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2013年06月18日 | Adobe Creative Cloud (5) - 出力サポート開始

Adobe Creative Cloud (1) - 発表
Adobe Creative Cloud (2) - [Illustrator CC] 白のオーバープリント対応
Adobe Creative Cloud (3) - [Illustrator CC] 分版プレビュー
Adobe Creative Cloud (4) - [Illustrator CC] パターンブラシの機能向上
Adobe Creative Cloud (5) - 出力サポート開始

li.png

splash_id.pngAdobe Creative Cloudの新しいバージョンがリリースされました。
Adobe:プレスリリース(PDF/751KByte)、出力対応店情報

当社ではAdobeと協力して出力検証を行った結果、EQUIOS / Trueflowでは以下の条件において、本日より出力サポート致します。

■結論
EQUIOS / TrueflowではAdobe Creative Cloudを以下の推奨運用を条件にサポートします。

今後のバージョンアップについて現時点では不明なので、当面はIllustrator 17.x、InDesign 9.x、Photoshop 14.xの範疇でのサポートとします。
■推奨運用基本的にCS6と同じです
 「EQUIOS / Trueflow出力の手引き 第15版」および「Trueflow印刷ユーティリティ」は、CS5と同じ手順で、CS6、CCとも使う事ができます。
a) aiネイティブとPDF/X-4形式の使用
 Illustrator CCのデータをInDesign CCに配置する場合はEPS形式ではなくaiネイティブ形式で、
 Illustrator CCのデータから直接出力する場合はEPS, PS, PDF/X-1a出力ではなくPDF/X-4形式で出力して下さい。
 (Illustrator CCならInDesign CCを使うのもお約束ですね)
b) Trueflowの最新PDF処理ルート、あるいはEQUIOSで処理
 Trueflowでは、「従来PS / PDF処理」ルートではなく「最新PDF処理」で処理して下さい。
 EQUIOSでは「最新PDF処理」相当で処理されるので、特に注意は不要です。
zoom.pngc) OutlinePDF-Advanceの設定について
 OutlinePDF-Advance出力またはPageRIPでは、以下の設定にして下さい。
 ・PDF1.3互換で出力する:Off
 ・線分のOutline化:しない

■EQUIOS / Trueflow SE推奨バージョン
Adobe Creative Cloudでの出力を行う場合は、以下のバージョン以降のEQUIOS / Trueflowをお使い頂く事を強く推奨致します。
・EQUIOS Ver2.01 EQ110 (2013年6月末頃リリース予定)
・TrueflowSE Ver7.30 TF340
・TrueflowSE Ver6.01 TF170

outline.png■推奨運用のメリット
パターンブラシやアピアランスを活用する事で、比較的少ないパスで非常に複雑なデザインが可能になります。
出力されるPDFでは透明も関係する多くのパスに展開されますが、EQUIOSやTrueflowでこの運用を行う事で、パターンブラシやアピアランスを駆使された非常に複雑なデータも、問題なく高い品質で出力する事が可能です。
下記はEQUIOS PT-Rを用いて出力しましたが、Trueflowでも同じです。

(データご提供:イラレラボさま)カワココさんありがとうございます!
preview.pngappearance2.png


fruit_tart.png
EQUIOS PT-R Ver2.01 EQ200 / 2400dpiでRIP処理 - 300dpiにダウンサンプリング, TIFF出力
PhotoshopでWeb掲載向けにRGB変換, サイズ調整, PNG出力

[第15版] [Illustrator] [InDesign] [お知らせ] | 固定リンクこの記事を共有このエントリーを含むはてなブックマーク

2013年05月16日 | Adobe Creative Cloud (4) - [Illustrator CC] パターンブラシの機能向上

brush.png■パターンブラシでのコーナー自動作成機能
Illustrator CCでは、パターンブラシでのコーナー自動作成機能が新たにサポートされました。従来からあるパターンブラシの機能拡張され、より少ない手順で簡単に出力的にはとても複雑な角や端のパターンブラシを定義できるようになっています。
ブラシパレットも右図の用に、各々のパーツが表示される様になっています。

■出力されるデータ
sample.pngデザインされる時点では右図のように、一つのストロークに対する属性として、言い換えるとアピアランスの一種として、定義されます。
appearance.png

sample2.png出力データとしては右図のように、通常の図形として記述されており、パターンブラシも線のグラデーションと同じ様に、出力時には展開された図形として記述されます。
右図のコーナーがアウトライン表記できないのは、「自動折り返し」の場合パターンを二等辺三角形でクリップしたものを2つ合わせてコーナーを形成しており、展開すると表示上破綻するからです
sample3.png

■パターンブラシオプション
下図がパターンブラシオプションのダイアログです。
一つのブラシのパターンを設定する事で、角の形状が自動的に数種類生成され、その中から必要なものを選択するだけで、従来は非常に手間が掛かった角のデザインを簡単に行う事ができるようになっています。
出力の際には上記の通り全て図形化されます。
オペレーションの詳細はIllustrator CCのドキュメントを参照してください。
pattern_brush_op.png
自動生成の例をレース的なもので示しても分かりにくいので、シンプルな例にしました。

[第15版] [Illustrator] [解説追加] | 固定リンクこの記事を共有このエントリーを含むはてなブックマーク

2013年05月16日 | Adobe Creative Cloud (3) - [Illustrator CC] 分版プレビュー

■分版プレビューの概要
Illustrator CCでは、分版プレビューの機能が拡張されており、実際に使用されている特色のみが表示される様に限定できるようになっています。この機能はオーバープリントプレビューがOnの場合にのみ選択できます。

■使わない特色の整理
自動的に使用されていない特色を削除することは出来ませんが、その作業の手助けにはなる機能です。
出力の際には、使われていないあるいは本来プロセスで出力したい特色を整理しておく事が必要です。
出力前に、この機能を利用して意図通りの特色のみが使用されているまたは全く使用されていないことを確認しておきましょう。
separations_preview1.png  separations_preview2.png
この機能は「白のせ破棄」よりもさらに地味ですが、確かに便利です。

[第15版] [Illustrator] [解説追加] | 固定リンクこの記事を共有このエントリーを含むはてなブックマーク

2013年05月08日 | Adobe Creative Cloud (2) - [Illustrator CC] 白のオーバープリント対応

いわもとぶろぐで紹介された、Illustrator CCにおける印刷業界向け新機能である、白のオーバープリント対応について、こちらでは詳しくご紹介します。

doc_setup.pngIllustrator CC (17.0)では、白のオーバープリントに対する改善が行われています。白ノセがなくなれば、どうでもいい情報なのですが…
この改善によって、データ書き出し時に白のオーバープリント属性を解除してデータを保存することができる様になります。
編集中のデータ上では、白のオーバープリント属性が残っているので、その点を留意しておく必要はありますが、たくさんの事故の原因になっていた白ノセ問題の解消には役立つと思われます。

■設定方法
白のオーバープリント属性を破棄する設定は2箇所にあります。

「ドキュメント設定」→「出力で白のオーバープリントを破棄」
この設定によって、EPSやPDFの書き出し時に、データ上の白のオーバープリント属性を破棄して保存されます。

「プリント」→「白のオーバープリントを破棄」
プリントダイアログでの設定は、ドキュメント設定とは別に設定します。ドキュメント設定で「出力で白のオーバープリントを破棄」が設定されていなくても、プリントダイアログで設定する事で、PostScriptプリンタへの出力時に白のオーバープリント属性が破棄されます。

あくまでも、書き出し時の処理なので、元の編集データ上の白のオーバープリント属性がなくなった訳ではありません。

■Illustratorネイティブでの挙動
Illustratorネイティブの場合のこの機能の挙動について説明します。
ai_native.pngIllustratorネイティブ「.ai」形式でInDesignに貼る場合、保存オプションで「PDF互換ファイルを作成」を指定します。
この設定で生成される.aiファイルは、1つのファイルの内部に以下の2つの形式のデータが含まれています。
 ・Illustratorネイティブ情報
 ・PDF互換データ
(でもこのままRIPに通さないで!)
ファイルの構造は完全にPDF形式であり、PDFのコメントとしてIllustratorネイティブ情報が記述されています。
このデータをIllustratorで開くとネイティブ情報の方が、InDesignに貼るとPDF互換データの方が読み込まれます。
「ドキュメント設定」の「出力で白のオーバープリントを破棄」がOnの場合、右図の用にIllustratorネイティブ部分には白ノセが活きた状態で、PDF互換データ上では白のオーバープリント属性が破棄された状態で一つのファイルとして保存されます。

■注意事項
どちらの設定もデフォルトでOn(白のオーバープリントを破棄)になっており、これは過去バージョンのIllustratorデータを開いてもOnになっているので、少なくとも以前のバージョンで間違って白ノセを設定してい て一部消えてるのになぜか校了しちゃっ たデータは、Illustrator CCのデフォルト設定では どちらが正しいかは別にして、校了の結果に対して 出力が変化します。
そして、その変化はIllustrator CCのオーバープリントプレビューでは確認できないので、「ドキュメント設定」を確認した上で、最終生成されたPDFをAcrobatで開いて確認する事で、この機能による変化に気付く事ができます。

保存時に破棄するより「白へのオーバープリントは設定できない」という対応の方がいいと思うけど?

[第15版] [オーバープリント] [Illustrator] [解説追加] | 固定リンクこの記事を共有このエントリーを含むはてなブックマーク

2013年05月07日 | Adobe Creative Cloud (1) - 発表

Adobe Creative Cloud:2013年6月17日(月)発売 お客様へ - アドビからのメッセージプレスリリースPDF: 664Kbyte

新たに発表されたAdobe Creative Cloudに関して、当社ではAdobeと協力して出力検証を進めています。
出力の手引きWebでは、特に出力に関係の深いと考えられる変更点について解説していきます。
新機能や特徴などは、Adobeのサイト情報をご参照下さい。

aicc.png本日、Adobe Creative Suiteの次期バージョンがCS7という名前ではなくAdobe Creative Cloudの一部として統合されることが発表されました。Illustratorを例に見ると、名称としてはIllustrator CCとなっており、保存ダイアログなどではIllustrator CC (17.0)と記述されています。InDesign CCはバージョン9.0に相当します。
パーケージでの販売は行われず、全てCreative Cloudを導入して使う製品になります。
ai_save.png
■EQUIOS / Trueflowでの基本的な出力
・「Trueflow印刷ユーティリティ」として配布している各種設定ファイルは、Adobe CS6までと同様に使えます。
 この設定でEQUIOS / Trueflow共に検証しています。
・手順も「EQUIOS / Trueflow出力の手引き 第15版」のCS5と同じ手順で、CS6、CCも使う事ができます。
 主要な内容に変更はありませんが、バージョン番号追記などのマイナーな改訂を予定しています。
・ダイレクトに書き出したPDF/X-4と、EQUIOS / Trueflow(最新PDF処理)を組み合わせてお使いください。

■今後の解説記事の予定
このAdobe Creative Cloudに関して、今後以下の解説記事を予定しています。追加・変更の可能性があります。ご了承ください。
・[Illustrator CC] 白のオーバープリント対応
・[Illustrator CC] パターンブラシでのコーナー自動作成機能

など

[第15版] [Illustrator] [InDesign] [お知らせ] [解説追加] | 固定リンクこの記事を共有このエントリーを含むはてなブックマーク

2013年04月18日 | DTPの勉強会(東京&大阪)に参加します

5月25日(土)東京と、6月1日(土)に大阪で、DTPの勉強会に参加します。(事前の申し込みが必要です)
両方とも4月6日(土)に開催された【DTPの勉強会 特別編・第3回】と同じ内容になります。
最新情報はリンク先のWebサイトをご参照下さい。

DTPの勉強会 特別編・第3.2回(2013年5月25日(土)、エッサム神田ホール 301・多目的ホールで開催)DTPの勉強会 特別編・第3.2回 (3回の再演で3.2回)
主催DTPの勉強会 (東京)
日時:2013年5月25日(土)(13:00 : open) 13:30~16:50
受け付け開始4月23日(火)14:00~
場所エッサム神田 ホール 301・多目的ホール
タイトル:制作者のための「正しく刷れる」データ制作のポイント

第13回勉強会(2013年6月1日(土)、クリエイティブネットワークセンター大阪 メビック扇町で開催)第13回勉強会
主催大阪DTPの勉強部屋
日時:2013年6月1日(土)(13:00 : open) 14:00~17:30
受け付け開始5月1日(水)00:00~
場所クリエイティブネットワークセンター大阪メビック扇町 交流スペース(会議室)
タイトル:制作者のための「正しく刷れる」データ制作のポイント

東京、大阪とも同じ内容です。安全なデータの作り方や、事故になりやすい事例を、発生原理を交えて、多数紹介します。当社のお客様だけでなく、多くのデザイナー・制作者の方々の参加もお待ちしております。

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2013年02月18日 | Page2013展 - 出力環境に依存しないデータ制作と出力の心得

2013-02Page2013_002.pngPage2013展のデジタルワークフロー・ソリューションZONEでの無料セミナー「刷れてナンボ! 出力環境に依存しないデータ制作と出力の心得」の内容について、主なポイントをご紹介致します。
関連する出力の手引きWebの記事へのリンクも掲載していますので、併せてご参照下さい。

2013-02Page2013_003.png■はじめに
制作から最終の印刷までの出力環境はさまざまです。
どんなデザインも正しく印刷できて始めて商品になります。
正しく刷れてナンボ、とはそういう意味です。
出力環境が異なる事で、思わしくない結果になる、制作の意図が反映できない主な5つの原因について、解説します。

2013-02Page2013_004.png■オーバープリント
オーバープリントは、昔のオーバープリントプレビューがない時代と、現在のRIPでは若干解釈が異なる場合があります。
出力環境の違いで、出力が異なる原因について理解しましょう。
例えば、DeviceCMYKのグラデーションや画像に対するオーバープリントは、Illustrator 8時代以前では、可能な限りノセ表現される様にRIP側で実装されていましたが、現在のAdobe PDF Print EngineではPDFの規格に従いノセにはなりません。


2010年01月13日|Adobe PDF Print Engineでのオーバープリント(1) - 概要このエントリーを含むはてなブックマーク

2013-02Page2013_004_2.pngしかし、Adobe CS3以降ではグラデーションや画像に対してオーバープリント指定された場合、ノセにならないDeviceCMYKでは記述せず、ノセになるDeviceNで記述することで、ユーザーの期待=オーバープリントプレビューと実際の出力を一致させる様に動作します。
Adobe CS3以降では、この様にユーザーの期待とオーバープリントプレビューと最終出力を一致させるためのさまざまな工夫がされており、出力環境が、従来の仕様でも、PDFの規格通りでも同じ結果を得ることができます。

ここでスキップされたバージョンはオーバープリントプレビューと結果が一致しなかったり、きっついバグがあるので避けましょう…だからと言って「以前の形式」での保存もオススメできません


2010年02月03日|Adobe PDF Print Engineでのオーバープリント(3) - DTPアプリケーションの挙動このエントリーを含むはてなブックマーク

2013-02Page2013_005.pngそして、今回は入稿の仕様書、指示書などに「ノセ活き」というチェックボックスを新たに設けることをご提案します。
「ノセ活き」を指定すると言うことは、データ上のオーバープリント指定に責任を持つということです。しかし、この設定を使う事でさまざまなトラブルを未然に防ぐことができます。
この後で、このチェックがどの様に効くか説明していきます。

移行を少しでも進めるためには、良くも悪くもチェックを外す=「従来通り」という選択肢を残すことも重要ですよね。できる仕事からコツコツと。
ただ、「従来通り」はその「従来」が各社各様なので、まさに出力環境に依存する運用になります。



2010年01月13日|Adobe PDF Print Engineでのオーバープリント(1) - 概要このエントリーを含むはてなブックマーク
2010年01月15日|Adobe PDF Print Engineでのオーバープリント(2) - 技術詳細このエントリーを含むはてなブックマーク
2010年02月03日|Adobe PDF Print Engineでのオーバープリント(3) - DTPアプリケーションの挙動このエントリーを含むはてなブックマーク
2010年02月24日|Adobe PDF Print Engineでのオーバープリント(4) - 覚えておくべき事このエントリーを含むはてなブックマーク
2011年04月15日|Adobe PDF Print Engineでのオーバープリント(5) - 理論通りにならない事例このエントリーを含むはてなブックマーク
2011年04月19日|Adobe PDF Print Engineでのオーバープリント(6) - 番外編:DeviceGrayこのエントリーを含むはてなブックマーク

2013-02Page2013_006.png■透明効果
Adobe PDF Print Engineは透明の処理が得意なRIPです。しかし、透明の演算が、そうでないオブジェクトの演算と比べると遙かに複雑である事には変わりがありません。透明が複雑に関係することで、RIPの性能によっては正しく演算できなかったり、エラー終了してしまう可能性があります。
不必要な透明効果はできるだけ使わない方が、パフォーマンスも良く、軽く安定したデータになります。
2013-02Page2013_007.png●Photoshopのレイヤー問題
Photoshopのレイヤーメニューで「背景」ではなく「レイヤー」と記載された場合、そのデータは透明オブジェクトとして認識されます。いわゆる透明度切り抜きなどで必要なケースを除いて、切り抜く必要のないデータはレイヤーを統合して「背景」にすることで、軽いデータになります。

2009年04月28日|RIPのメモリ消費量を少なくする編集このエントリーを含むはてなブックマーク
2009年05月13日|RIPのメモリ消費量を少なくする編集(2)このエントリーを含むはてなブックマーク

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2013-02Page2013_011.png●画像の半調に透明、ノセの代わりに乗算
画像を薄くするためだけに透明効果を効かせたり、オーバープリントの代わりに乗算透明を効かせるケースについても同じ事が言えます。必要性のないところ、他の指示で同様の効果が得られる場合は、透明の使用を減らす工夫を行う事が大切です。
0%の版を透過させるだけのオーバープリントと乗算透明ではその演算の複雑さは全く異なります。
印刷側でオーバープリントが無視されるから乗算透明を使うのが、今までの自衛策だったかも知れませんが、オーバープリントを活かして欲しい時は、その意思を伝える事で正しく処理が出来ます。それが「ノセ活き」です。

2013-02Page2013_012.png 2013-02Page2013_013.png

2013-02Page2013_014.png●透明の描画モード+印刷時に自動墨ノセ
ここまでの事例では、パフォーマンスが遅いという症状でしたが、次は印刷側で自動墨ノセや特色の疑似色化(特色のプロセスカラー変換)が行われる事が原因で、透明の描画モードが結果不正になる事例を紹介します。
以下の事例は、自動墨ノセによって、RIP内部で文字にノセ指定され、透明の描画モード「比較(明)」によって白に変わることで、白ノセとなり文字が消えてしまいます。
以下に全ての描画モードでの自動墨ノセの影響も示しました。赤で囲んだ部分で結果不正になります。
これらの問題も、自動墨ノセをしない「ノセ活き」を指定すれば解決できます。

2013-02Page2013_015.png 2013-02Page2013_016.png

2013-02Page2013_017.png●透明の描画モード+印刷時に特色の疑似色化
次は、RIP演算時に特色の疑似色化を行う事で発生する、透明の描画モードへの影響です。上記と同様に出力不正になっています。

さらに自動墨ノセも設定されていると、より多くの透明効果が不正になってしまいます。
(これら事例は、色値やカラースペースなどによって別の結果になる可能性もあります)

透明の描画モードを変更する場合は、自動墨ノセや特色の疑似色化などに注意して「ノセ活き」で処理すべきです。

2013-02Page2013_018.png 2013-02Page2013_019.png

2013-02Page2013_020.png●印刷時の自動墨ノセ+カラーマネージメント
全く透明が使われていないのに、印刷側で自動墨ノセとカラーマネージメントを行った場合に、RIP処理としては透明として処理される事例です。
カラーマネージメントは関係ないよ、と思われるかも知れませんが、カラーのデータをグレー化するだけでもカラーマネージメントです。

2013-02Page2013_021.png●アピアランスの影響
アピアランスを巧みに使われたデザインで、アウトライン表示では文字しか見えませんが、PDFのデータ上では非常にたくさんのオブジェクトで構成されています。
もちろん、このデータをそのままRIP演算すれば問題なく処理できます。データには問題ありません。
…というか、少ないオブジェクトでリッチなデザインができる、とても良くできたサンプルだと思います。


データご提供:川端 亜衣さま(イラレラボ)さま
カワココさんありがとうございます!

2013-02Page2013_022.png 2013-02Page2013_023.png

2013-02Page2013_024.pngこの様に良く出来たデータも、少し間違うとトラブルの原因になる事があります。
K=100%が使われたデータの場合に、印刷側で、自動墨ノセとカラーマネージメント(インキセービングやグレー化などを含む)を同時に行うときには注意が必要です。

2013-02Page2013_025.png本来、0%の版は下部を透過するというオーバープリントも、カラーマネージメントの影響で正確な0%でなくなり、そのまま演算すると全く透過しなくなります。しかし、カラーマネージメントを効かせた事で、ノセの表現が変わってはいけないので、RIP内部ではこの様な場合は透明として合成し、ノセの再現をシミュレーションします。
ここで、アピアランスなどで多数に重ねられたK=100%のオブジェクトがあると、自動墨ノセの影響でオーバープリントが設定され、グレー化などを行う事で、非常に複雑な透明合成が行われる事になります。
この様な処理の場合、処理が遅くなるだけでなく、複雑すぎてエラー終了することもあります。
これも「ノセ活き」の活用で防ぐ事のできるトラブルです。

2013-02Page2013_026.png 2013-02Page2013_027.png

2013-02Page2013_029.png■ストローク処理
ストロークは出力環境のちょっとした違いから、出力時の大きな違いになる事の多い処理です。
しかし、データ制作時に注意するだけで出力環境への依存を少なくする事ができます。
ポイントはマイター処理と破線処理です。
どちらも僅かな演算誤差に起因しているので、多少の演算誤差があっても間違いなく処理できる様な対策が重要です。

●マイター処理
マイター処理のポイントは線のパレット内で設定できる「比率」です。

2013-02Page2013_031.png 2013-02Page2013_032.png

デザインとしてバクダンを用いる場合によく見られます。
確実に尖らせたい場合は「比率」を大きめにします。

2013-02Page2013_033.png 2013-02Page2013_034.png

線幅を大きくして文字を太くする場合には「比率」を小さめにします。
バランス崩れるから、太い書体を使うのがいいのですが…

●破線処理
破線の差違は、長さを調整するか、図形化することで回避できます。

2013-02Page2013_035.png 2013-02Page2013_036.png

2013-02Page2013_037.png■出力解像度
出力解像度に依存する例として、ライブトレースで細かすぎる図形ができ、それを縮小は位置されると、無意識のうちに複雑な処理になり、種々の不具合の原因になります。
ライブトレースの設定パラメータについては、出力の手引きの記事に詳しく説明してあるので、詳細についてはそちらを参照してください。

2013-02Page2013_039.png
トレースを単純化した場合、アンカー数も少なくなり、その後の色々な編集にも出力にも強いデータになります。
単純化の処理が、実際の出力結果で目に見える様な事は、よほど極端なことをしない限り、ない…と思います。

2013-02Page2013_040.png 2013-02Page2013_041.png

2012年11月13日|ライブトレースでは「お掃除」を忘れずにこのエントリーを含むはてなブックマーク

2013-02Page2013_043.png■RIPによる違い
Adobe PDF Print Engineが採用されているからと言って、出力依存性がなくなる、つまりどこでも同じ出力が得られる訳ではありません。
採用されているビルト、内部設定、各社独自の改善などで無視できない程の出力の差が出ることがあります。
大切なことは、それらの技術情報の収集と回避策を知っていることです。
当社では色々なケースで情報公開を行っており、同時に独自改善で可能な限り早く解決できる様な取り組みを行っています。

この部分、セミナーではもっとナマナマしい事例(そして当社が独自で改善している例)も併せて紹介していますので、機会あればぜひ…
このトラブル事例が表に書いてある珍しいパンフレット、入手する機会があれば、忘れずに裏面も見て下さいね!

2013-02Page2013_042.png【1】InDesignCS2〜CS4での合成フォントの問題
2009年04月23日|InDesignCS2〜CS4での合成フォントの問題このエントリーを含むはてなブックマーク
2009年05月22日|InDesignCS2〜CS4での合成フォントの問題(Adobe情報)このエントリーを含むはてなブックマーク
【2】縦書き文字に透明効果で文字が欠ける問題
2009年07月09日|縦書き文字に透明効果で文字が欠ける問題このエントリーを含むはてなブックマーク
2009年07月15日|縦書き文字に透明効果で文字が欠ける問題(2) - Adobe情報このエントリーを含むはてなブックマーク
2009年07月31日|縦書き文字に透明効果で文字が欠ける問題 (3) - 注意事項このエントリーを含むはてなブックマーク
2010年05月28日|縦書き文字に透明効果で文字が欠ける問題 (4) - CS5で修正このエントリーを含むはてなブックマーク
【3】透明の変換用カラースペースの間違いによる段差
2008年10月31日|AdobeCS系のカラー設定と透明効果このエントリーを含むはてなブックマーク
2009年01月29日|AdobeCS系のカラー設定と透明効果(つづき)このエントリーを含むはてなブックマーク

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2012年11月27日 | EQUIOSでのPostScriptサポートについて

■概要
support.png新しいワークフローRIP「EQUIOS(イクオス)について、入力できるデータ形式について今一度まとめておきます。
一部でEQUIOSはPDFのみサポートと誤解されていました。

■EQUIOSでサポートしている入力データ形式
・PDF/X-4 オススメ!
・PDF/X-1a
・その他PDF1.3~PDF1.7
・EPS
・PostScript

・OutlinePDF / OutlinePDF-Advance もちろん!

■Trueflowと同じ技術で処理
TrueflowSE Ver7.10以降では、最新PDF処理(Adobe PDF Print Engine使用)においても、PDFだけでなくPostScript / EPSもサポートしています。
EQUIOSも同様に、Trueflowでの技術と実績に基づいてPostScript / EPSをサポートしています。
単に処理できるだけでなく、過去からの整合性も加味したさまざまな工夫をしています。

■入力データ作成手順
EQUIOSにPostScriptを入力する場合のデータ作成手順については、Trueflowと同じなので、Trueflow用に作成されたデータはそのままEQUIOSでも使えます。
PostScript入稿については、公開されているTrueflow出力の手引き 第14版(PDF/15.7MB)を参照して下さい。
EQUIOSに関する新しい情報については、最新版である EQUIOS / Trueflow出力の手引き 第15版(PDF/24.4MB)も併せて参照して下さい。
15版ではPostScriptに関係する記述は省略されていますが、サポートしないという意味ではありません。この経緯については以前の記事「EQUIOS / Trueflow出力の手引き 第15版 公開」をご参照下さい。

EQUIOSやTrueflowにおけるPDFのメリットをお伝えする事に注力してきましたが、安心できるサポート情報をお伝えする配慮が足りませんでした。
全ての運用をPDFに変えるのは、そんなに簡単なことではなく、スムーズなPDF運用への移行には、従来のデータのサポートも必要と考えています。
もちろん、EQUIOSでもTrueflowでも、技術的に優位なPDF/X-4やネイティブ貼り込み(脱EPS)での運用をお勧めする事に変わりはありませんが、PostScript/EPSに関係する膨大な検証は、EQUIOSでもTrueflowと同じ様に行われています。
安心してEQUIOSの新しいワークフローのメリットを体感して頂ける様、最大限の努力を続けています。

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2012年11月13日 | ライブトレースでは「お掃除」を忘れずに

■要約
ライブトレースのデータに起因する出力トラブルを防ぐには、トレースに関係するパラメータを調整します。
ライブトレースはロゴなど繰り返し使用されるオブジェクトでも良く使用されます。後にどの様な編集(例えば1/10に縮小されたり…)が行われるか分かりません。トレースの時点で十分に「お掃除」しておくことで、編集にも強い安定したデータを作成することができます。以下の2つのポイントについて、画面上で変化を見ながら調整するだけでOKです。

 ●パス数を減らす
  最小エリア / ノイズ(CS6以降)大きめに設定
 ●アンカー数を減らす(CS6では不要)
  ぼかしの値を僅かに入れて再サンプルの値を小さめに設定

design.png■概要
Illustrator CS2からサポートされた「ライブトレース」/「画像トレース」(CS6以降)は便利な機能ですが、筆文字やクレヨンの様なイメージのトレースにおいて、設定が適切でないと、非常に重いデータになり、出力エラーの原因になる場合があります。

■ライブトレースの設定
ライブトレースには、いくつかのパラメータがあり、詳細を設定する為には「トレースオプション」/「画像トレース」(CS6以降)を開きます。
適切なデータを作る為には、デフォルト設定を用いるのではなく、このトレースオプションを用いて、パラメータの効果を確認しながら設定する事で、品質とデータ容量の両立するデータ制作が可能になります。
Illustrator CS6ではライブトレースが改善されていますが、この手のデータにおける注意点は同じです。
下記のアイコンをクリックし「トレースオプション」を開きます。

trace_detail.png


■パラメータの調整
この設定で、特に出力に影響を与えるのは以下の5つです。パラメータの意味について、ツールチップでの説明から引用します。
・ぼかし(CS6以降はなし)
 トレースの前に画像をぼかす(トレース結果の小さな斑点を減らしたり、ぎざぎざしたエッジを滑らかにします)
・再サンプル(CS6以降はなし)
 調整された画像の解像度を指定(ヒント:解像度が低いほどトレースのパフォーマンスが向上)
 (注:設定はプリセットには保存されません)
・誤差の許容値 / パス(CS6以降)
 誤差の許容値(値が大きいほど精密)
・最小エリア / ノイズ(CS6以降)
 指定したピクセル領域を無視してノイズを軽減(値が大きいほどノイズが少ない)
・コーナー角度 / コーナー(CS6以降)
 コーナーの強調(値が大きいほどコーナーが多い)
CS6以降では単位系が異なるものもありますが、あまり気にせず「大きければ」「小さければ」と解釈し、プレビューを確認しながら設定しましょう。

trace_cs5.png
trace_cs6.png
このトレースオプションでは、設定されたパラメータによって生成される、パスの数、アンカー数、使用カラー数などが確認できます。特にパスの数やアンカー数が多い場合には注意が必要です。

■パラメータが結果にあたえる影響
実際にパラメータを変えて、出力イメージ(一部の拡大)、パスとアンカー数(一筆全体の数)を比較してみます。
トレース前の画像は以下の通りです。
original.png

CS5.1のデフォルト設定と、最もトラブルになりやすいトレースが細かすぎる場合の比較です。
設定の違いで、これだけのパス数、アンカー数が違う事が分かります。以下、注記ない限り、ぼかし: 0px / 再サンプル: 400pxです。
default_vs_complex.png

次に上記から最小エリア(指定したピクセル領域を無視してノイズを軽減)を50pixelにして、微小ポイントを消去した例です。パス数がかなり減少していることが分かります。
default_vs_complex50.png

IllustratorCS6では、トレース機能が改良され、ぼかしや再サンプルの設定なしにアンカー数が最小限になる様な工夫がされています。CS5.1でアンカー数を減らす為には、ぼかしを0から僅かに数値を入れて、再サンプルの設定を低くして調整する事で、アンカー数を減らすことができます。
defaultCS6_vs_CS51.png

■注意事項
expand.png・ライブトレースの「拡張」はしない
右図の拡張ボタンをクリックすると、トレース図形が図形化され、ライブトレースの設定変更ができなくなります。
「拡張」は行わず、ライブトレースはライブのままで編集する事で、パラメータの再調整が可能になります。
当然ネイティブ貼り込みで
・透明効果
ドロップシャドウなどを効かせると、大量の図形に対する影が多重に重なることによって、見た目以上にRIP演算の負荷が高くなります。
・グラデーション
トレース結果全体を選択してグラデーションを設定した場合、極めて小さな図形に対するグラデーションのコントロールポイントへの距離が長すぎて、エラーや結果不正になる場合があります。
特に、トレース図形を、極端に縮小して配置するような場合には注意が必要です。
・それ、本当にトレースが必要なの?画像のままじゃダメなのか、もう一度考えて。

+DESIGNING Vol29 P74~P77の続きで「刷れないほど小さなパスを消す機能はない」とありますが、ライブトレースの時なら設定によってできることを解説しました。

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2012年10月17日 | Adobe Acrobat XI (2) - デフォルトの透明の変換用カラースペース

Acrobat XIの環境設定に、「ページ表示」の中に「デフォルトの透明の変換用カラースペース」という設定が増えており、その初期設定として「作業用RGB」が選択されています。
この設定はPDFの書き換えを伴わない通常のAcrobatの使用では問題になりませんが、印刷することが前提のPDFで、Acrobat XIがPDFの編集ができるとか、トラブルの原因になる事がアピールされていること真に受けて編集保存しちゃうと、条件によって透明の変換用カラースペースがRGBで指定されることで、トラブルの原因になります。
EQUIOS / Trueflowでは極力この問題がでないような対策がとられていますが、印刷用PDFとして不適切であることに変わりないので、EQUIOS / Trueflow以外の処理系で問題になる場合があります。
また、この不適切な記述が複雑に設定されている場合はEQUIOS / Trueflowの回避策でも不完全な場合がありますので、トラブルの未然予防として、印刷を行う可能性のあるPDFを扱う場合、この設定は「作業用CMYK」に変更する、というのがAcrobat XI導入後に最初に行う事と言えます。
acrobat11_pref.png

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