なお、カラーリングやデザインワークによりケースバイケースになりますが、おおむね1ウエイト太くなれば6〜8%ほどトーンを落とすぐらいがちょうど良い感じとなります。ただし、イエロー系の場合は【図10】のようにもう少し大きめに設定しないとバランスは調整しづらくなります。ちなみに【図10】は1ウエイト太くする毎に10%トーンを落としています。
なお、効率よくチントデータ*を作る方法は、【図11】のようにIllustratorでベースとなる色を選定し、プロセスカラー設定を特色に変更します。次に【図12】のようにカラーパレットにて濃度を落としたいイメージを作成します。最後に【図13】のように特色設定した色と濃度設定した色を任意の矩形などに指定し、両者を必要なステップ数でブレンド処理をし、処理結果を拡張後にそれぞれのカラー設定をプロセスカラーに戻せば完成です。作成したカラーデータをスウォッチ登録し、スウォッチオプションにて〈交換用にスウォッチを保存〉にて保存すればInDesignで読み込むことが可能になります。

   
*チント/ tint…色合いをつける等の意味、1990年代ごろまでデザイナーの必需品であったパントンオーバーレイシートの網点版がチントといわれていたことから、網点処理、彩度調整などをチント処理という場合がある。  
     
  【図10】 【図11】
 
 
【図12】
 
【図13】ベースとなる色を決定し、一旦特色に変換してから任意の間隔を開けて複製を作成。どちらか一方の不透明度を調整して一番薄い色を決定。両方の間をブレンドツールにて希望ステップ数だけ作成し、プロセスカラーに戻す。
     
  上記、例文の書体は、漢字:ヒラギノ角ゴシック体、
仮名:ヒラギノ角ゴAD仮名の各ウエイトを使用
 
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