Doc. No.: NR150127

福島印刷株式会社(社長:下畠 学)と株式会社SCREENホールディングス(社長:垣内 永次、以下、SCREEN HD)は、SCREEN HDのグループ会社である株式会社SCREENグラフィックアンドプレシジョンソリューションズが開発したロール式インクジェット印刷機「Truepress Jet520HD」の1号機を、福島印刷本社工場に設置し、本格稼働を開始したことをお知らせします。
 

福島印刷は、2008年に両面バリアブル印刷が可能な「Truepress Jet520」を導入し、消費者の嗜好(しこう)に合わせたOne to Oneドキュメントの自動生成と、バリアブル印刷を組み合わせたソリューションである「パックサービス」を提供してきました。このたび、新たに「Truepress Jet520シリーズ」の高精細モデルである「Truepress Jet520HD」を世界で初めて導入し、従来に比べ高品位な画質で表現力を増した付加価値の高いダイレクトメールサービスを開始します。SCREENグラフィックアンドプレシジョンソリューションズは、今回の福島印刷への1号機導入を弾みに、通販業界や流通業界にとどまらない新たな市場の開拓を目指すとともに、ロール式インクジェット印刷機分野のビジネス拡大を図ります。そして両社は、今後も装置開発やさまざまなサービスを通じて、印刷業界の発展に貢献していきます。
 
※バリアブル印刷 : 可変データを使用して、印刷するページの一枚一枚に対して、内容を差し替えて印刷を行う方式。
 
 
福島印刷株式会社
代表取締役社長  下畠 学のコメント

当社は、「Truepress Jet520HD」の導入により、今後、需要の拡大が見込まれる高品位なダイレクトメール向けに事業領域を拡大します。また、同装置の性能を最大限に引き出すために、用紙メーカーと共同で開発した圧着型DMに適した専用紙を用いることで、よりオフセット印刷に近い印刷品質を実現したダイレクトメールサービス「パック Lコート」シリーズの提供を開始しました。2017年度には「パックサービス」全体の売り上げについて、現在の2倍となる10億円を目指します。
 
株式会社SCREENグラフィックアンドプレシジョンソリューションズ
代表取締役社長  青木 克彦のコメント

2006年に販売を開始した「Truepress Jet520」は、福島印刷社など世界中のバリアブル印刷会社で導入されており、シリーズ累計750台を超える業界トップブランドに成長しました。今回、高精細モデルとして発売した「Truepress Jet520HD」の開発では、発売前の評価を福島印刷社に依頼するなど、同装置のリリースに多大なご協力をいただきました。その1号機が同社に導入され、ビジネスの拡大に貢献できることを大変光栄に思います。
 
■ パック Lコートについて
「Truepress Jet520HD」と新開発の専用紙(福島印刷呼称:Lコート)により、従来のインクジェット印刷機では表現が難しかった細部の再現性と美粧性を追求し、「明視の距離でのオフセット印刷同等品質」を実現。複数のバリアブルDMドキュメントを連結しまとめて生産する「パックサービス」の新シリーズとして投入し、新たなバリアブルDM市場の開拓を目指す。
 
■ Truepress Jet520HDについて
新たに1,200dpiの解像度を持つ高精細なインクジェットヘッドを採用し、オフセット印刷に近い高品位な画質を実現したロール式インクジェット印刷機の高精細モデル。「Truepress Jet520シリーズ」で培った用紙搬送機構や乾燥技術を強化することで、より多彩な種類の用紙に対して安定した高精細印刷を実現。さらに、独自の検査装置である「JetInspection」の搭載により、インラインでの全数検査にも対応。2015年1月に販売開始。
 
■ 福島印刷株式会社
ビジネスフォーム(帳票類)印刷から、預かったデータを編集・加工し、印刷・印字~後加工、発送までを一連の流れで行うデータプリント(DP)サービスにシフト。DPサービスのソリューションを開発、ダイレクトメールや通知物のビジネス・プロセス・アウトソーシング市場開拓を推進し、新しい時代の印刷業態への転換を推進している。(www.fuku.co.jp/
 
■ 株式会社SCREENグラフィックアンドプレシジョンソリューションズ
株式会社SCREENホールディングスの主要事業会社。印刷関連、プリント基板関連分野における世界トップクラスの機器メーカーとして、長年培ってきた直接描画技術、画像処理技術をコア技術に、CTPやPOD(プリント・オン・デマンド)装置、プリント基板用直接描画装置など多くの製品をラインアップしグローバルに展開している。2014年、大日本スクリーン製造の分社化により、同社の印刷関連機器およびプリント基板関連機器事業を承継した。スマートフォンなどで標準搭載されているヒラギノフォントの開発ベンダーでもある。(www.screen.co.jp/gp

本件についてのお問い合わせ先

福島印刷株式会社 経営企画部 経営企画室
Tel 076-267-5111  Fax 076-267-8065 URL:www.fuku.co.jp/
 
株式会社SCREENホールディングス 広報・IR室
Tel 075-414-7131  Fax 075-431-6500 URL:www.screen.co.jp/

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