Causalas 因果探索アプリケーション

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解析結果に至った原因の関係性を分析・可視化
現場が必要とする「施策に直結する原因」を特定します

Causalas(コーザラス)は変数間の関係を分析して、最適な因果グラフを自動的に推定することができるソフトウエアです。
データの情報だけから因果関係を抽出するため分析者の感覚に左右されることがありません。
因果グラフを描くことで変数間の因果関係を可視化できます。

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効果を発揮するさまざまなシーン

製造業

製造工程内で製品品質に与える影響の要因を分析し、製品品質を向上。
装置の異常時の因果関係をモデル化し、異常発生時の調査工数を削減。

医療

治療法の効果をデータから明確にし、疾患の原因を特定。
治療や予防策の効果を因果関係に基づいて予測することで、医療現場の意思決定を支援。

マーケティング

広告キャンペーンが売上にどのような影響を与えるか、効果を定量的に評価。
価格変更が消費者行動や売上に与える影響を分析。

Causalas の特長

  • causalas_03r2.png因果探索アルゴリズム LiNGAMを採用

    因果探索アルゴリズムに LiNGAM を採用しています。LiNGAM は経済学データや生命科学データなど多くの領域で利用され、その有用性が実証されています。
    Causalas では、基本モデルである DirectLiNGAM に加え、未観測共通原因を許容する BottomUpParceLiNGAM や RCD、CAM-UV、さらに時系列データに対応した VAR-LiNGAM など、複数の手法を利用することができます。

  • causalas_04r3.png簡単・直感的な操作

    表形式の数値データを読み込み、アルゴリズムを選択することで、統計的因果探索手法を使用してデータから自動的に変数間の因果関係を推定し、因果グラフを表示します。また、ブートストラップ法を用いて因果グラフの信頼性を評価し、因果関係の推定確率を一目で確認できます。

  • causalas_06r3.png因果グラフの評価機能

    LiNGAMの仮定を満たしているか、誤差変数の独立性の評価ができます。さらに、データセットへの適合度の計算など、多角的な視点で因果グラフを評価する機能があります。

因果探索を効率的にする各種機能

分析者が持つ事前知識(背景知識)を因果探索に反映グラフ操作を通じて、簡単に事前知識(背景知識)を反映し、因果探索を効率化できます。

因果推論機能で介入効果を推定平均因果効果・介入シミュレーション・反事実シミュレーションが可能です。因果推論に使用する因果グラフを簡単に作成でき、因果探索結果の因果グラフを利用することもできます。

因果グラフの差分表示複数グループのデータセットを因果探索し、結果の因果グラフを比較して差分を強調表示したり、差分スコアを計算することができます。

監修コメント

写真 清水 昌平 先生 大阪大学 産業科学研究所 教授
滋賀大学 データサイエンス学系 教授 (卓越教授)
理化学研究所 革新知能統合研究センター 因果推論チーム チームディレクター

機械学習が普及する中で統計的因果推論への期待が高まっています。データに基づく意思決定を行う上で、予測するだけでなく因果関係を調べることも重要だからです。統計的因果推論を適切に行うためには、因果関係を調べたい変数の共通原因となる変数を分析に含める必要があります。分析者は、これら共通原因となる変数を領域知識に基づいて見つけることを要求されます。しかし、この作業は必ずしも簡単ではありません。

Causalasが行う統計的因果探索は、この作業をデータを用いて支援します。Causalasを用いれば、因果グラフと呼ばれる定性的な因果関係を表す図をデータから推定でき、分析者はその因果グラフを参考にすることができます。Causalasでは、LiNGAMアルゴリズムやその発展形であり未観測共通原因の存在を許すCAM-UVアルゴリズムなどを始め、分析課題に合わせたアルゴリズムを利用することが可能です。また、ブートストラップ法による統計的信頼性評価や推定した因果モデルに基づく介入シミュレーションを行う機能も搭載されています。

SCREENアドバンストシステムソリューションズの担当者の方は、いち早く統計的因果探索に着目されました。2018年から滋賀大学との技術指導契約の枠組みで知識を習得され、機械学習分野のトップジャーナルであるJournal of Machine Learning ResearchのMachine Learning Open Source Softwareトラックに統計的因果探索のPythonパッケージを出版されています。これら知識とスキルが今回のソフトウエア開発にも活かされています。今後も、最新の方法論を継続的に実装され、Causalasが医学や社会科学、製造業やマーケティング分野など学術分野および実務分野で広く利用され、データに基づく意思決定に活用されていくことを期待しています。

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Causalasのすべての機能を7日間無料でお使いいただけます。

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動作環境

1 GHz 以上の 64-bit (x64) CPU
4ギガバイト (GB) RAM (64 bit)
1 GBの空き容量のあるハードディスク
Microsoft® Windows® 11 日本語版


購入・見積り

購入に関するお問い合わせや見積りのご依頼、詳しい話を聞いてみたいというご要望も含め、お気軽にお問い合わせください。

購入の流れ
  1. 「見積りお問い合わせ」のフォームに必要事項を記入して送信してください。
  2. PDF形式の見積書をメールでお送りします。
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    ※お支払方法は銀行振込のみになります。振込手数料はお客様のご負担となります。
  5. 購入代金のお支払い、または後払いでのご注文をいただいた後、インストーラのダウンロードURLとライセンスをメールでお送りします。
    特定商取引に基づく表記
ライセンスには通常ライセンスとアカデミックライセンスがあります。
  • 価格は「見積りお問い合わせ」からお問い合わせください。パッケージ版の販売はございません。ダウンロード販売のみとなります。
  • 1ライセンスにつきインストールできるPCの台数は1台までです。
  • ライセンスには1年間のソフトウエアのアップデートサービスを含みます。2年目以降のアップデートサービスは年間保守料金が必要です。
    アップデートサービスの有効期限内にのみ更新できます。
  • アカデミックライセンスは下記の教育機関および教育を目的とする機関にお勤めの方・児童・生徒・学生ならびに教職員の方が対象となります。
    小学校、中学校、高等学校、中等教育学校、大学、高等専門学校、盲学校、聾学校、養護学校、幼稚園、専修学校、専門学校、各種学校およびその学校法人 国および地方自治体で設立および管轄している大学校、大学共同利用機関 公共職業能力開発施設および職業訓練法人
  • アカデミックライセンスでご購入の方は、各教育機関発行のメールアドレスでお申し込みください。
    アカデミック対象の確認ができない場合は通常ライセンスでのご購入となりますのでご注意ください。

見積りお問い合わせ
 

日本国以外ではCausalasを提供していません。(Causalas is only available in Japan.)

 

 

お客様の声

イラスト簡単な操作で結果をすぐに可視化でき、統計解析も行えました! データファイルを入力するだけで、様々なメソッドを利用できてとても便利です。
アカデミア 医学系研究者様

イラスト未観測共通原因に対応したLiNGAMアルゴリズムも搭載されており、不足するデータ収集の提言に活用できるのが良いです。
IT企業 人事部門マネージャー様

写真分析にお悩みの方へ、
因果探索コンサルティングをご提供いたします。

お客さまのデータを確認し、基礎分析と因果探索を行って因果モデルを作成します。その後、因果モデルを最適化し、性能を検証して結果をご報告します。
無料でお客さまのデータを確認し、見積と対応方針をご提示いたします。お気軽にご相談ください。

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因果探索技術ブログ

Causalas開発チームで、因果探索やデータ分析全般の技術について発信しています。

SCREEN AS 因果探索チーム Zenn Publication

要因分析とは? 具体的な取り組み⽅を徹底解説

ビジネスで起こる様々な問題。その根本原因を特定し効果的な解決策を見つけ出すためには、要因分析がおすすめです。売上低迷・顧客離れ・プロジェクトの遅延…あらゆる課題解決に有効な要因分析の手法や手順を、この記事では網羅的に解説します。具体的な事例とともに、要因分析の基礎から実践までを分かりやすく学べる内容となっています。問題解決の糸口を見つけたい方は、ぜひ読み進めてみてください。

コラムを読む

よくあるご質問
  1. どんなデータがCausalasで扱えますか?Causalasは表形式の数値データに対応しております。 また、日時データの読み込みも可能です。 これにより、時系列データを用いた因果探索にもご活用いただけます。
  2. カテゴリカルな変数や離散値は扱えますか?順序変数としての取り扱いが可能なリッカート尺度などのアンケートデータについては扱えます。 ただし、離散値については現在対応しておりません。 離散データを含む因果探索をご希望の場合は、コンサルティングサービスのご利用をご検討ください。
  3. 相関があるデータでないと因果探索できませんか?相関がなくても因果探索を試みる価値はあります。
  4. どれくらいの量のデータがあればいいですか?十分な精度の分析を行うためには、変数の数に対して10倍程度のデータ量があることが望ましいです。 ちなみに、変数の数よりもデータの数が少ない場合、計算できないため、十分なデータ量の確保をおすすめします。
  5. どれくらいの精度がでますか?因果探索では、精度を「予測の正確さ」ではなく、因果関係の推定の信頼性として評価します。 これは確率的な評価指標に基づいて判断されるため、機械学習の分類や回帰タスクで用いられる評価指標とは異なります。 また、因果探索の精度は、データの質・量、変数間の関係性、モデルの仮定の妥当性などに大きく依存します。
  6. なぜLiNGAMを採用しているのですか?LiNGAMを採用している理由は、仮定を満たす場合に数理的に一意の因果モデルを導き出すことが理論的に証明されているためです。 この特性により、因果方向の特定が可能となり、探索的な因果分析において高い信頼性を確保できます。
  7. LiNGAMの因果探索はどうやってるの?LiNGAMは、変数間の残差の独立性に着目して因果順序を推定します。 具体的には、ある変数が他の変数に与える影響を線形モデルで表現し、その残差が他の変数と独立であるかどうかを検証することで、因果の方向性を明らかにします。
  8. 構造方程式モデリング(SEM)とはどう違うの?SEMは、理論に基づいて因果構造を定義し、観測データを用いてその妥当性を検証する手法です。 理論が不明確な場合や探索的研究においては、因果探索によって得られた因果構造をモデル設計の出発点とすることで、SEMの構造的妥当性や解釈可能性を高めることができます。
  9. 重回帰分析とはどう違うの?重回帰分析は、因果関係を前提としない変数間の相関関係を評価するための統計的手法です。 探索的研究においては、因果探索によって得られた因果構造を基盤にすることで、説明変数の選定や重回帰モデルの設計における合理性および解釈可能性を高めることができます。
  10. LiNGAMでの分析事例はありますか?異常時のデータを含む製造装置の稼働データから、因果モデルを構築・分析し、異常状態に関与する変数や要因を推定しました。 この因果モデルをもとに、現場での異常発生時の迅速な原因解明にご活用いただき、トラブル対応の精度とスピード向上に貢献しました。
  11. 多重共線性はどう処理すればよいでしょうか?CausalasにはVIF(Variance Inflation Factor:分散膨張係数)の計算機能があり、多重共線性の検出に活用できます。 VIFの値を参考にすることで、共線性の高い変数を特定し、必要に応じて除外することが可能です。 ただし、変数を除外することで、その変数が未観測共通原因となり、因果探索に影響を与える可能性があります。 そのため、変数の除外は慎重に行い、因果グラフや背景知識と照らし合わせながら判断することが重要です。
  12. 未観測共通原因とはなんですか?未観測共通原因とは、ある2つの変数の間に、観測されていない第三の変数が影響を与えている場合に、その第三の変数を指します。 この未観測の変数が、両方の変数に影響を及ぼしているため、2つの変数の間に因果関係があるように見えてしまうことがあります。 たとえば、XとYに相関があるように見えても、実際にはZという未観測の変数がXとYの両方に影響している場合、Zが未観測共通原因となります。
  13. ブートストラップの確率は何%で信用してよいですか?ブートストラップによる確率は、何%以上なら「信頼できる」と一概に判断することはできません。 因果グラフの構造や背景知識、分析の目的などを踏まえ、総合的に判断する必要があります。 参考までに、当社ではまず60%以上の確率を持つ因果関係から因果グラフを確認し、必要に応じて詳細な検証を行っています。
  14. Causalasのライセンス形態は?通常ライセンスとアカデミックライセンスの2種類があり、いずれも買い切り型の永続ライセンスです。 ただし、2年目以降も最新バージョンへのアップデートを希望する場合は、年間保守費用が別途必要となります。 なお、通常ライセンスには期間指定型のライセンスもご用意しております。ご利用目的に応じて柔軟に対応いたします。
  15. macでは使えますか?Mac環境ではご利用いただけませんので、Windows環境での運用をお願いいたします。
  16. データはオンラインで処理されますか?Causalasはオンプレミス型のデスクトップアプリケーションです。 そのため、すべてのデータはユーザーのPC内で処理され、外部サーバーに送信されることはありません。 情報漏洩のリスクを最小限に抑えた、安全性の高い運用が可能です。
  17. 海外から購入可能でしょうか?日本国内のみの販売となっています。 ただし、日本国内であれば国籍問わず購入可能です。
  18. コンサルの価格はいくらでしょうか?お客様の課題やご提供いただくデータの内容に応じて、最適なご提案内容や価格は異なります。 まずは無料相談にて、現状やご要望をお聞かせください。 ご相談の内容をもとに、最適なプランとお見積もりをご案内いたします。
商標の表記

Causalas®は、日本国株式会社SCREENホールディングスの日本国における登録商標です(登録商標第6708372号)
Windows®の正式名称はMicrosoft® Windows® Operating Systemです
Microsoft®、Windows®は、米国Microsoft Corporationの米国およびその他の国における登録商標です
Windows® 11は、米国Microsoft Corporationの商品名称です