほどの記事「InDesignに効果付きデータを配置(1) - 発生条件、回避策」の続きです。

■発生原理
前の記事では、発生条件として、「特定の効果が使用された場合に発生する」となっていました。
しかし、これは表面的な条件であって、根本には「画像に不透明度0%が指定され、背面に透明オブジェクト+不透明オブジェクトが存在する」という条件があります。(UI表記としては「透明度」100%の方が分かりやすいと思いますが…)
例えば、ダッキーの画像を切り抜いて、Illustratorに配置して、通常の透明の不透明度0%に設定すると、消えてしまいます。
本来の期待される出力としては、消えたまま出力されるべきなのですが、実際には画像ボックスの形状で背面の透明オブジェクトが抜けてしまいます。この挙動が、今回の問題の根本原因です。
sample2-workflow.png
この場合は、画像全体が矩形で不透明度0%が指定されている事になり、この矩形で背面の透明オブジェクトが抜けています。
実際には、画像に通常の透明として不透明度0%を指定すると、全く消えてしまうので、あまりその様な指定が行われる事はないと言えるでしょう。
しかし、前の記事のサンプルにある「光彩(外側)」は実際に使用されることのある効果の1つです。
この「光彩(外側)」で付加される効果は、下図(左)の様な画像が透明で合成されます。この場合、画像に応じて透明度が変化するソフトマスク(SMask)で記述されます。
この様なSMaskが使用される場合、対象となる画像の一部に対して、不透明度0%の指定になります。このサンプルの場合、下図(右)のハッチングの部分が不透明度0%の領域になります。
SMask.png
ここで先ほどと同じ様に、この不透明度0%の領域前の記事のサンプルの画像に適応すると、同様にその領域の背面の透明オブジェクトが抜け、同じ原理で発生していることが説明できます。
SMask2.png

■回避方法について
おもてには見えない発生条件がもう一つあります。
この条件が合致しないと今回の問題は発生せず、正常に処理できます。
isolated.pngこの問題は、IllustratorのデータからそのままPDF出力した場合は発生せず、InDesignに配置した場合にのみ発生します。
配置された場合、PDFの記述にはどの様な変化があるのでしょう?
これは、InDesignにIllustratorネイティブを配置する際の「背景を透明に」の設定がOffの場合には、PDF上にそのIllustratorデータ全体に対してのグループキーとして、「描画モードを分離」(Isolated Group)がtrueに設定されます。
本来であれば、このIllustratorデータ全体に対して、「描画モードを分離」することにより、背面のInDesignオブジェクトの影響を受けることなく、Illustratorの描画部品にのみ影響する透明グループとして処理されることにより、背景を不透明として処理することができるのですが、この処理の誤動作がもう一つの発生条件になっているようです。
回避策として有効である、この「背景を透明に」の設定がOnの場合は、Illustratorデータ自体がグループ化されず、出力されるPDF上では、あたかもInDesignのオブジェクトの様に記述されます。だからといって、InDesign上で編集できるわけではなく、あくまでも出力PDF上での記述の話です。
つまり、グループ化さえされていないので、このIllustratorデータに対するIsolated Groupの記述も存在しないことになり、今回の問題は回避できることになります。

■最後に
今回の問題は、全ての条件が完全に解明されたわけではありません。最終的には今回の条件に該当するデータのカンプ出力をTrueflowを用いて、事前確認を行って頂く事を推奨いたします。
この件に関して、新しい情報が分かり次第、このサイトからお知らせいたします。

[第13版] [透明効果] [Acrobat] [Photoshop] [Illustrator] [InDesign] [解説追加] | 固定リンクこの記事をメールで共有 このエントリーを含むはてなブックマーク

2009年11月04日 | InDesignに効果付きデータを配置(1) - 発生条件、回避策

<2010年7月27日追記>
この問題はTrueflow側での対策が完了しています。
詳細は記事「2010年07月27日|7つの問題の対策、完了しました」を参照してください。

before_after.png■問題の概要
IllustratorまたはPhotoshopで作成したデータに特定の効果が付いている場合、ネイティブか、アプリケーションから書き出したPDFをInDesignに配置すると、出力が不正になることがあります。
この問題は、Acrobatでは確認できず、Trueflowからの出力で確認されます。
これはPDFのデータの問題ではなく、RIP処理の問題です。下記で解説する回避方法というのは、RIPでの問題のある処理を回避して、同等の結果を得るための解決方法の1つです。
発生原理などは次の記事で解説いたします。

■再現条件(全て揃った場合のみ再現)
現時点で確認できているこの問題の再現条件は以下の作成環境とオペレーションの全てが合致した場合です。全てに合致しても再現しない場合があります。
<作成環境>
・InDesign CS~CS4+Illustrator CS~CS4 / Photoshop CS~CS4
 (それ以前のバージョンについては言及しません)
・PDF/X-4形式(Live Transparency)
・Trueflow SE Ver5.01以降の最新演算で処理
<オペレーション>
1) IllustratorまたはPhotoshopで特定の効果*a)を使用
 1-2) Photoshopの場合、そのネイティブをIllustratorに配置(リンク、埋め込み共)
2) Illustratorで、効果済みオブジェクトの背面に、透明オブジェクトを配置
3) Illustratorで、その透明オブジェクトの背面に不透明オブジェクトを配置
4) IllustratorまたはPhotoshopで作成したネイティブ/PDFをInDesignに配置

■特定の効果*a)について
現在、以下の透明を伴う効果において、この問題が発生することが判明しています。
<Illustrator>
・効果→スタイライズ

 - 光彩(外側)
 - ドロップシャドウ
 - ぼかし
・その他
 - 透明度が設定されたグラデーション(Illustrator CS4のみ)
<Photoshop>
・レイヤー効果

 - 光彩(外側)
 - ドロップシャドウ
 - ぼかし

■回避策(どれか一つで回避)
以下のいずれかの方法でこの問題は回避できることを確認しています。
・上記手順4)でInDesignに貼らず、Illustratorから出力する。
・上記手順2)で効果オブジェクトの下に透明オブジェクトを配置しない。
・InDesignで同様のデザインを行う。
・InDesignにおいてai/PDFファイル取り込み時に「背景を透明に」をOnで配置。*b)
・PDF/X-1a形式で出力する。

■回避方法「背景を透明に」をOn*b)について
上記5つの回避策のうち、4)の回避策が最も簡単で影響が少ない方法と言えますが、若干の留意事項があります。
設定方法としては、 InDesignでIllustratorネイティブの配置時に「読み込みオプション」にチェックを入れると下記のダイアログが表示されます。この中の「背景を透明に」にチェックを入れます。
option.png
この設定によって、正常に出力される様になるのですが、設定通り背景が透明になるので、デザインによっては配置ドキュメントの背景に何か描画される物がある場合があります。
元のデザインと同じ結果を得るためには、InDesignで代わりの背景オブジェクトを配置することで、問題を回避しつつ、本来の出力を得ることができます。
単にInDesignをトンボを付けたり、ページ付けするための台紙として貼り込む場合は、この対策を行う必要はありません。

workaround.png

[第13版] [透明効果] [Photoshop] [Illustrator] [InDesign] | 固定リンクこの記事をメールで共有 このエントリーを含むはてなブックマーク

2009年10月26日 | Adobe Acrobat 9.2リリース

少し前になりますが、AdobeからAdobe Acrobat 9.2 Professional Update - Multiple LanguagesMac版Win版)がリリースされています。
英語版のADOBE READER AND ACROBAT 9.2 RELEASE NOTES(日本語版は捜索中)が公開されています。
注目中の以下の2つの留意事項は修正されていませんでした。

■ 2) 縦書き文字で文字が欠ける問題(1)(2)(3)(Adobe情報)
■ 3) InDesignCS3/4の「効果」で出力が不正になる(1)(2)(Adobe情報)

[第13版] [Acrobat] [お知らせ] | 固定リンクこの記事をメールで共有 このエントリーを含むはてなブックマーク

2009年10月02日 | JGAS 2009ショートセミナー開催します

JGAS 2009において下記の要項でショートセミナーを行います。
申し込み不要のオープンセミナーとなります。
会期中の2日間のみの開催となりますので、奮ってご参加下さい。

■日程 2日間とも同じ内容です。
li.png
2009年10月8日(木)
2009年10月9日(金)

■場所
li.png
東京ビッグサイト 東2ホール ブースNo.E203
当社ブース内メインステージ

■スケジュール 2日間とも同じ時間です
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 13:00-13:20 「Trueflow SE」&「Adobe PDF Print Engine 2」3つの真実
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 15:40-16:00 バリアブル印刷の国際規格「PDF/VT」
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■概要
「Trueflow SE」&「Adobe PDF Print Engine 2」3つの真実
Adobe PDF Print Engine 2が標準搭載されるTrueflow SE Ver7。
この製品の登場によって、気になる3つのポイントを解説します。

バリアブル印刷の国際規格「PDF/VT」
インクジェット印刷機の登場により、バリアブル印刷が注目されています。
現在策定中であるバリアブル印刷の国際規格「PDF/VT」の概要について簡単に説明します。

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トレンドセミナーほどの「濃さ」は期待しないで下さいね

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2009年09月22日 | PDF運用での重要な3つの留意事項(2) - InDesignCS4 6.0.4とTrueflow SE

AdobeからAdobe InDesign CS4 6.0.4 アップデートMac版Win版)がリリースされました。日本語での解説も含まれたINDESIGN CS4 6.0.4 RELEASE NOTES - Multi-language(PDF/2.4MB)(79ページから日本語)も公開されています。

しかし、文章で説明された修正内容から、現実にバージョンアップの効果のある事例を知ることは簡単ではありません。
Adobe Illustrator&InDesign日本製品担当者Blogである「いわもとぶろぐ(ストレートなネーミングですね…)の記事「InDesign CS4 6.0.4公開 - いわもとぶろぐ」では、その実例として、いくつかの修正されたTechNoteを紹介しています。
当社では、先日の記事「PDF運用での重要な3つの留意事項」の問題について調査しました。
結果、このInDesignCS4 Ver6.0.4によって1つの問題が修正されていることを確認しました。
今回はTrueflowでの今後の対応予定と合わせて、もう一度整理しました。つまり前の記事の空白を埋めます

<注意>これらの問題は常に発生するわけではなく、「特定の条件」が合致した場合にのみ発生する、「回避方法」のあるトラブル事例です。
特定の条件」と「回避方法」については、タイトルからリンクされている各々の元の記事を参照してください。

1) InDesignCS2〜CS4での合成フォントの問題(1)(2)(Adobe情報)
【結論】OK : InDesignCS4 6.0.4で修正されています。
【Trueflow】OK : InDesignCS4 6.0.4以外でも正常に処理できる様になります。
【現状の発生条件】下記の修正後は全て「○」になります。
acrobat7_2.pngtable1-1.png
ここでの「○」はInDesignの表示と出力が一致するという意味です。
【概要】
このInDesignCS4 6.0.4を使用することで、AcrobatのバージョンやPDF処理系等に関わらず正しく処理できるPDFを生成できる様になりました。
InDesignCS4のデータであり、再度6.0.4でPDFを再出力したデータは正常に処理できますが、InDesignCS4 6.0.3以前やCS2、CS3のデータでは同じ問題が発生する可能性があります。(再現条件や回避方法は以前の記事を参照してください。
【Trueflowでの対応】
Trueflowでは、6.0.4以外の問題の出るバージョンにも対応するため、同様のデータをPDFの正しい解釈じゃないけど期待通り、つまりInDesignでの表示と一致する様に改善するTrueflow Ver4.01以降向けのパッチを2009年11月リリースの予定で準備中です。
以下の様に、Trueflow側のパッチもリリースされることにより、処理系に関わらず全てOKとなります。
Table1.png

2) 縦書き文字で文字が欠ける問題(1)(2)(3)(Adobe情報)
【結論】NG : InDesignCS4 6.0.4でも修正されていません。
【Trueflow】OK : Trueflowでは不具合を「固定化」しない限り正常に出力できます。
【現状の発生条件】
Acrobat9_2.pngTable2.png
上記、表の「アプリケーション」としてIllustratorCS2〜CS4、InDesignCS2〜CS4と記述されていますが、これは該当するPDFを作成しうるアプリケーションであり、そのPDFの記述そのものに問題があるわけではありません。
【概要】
この文字の欠ける時として消えてしまう問題は、そのPDFを解釈する側に原因があります。
原因のあるアプリケーションとしてはInDesignCS4、IllustratorCS4、PhotoshopCS4、Acrobat 9など、現時点で最新のアプリケーションのみで再現する共通の問題であるために、これら全ての修正が望まれます。
解釈する側として、Adobe CS3シリーズ以前やAcrobat 8以前では問題ありません。
【Trueflowでの対応】
この問題は、従来のAdobe PDF Print Engineでは正常に処理されていたのですが、Trueflow SE Ver7.00から対応されるAdobe PDF Print Engine 2で「デグレードゼロを目指します」と言っていたトレンドセミナーの更に後のリリース直前に発見され、修正した問題です。この修正によりInDesignCS4などに貼って不具合を「固定化」しない限りTrueflowでは全ての処理系において正常に出力できます。

3) InDesignCS3/4の「効果」で出力が不正になる(1)(2)(Adobe情報)
【結論】NG : InDesignCS4 6.0.4でも修正されていません。
【Trueflow】対応中 : Trueflowでは修正パッチを準備中です。
【現状の発生条件】
InD_effect_2.pngTable3.png
(*1) AcrobatはTouchUpオブジェクトツールでNG
(*2) Trueflow従来演算では、Polished Inputを使った場合のみNG、通常入力ではOK

【概要】
この問題はInDesignCS3から新たにサポートされた「効果」機能で発生する問題で、Acrobatの表示では問題が見つからない未然予防の難しい問題です。ただし、再現条件や回避方法は明確になっていますので、詳細は以前の記事を参照してください。
【Trueflowでの対応】
Trueflowでは、この問題の発生ロジックは解明できており、リリース日程や対応バージョンなどは影響範囲が広いこともあり未定ですが、修正を行うパッチの準備中です。

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