Adobe Creative Suite 6 (1) - 発表
Adobe Creative Suite 6 (2) - 線にグラデーションを適応
Adobe Creative Suite 6 (3) - InDesignCS6の留意事項
Adobe Creative Suite 6 (4) - 評価結果報告
Adobe Creative Suite 6 (5) - サポート開始
Adobe Creative Suite 6 (6) - まとめ
InDesignCS6において、特定のオペレーションにおいて不具合が見つかりました。RIP以前のPDF書き出し時の問題です。
今回の問題は、InDesignドキュメントをInDesignに貼り、縦横比が異なる変倍で配置、というかなり限定的な問題です。
騒ぐほどの問題ではないと思います…
■概要
この問題はInDesignのドキュメント(.indd)をInDesignに貼り込む場合にのみ発生する問題です。
InDesignCS3以降で採用された効果がPDFに書き出すと消えてたり、出力が不正になります。
似た問題が過去にありましたが、今回の再現条件はより限定的です。
■再現条件
以下の4つの条件が揃った場合にこの問題は発生します。
1) InDesignCS6のみで発生
2) InDesignのネイティブ(.indd)をInDesignに貼る
3) 貼った.inddの変倍を縦と横で異なる値を設定
4) PDF/X-4など透明が活きたPDF書き出しで発生
■回避策
回避策としては、上記の再現条件を避ける方法が考えられます。
どれか1つでも対策すれば、この問題は発生しません。
1) InDesignCS6以外を用いる …ぉぃぉぃ
2) ネイティブではなく、PDF/X-4などに書き出して配置
3) 貼った.inddの変倍を縦と横で同じにする …デザイン変わる
4) PDF/X-1aなどあらかじめ透明の分割統合を行う …ぉぃぉぃ
従って、上記2)の回避策が最も適していると思われます。
■まとめ
今回の不具合は、InDesignのドキュメントをInDesignに配置するという編集を行った場合にのみ発生するものです。
この再現データは、「InDesignCS3エッセンシャルガイド」のCS3でサポートされた「効果」という機能紹介のために、この様な編集になったものと思われます。
EQUIOS / Trueflowでは、データ制作上で十分に注意すれば避けられる問題として、これが原因でサポート延期などの措置はとりません。
Adobeはこの問題に関して、同一バージョン内での修正に向けて最大限の努力を行う、とコメントしています。
(PDFのコアの部分の修正は影響範囲が広く技術的ハードルが高いですが、期待して待ちましょう)