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製品情報

株式会社ローヤル企画 様 EQUIOS Online事例

「EQUIOS Online」の導入で「横」の連携を強化
工程の削減に成功

株式会社ローヤル企画は大手出版社の編集、デザインや組版、製版を中心に、Webサイトの制作、システム開発なども手掛ける。
同社では工程の合理化、仕事の標準化を目指し、EQUIOSを導入した。
その経緯と効果を制作部の萩野弘美次長、同部制作課の丹代裕太係長、佐藤匡係長に聞いた。

User Report

工程の合理化を目指して

同社は1971年創業、東京以外にも、埼玉県朝霞市、北海道北見市に拠点を持つ。大手出版社の定期雑誌の制作、組版を手掛け、45年以上の実績がある。制作したデータは「OutlinePDF」に変換し、印刷を担う大手印刷会社へと入稿している。社員数は約180人だが、デザイン・制作部門には80人が所属する。

同社ではメインワークフローとして「Trueflow SE」を使用してきたが、他社のワークフローも補助的に使用しており、社内では2本のワークフローソフトが稼働している状況になっていた。萩野次長は「Trueflowのサポート終了による後継のワークフローソフトを検討していたのはもちろんだが、社内に2つのワークフローがあることで、工程が煩雑になるだけではなく、コストもかかり、同じような作業ミスによる事故が繰り返されていた。また、当社では制作チームとRIPチームが分かれて別の部署になっているため、仕事がどちらかのチームに偏ることが頻繁に起こっていた」と振り返る。

制作チームが忙しければRIPチームは制作チームのデータを待ち、RIPチームが忙しければ制作チームがRIPチームのデータが返ってくるのを待つ、といった時間のムダも生じており、制作チームで作成されたデータはRIPに通し、製版処理を行うまで「どんなデータになるか分からなかった」と丹代係長は言う。
そのため、RIP処理したデータが完全データではない場合、そのデータは制作チームに戻され、修正を加える、という手間も発生する。それを完全データになるまで繰り返すことになれば、膨大な手間となる。そこで、Trueflowの後継のワークフローを導入する際は一本化し、工程の合理化やコストの削減を図るとともに、従来のチーム間の垣根を壊す「DTPオペレーターでも使えるワークフロー」の導入が求められた。

導入に際してはいくつかのメーカーのワークフローが検討されたが、最終的には「EQUIOS」と、同時にブラウザー上で使用できる「EQUIOS Online」が採用された。その決め手は「OutlinePDF」だ。「OutlinePDF」は印刷会社に渡す共通言語のようなものだが、そのデータをTrueflowに引き続き作成でき、かつ、確実に書き出せるのが「EQUIOS」だった。その他にも、トラブルへの対応力、パッチでの修正も早いことが評価された。同時に、EQUIOSと連携する「EQUIOS Online」が、「DTPオペレーターでも使えるワークフロー」を目的に導入された。導入に当たっては、フローが全く変わるため、各リーダーを集めてミーティングし、効率的で事故の少ないフローの構築には何が必要かを話し合い、オペレーターが責任を持つ体制をつくる、ということを確認した。そして、オペレーターからリーダーを選出。最初にリーダーが操作方法を修得し、使用者を増やしていった。最初はオペレーターにも抵抗があったが、EQUIOSの導入の効果が表れるにつれ、意識が変わっていった。

EQUIOS Onlineがセクションの垣根を取り払う

report3-02.png導入の効果を丹代係長は、「以前は、制作チームからRIPチームにデータを渡したら、後は何をやっているか分からないという状態だった。EQUIOS Onlineが導入され、制作チームでRIP処理ができるようになり、RIP前後のデータを校正できるようになった。EQUIOS Onlineでは各オペレーターがブラウザー上で製版処理済みのデータでデジタル検版ができるため、修正の前後を紙に出力する必要がなくなり、ペーパーレスだけでなく、検査精度も大幅に向上した。また、データ制作でも、なんとなくやっていたことがしっかり理解して進められるようになった。例えば、『オーバープリント』などの製版知識の理解が深まったことにより、担当者のレベルアップだけでなく品質向上にも貢献している」と語る。

佐藤係長は「RIPチームから制作チームに修正依頼を行っても、制作チームではなかなか理解できなかったが、今では、指摘すればすぐに理解できるようになった。また、当社は地方にも拠点があり、それがEQUIOS Onlineでつながったことによりスムーズに仕事が流れるようになった」と評価する。また、雑誌の連載物などテンプレートが決まっている頁については、制作チームでRIP処理まで行うようになり、RIPチームの仕事が忙しくなれば、制作チームでそれをフォローする、ということもできるようになった。その結果、残業を約20%削減、人員を再配置し、業務の効率化にもつながっている。

EQUIOS Onlineを顧客にも広げ、さらなる効率化を

佐藤係長は「EQUIOSもまだ、以前使っていた面付けソフトでできていたことができない、というところもごく一部ある。ここはぜひ、対応してほしい。また、当社の課題として紙と電子媒体のコンテンツ作成が二度手間となっていることが挙げられる。これをEQUIOSで紙用と電子媒体用など、目的に応じたデータトランスフォーメーションが可能になれば、さらなる残業時間の削減が期待できる」と要望する。萩野次長は「今後はEQUIOS Onlineを顧客にも開放し、顧客と円滑なコミュニケーションを取り、さらなる効率化を図っていくとともに、社内の営業部にも活用を促し、営業ツールとしても活用していく」と意気込む。

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企業情報

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株式会社ローヤル企画
住所:本社 東京都千代田区神田錦町3-14
代表者:代表取締役社長 松浦 睦桐
設立:1971年4月
従業員数:従業員数 175人(2018年現在)
https://www.loyal.co.jp/