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1月24日(火)にモリサワ 新春展「MORISAWA FAIR 2017」の特別企画セミナー
2月10日(金)にpage2017展のクリエイティブゾーンセミナー
に出演します。最新情報やセッションの内容の案内はリンク先のWebサイトをご参照下さい。
■モリサワ 新春展「MORISAWA FAIR 2017」
主催:株式会社モリサワ
日時:2017年1月24日(火)・25日(水)
場所:株式会社モリサワ本社 4F 展示・セミナーホール
タイトル:制作と印刷の相互理解で「正しく刷れる」DTPの運用ポイント(1月24日(火)15:10~16:40)
※無料ですが、事前申し込みが必要です。
■page2017クリエイティブゾーンセミナー
主催:JAGAT
日時:2017年2月8日(水)~10日(金) スケジュール
場所:サンシャインシティコンベンションセンターTOKYO
展示ホールD(文化会館2F)
クリエイティブゾーン
タイトル:もう逃げられない!安全なPDF/X-4 & APPE運用のススメ(2月10日(金)12:55~13:45)
※事前申し込みは不要です。
Page 2017展は入場料1,000円ですが、Webで展示会無料招待券登録することで無料になります。twitterのハッシュタグは #page2017_czs です。
■当社ブースのご案内
出展社:(株)メディアテクノロジージャパン
場所:展示ホールC(文化会館3F)C-5
上記セミナーはやっていませんが、製品に詳しいスタッフがお待ちしております。ぜひお立ち寄りください。
本年もたいへんお世話になりました。2017年もどうかよろしくお願いいたします。
<2016年12月19日追記>
本件の症状に関してアドビサポートより、公式サポート情報が公開され、「Adobeでは現在この問題を認識し、調査中です。」とコメントしています。
[アドビサポート] Illustrator CC 2017 からのPDF書き出しで日本語特色名が文字化けする
前の記事の続報です。
本件の発生に伴い、従来はAdobe CC 2017のサポートに向けた検証結果を、年明け2017年1月上旬公開を予定していましたが、対策が行われ当社での再検証が完了するまでAdobe CC 2017のサポートの発表を延期いたします。
■概要
Illustrator CC 2017で作成されたPDF上の特色名の表記が、Shift_JISからUTF-8に変更された影響として、特色名が化けるという問題の他に、InDesignを経由したPDF出力で、特色がプロセスカラー化されるという問題がある事も判明しました。
UTF-8形式の名前を持った特色は、プロセスカラー化されることで特色でなくなります。
各工程でデータを厳密にチェックすれば防止できる問題ですが、最終のInDesignから出力されたPDFだけを見ると特色版名には異変が見つからず、分版プレビューなどで全てチェックしない限り、気付かずに出力すると、特色であるべきところがプロセスカラーで出力される、という問題が発生します。
■再現条件(この挙動の詳細説明)
・再現条件に一貫性がありません。
・特色名が英数字の場合は発生しません。
・Illustrator CC 2017でのみ発生する問題で、Illustrator CC 2015では発生しません。
・特色名がUTF-8形式で記述されることにより。InDesign(InDesign CC 2017とInDesign CC 2015.4で確認)が誤動作し、プロセスカラーに変換してしまう。誤動作なので再現性に一貫性がない。
例えば以下の様な手順で問題が再現しました。一貫性がないので同じ結果にならないかも知れません。
1) Illustrator CC 2017にて「Red」(代替色M:100, Y:100)という名前の特色を設定
2) 特色「Red」をコピーし「金赤コピー」という名前に設定。図形2つそれぞれに「Red」と「金赤コピー」で塗る
3) Illustrator CC 2017からPDF/X-4で書き出し(「Illustratorの編集機能を保持」がOff)
4) そのPDFをInDesign CC 2017に配置。スウォッチ上で特色名が化けている。
→これをチェックしておくと問題が発見できる。スウォッチ開いてなければ見つからない。
5) InDesign CC 2017側でも「金赤コピー」という名前で特色を使用し、PDF/X-4で書き出し。
6) AcrobatでそのPDF(添付)をチェック。特色名のダブりもない。
→タブって表示されるはずのUTF-8で記述された特色はプロセスに変わっているので現れないのがこの問題の怖いところ
7) 刷ると一部の特色(この場合、最初に「金赤コピー」で塗ったオブジェクト)がCMYKで出てしまう。
※「金赤コピー」は当社で再現したときの特色名で、これなら確実に再現するというわけではありません。
再現確認時は「コピー」でもNG(プロセスカラーに変換)、「ピー」でもNG、「ー」や「金赤」なら、名前は化けるが特色として出力されました。
■回避策
・Illustrator CC 2015から書き出す(差違がでないか確認の上で)
■概要
IllustratorCC 2017で作成されたPDF上の特色名の表記が、Shift_JISからUTF-8に変更されていることが分かりました。
PDFの規格としてはUTF-8でも問題ないことになっています。
今までの経緯として、主要なDTPアプリケーションから出力されるPDFの特色名表記がShift_JISであり、UTF-8で表記されるケースが特殊なデータを除きなかったので、Shift_JISであることを前提に実装されている、EQUIOS / Trueflowの一部の機能や、AdobeのDTPアプリケーション(なんと!)でさえも、正常に動作しない原因となります。
■再現条件(この挙動の詳細説明)
IllustratorCC 2017上で「金赤」など日本語の特色を設定+使用して、PDFの書き出し設定の「Illustratorの編集機能を保持」のチェックが入っていない状態でPDFを出力することで、特色名がUTF-8で記述されたPDFになります。
仕様かバグか知らないけど、UTF-8使うんだったらBOMくらい書いておくのが、後で対応する人に向けたマナーってもんじゃないか?
PDF/Xは印刷に必要ないIllustratorの編集情報は含めないので、必ずOff、つまり特色名はUTF-8形式で記述されます。また、Illustratorの編集情報を必ず含む.aiネイティブ形式は、この設定がOnの場合と同じように、つまり特色名はShift_JISで記述されます。
Acrobatの分版プレビューはUTF-8をサポートしているらしく、このPDFの特色名がUTF-8で記述されていてもキチンと表示されます。(Acrobat X!とDCで確認済み)
しかし、このPDFをInDesignに配置すると、スウォッチパレットや分版プレビューにおいて特色名が文字化けになります。この症状は最新のInDesignCC 2017でも発生します。
さらに、このPDFは、IllustratorCC 2017に配置しても、自分で作ったデータなのに特色名は化けて表示されます。
この問題は、IllustratorCC 2017の不具合による現象である可能性が否定できないので、これらの情報だけで「Illustratorの編集機能を保持」をOnにすることが回避策として信頼できる、とは断定できません。バグがある場合は、見えていないところでも思わぬ不整合がある可能性があります。
■UTF-8を受け取ったInDesignの挙動にも注意
InDesignでUTF-8の特色名は化けて表示されますが、その状態でInDesignからPDFを書きだした場合、元の特色名はそのまま変換なしにPDFに記載されます。
例えば、Illustrator CC 2017で「金赤」という特色名を使用したPDFをInDesignドキュメントに貼り、InDesign上でも「金赤」という特色を使い、InDesignからPDFに書きだした場合、そのPDFにはUTF-8とShift_JISの2つの異なる「金赤」が混在した状態になります。この様なデータをUTF-8の特色名を正しく表示できるAcrobatで開くと右図の様な出力プレビューになります。
この様なPDFになってしまうと、どの様に出力されるか機種依存で不定になります。(出力側としても何が正解なのか分かりません)
■影響範囲
この様なデータが使用された事による影響について、他にもあるかも知れませんが、以下のようなことが分かっています。
EQUIOS、Trueflow
・DotTIFFのファイル名の拡張子に特色が入る設定の場合、その特色部分が化ける
・刷版上のアクセサリの特色名が化ける
・その他、特色処理に関係する機能
AdobeCC
・IllustratorCC 2017で作成したPDFをInDesignで貼る場合
・IllustratorCC 2017で作成したPDFをIllustrator(CC 2017も含む)で貼る場合
■回避策
・IllustratorCC 2015から書き出す(差違がでないか確認の上で)
・特色名には日本語を使わず、英数字のみを用いる
■改善に向けた対応について
・修正に向けてAdobeと協議中です。
・検証結果は年明け2017年1月上旬の公開を予定して(CC 2017については、まだサポート表明は行っていません)いましたが、Adobeとの協議状況に応じてさらに遅れる可能性があります。
続報ありましたら、このサイトでお知らせ致します。
[第16版] [Illustrator] [InDesign] [解説追加] | 固定リンク|1