★図6…ファンテール(Fantail)明治36(1903)年刊行の総合見本帳『東京築地活版製造所活版見本』に収録されている「フワンテール」書体。制作時期と書体名の由来ははっきりしないが、Fantail(孔雀バト)の尾の形に似ていることからの命名であろう。現在この書体名を使っているのは写研の写植書体「石井ファンテール(BF)」で、昭和13年制作と『文字に生きる〈写研50年の歩み〉』にある。ちなみに昭和13年は築地活版が解散した年である。