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2017年08月21日 | InDesignの「背景を透明に」はOnでトラブルを回避

isolate_group3.png■概要(右図参照)
InDesignの画像配置のオプションで「背景を透明に」のチェック(右下図参照)Offの場合に、配置されたデータの内部の画像オブジェクトが抜けるというAdobe PDF Print Engineの問題があることが分かりました。
台紙貼りなどの運用で「背景を透明に」をOffにする事がルール化されている場合は、以下情報を参照の上、運用変更をご検討ください。

透明の構造がさらに複雑で、発生頻度としては画像よりもさらに稀ですが、図形が抜けるケースもあります。根本の原因は同じで、「背景を透明に」のOnで回避できるのも同じです。

isolate_group1.png■「背景を透明に」がデザインに与える影響(下図参照)
「背景を透明に」の設定がOnの場合
貼り込まれるデータのオブジェクトの無い部分は背景が見えて、貼り込まれるデータのオブジェクトが透明の部分は背景に透けます。
「背景を透明に」の設定がOffの場合
貼り込まれるデータは、それ単独のデータとして分離(Isolate Groupと)して配置されます。貼り込まれるデータのオブジェクトは、背景には影響を与えず、オブジェクトない部分は白になります。
isolate_group2.png

isolate_group4.png■発生条件(右図参照)
○発生バージョン
この問題は以下のバージョンで発生します。
・EQUIOS Ver5.00 EQ001以降
・EQUIOS Ver4.51 EQ120以降
・Trueflow SE Ver7.30 TF370以降

○発生手順
以下の全ての条件が揃った場合に問題が発生します。
a) 画像オブジェクトに2回以上の透明処理が行われるデータ
b) このデータをInDesignの配置オプション「背景を透明に」をOffで配置
データ的には対象となるオブジェクトに透明が設定されており、そのオブジェクトも含めてIsolateされていない透明グループを2階層以上敷いて、最下層でIsolateされた場合。
c) ここで使用する透明は描画モード「通常」以外の不透明度100%であること(不透明度100%以外では再現しない)

a) 画像オブジェクトに2回以上の透明処理が行われるデータは以下の様な場合に生成されます。
a-1) Illustratorで画像に透明を設定、.aiに保存。新たなIllustratorデータにその.aiを配置。その.aiに透明を設定。
  .aiの代わりに透明の活きたPDFでも同様
a-2) Illustratorで画像に透明を設定し、別のオブジェクトとグループ化。そのグループに対してさらに透明を設定。

Adobe PDF Print Engineの問題とはいえ、当社での検証時にこの発生条件の問題が発見できなかった事は課題であり、今後さらに改善します。

■回避策
以下のいずれかの方法でこの問題は回避できます。
1) 「背景を透明に」のチェックはOnで作成
右図の様に「背景を透明に」のOnとOffではデザインが異なる。
「背景を透明に」の設定がOffの様なデザインを行う場合は、背景に白色の塗り図形を配置する。
2) 画像オブジェクトへの透明効果を1回以下にする
画像への透明効果の影響を1つ以下に変更する。
3) 入力処理においてPDF1.3化を行う
透明が分割統合され、透明がなくなるので、発生条件にならない

■留意事項
・この問題はAdobe PDF Print Engineの不具合であり、Acrobat表示では再現せず事前確認には使えない。
・EQUIOS/Trueflowで、TIFF出力やProofPDF出力によるカンプ確認で同様に再現する。カンプによる事前確認は可能。

■根本修正
現在この問題の修正に取り組んでいます。
状況に更新がありましたら、このサイトにてお知らせ致します。

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