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製品情報

たつみ印刷株式会社 様 EQUIOS Online事例

EQUIOS Online導入に伴い
営業・製造部門のスタッフは本来の業務に専念

たつみ印刷は社会に貢献できる企業を目指して、地域密着型の営業活動を堅実に推進。紙媒体(パンフレット、広報誌、冊子・マニュアル)の企画・制作・印刷を中心に、販促グッズやWebサイト、デジタルブックの制作など、埼玉県内だけでなく北関東一帯のお客さまと幅広く取引している。EQUIOS、EQUIOS Onlineの導入によって営業効率が大幅にアップし、お客さまとの結び付きも、さらに強まった。

User Report

愛とロマンあふれる「夢工場」

report2-01.png2013年1月、たつみ印刷は現在地に新社屋・新工場(4,147平方メートル)を建設、移転した。愛称は「愛とロマン青淵の里 夢工場」。このネーミングについて新道行社長は、「この地は明治の実業家、渋沢栄一が建てた煉れんが瓦工場の跡地です。そうした貴重な土地を利用させてもらうに当たり、青淵(渋沢翁の雅号)の文字を入れさせていただきました。「愛とロマン」は先代社長が大切にしてきた言葉で、愛は思いやり、ロマンは夢です。3代目として会社を継ぐに当たり、この言葉を会社の精神にしようと考えました。それに加えて、お客さまにとっては夢を現実にできる工場となり、社員にとっては夢を持って仕事ができる工場にしようという思いを込めています」と語る。

同社では、伝統的に「人(従業員)」を中心に据えた経営を重視している。また、「印刷会社はお客さまの良きパートナーであるべきで、お客さまの業績が上がるようお手伝いするのが使命だと思っています」と、お客さまとの結び付きを大切にする。2014年にEQUIOS Onlineを導入した目的も極めて明快。一つは、営業部門や製造部門の役割を明確にすること。つまり、営業部門は、お客さまの相談相手になることにより、お客さまの業界を知り、新しいビジネスを提案する。製造部門はデザインなどで付加価値を生み出す。それぞれが本来の業務に専念できる時間を確保するためには、従来手間や時間がかかっていた校正作業を効率化する必要があった。二つ目は、お客さまと一緒になって作り上げていく仕事が多く、お客さまとの共通のコミュニケーションの場が不可欠だったことだ。

お客さまの負担を軽減できる校正システムを検討

EQUIOS 導入前のワークフローでの課題について、第一製造部の市川邦夫次長は「当社の営業エリアは広範囲にわたり、営業担当者が遠隔地のお客さまの元へ校正に何回も出向くと時間がかかり、迅速な対応ができないことがありました」と語る。そういう状況下で、徐々にメールを使った校正に移っていったが、いくつかの問題が発生した。「お客さまにご確認いただく校正用のデータは、Adobeの透明効果機能を使ったものが多く、データ容量が大きいため、データ授受での負担が大きくなっていました。また、校正指示の方法も、校正用データに直接修正指示を記入したものをメールで返送いただいたり、校正用データを出力して修正指示を手書きで記入したものをFAXで返送いただいたりと、校正管理が煩雑になることがありました。一方、営業担当者においても、メールによる校正では帰社後にしか確認できないため、対応するまでにタイムラグが発生。多様な校正においても、ミスが起きてしまうことがありました。さらに、校正は最終データでやりとりしているわけではないので、お客さまから校了をいただいたデータに対してRIP 処理や検版作業を行わなければならず、余分な時間がかかっていました」(市川次長)

こうした校正作業における問題を解決するため、新しくオンライン校正システムの導入を検討。これに際しては、何よりお客さまに負担の掛からないワークフローを構築したいと考えていた。同社では長年Trueflowを運用していたが、処理能力が追い付かないケースが生じていた。後継製品のEQUIOSなら、これまで培ってきた経験やノウハウを生かすことができ、同時にEQUIOSと接続するEQUIOS Online で校正作業の問題を解決できると評価し、導入した。また、EQUIOS Onlineではお客さまごとにユーザーIDとパスワードを設定できるため、セキュリティーやデータ保護を確実に行えることもポイントとなった。

今期中には、EQUIOS Onlineの利用率を100%へ

report2_03.pngEQUIOS Online 導入の際に最も懸念していた従来のシステムとの連携については全く問題がなく、社内教育にかける時間も短く済んだ。問題は、営業担当者やお客さまに、いかに浸透させるかということだった。プリプレス検査課の永田恵一課長に、立ち上げ時の様子をお聞きした。「社内では、今までどおりの方がいいという声もあったため、EQUIOS Onlineをどのような仕事に生かせるか、どれだけの成果が得られるかというメリットを明示することにより、EQUIOS Online の必要性を周知し、利用を促しました。社外向けには、まずは、データ入稿から校正の書き込みまでの全てを実施いただいているお客さまの協力を得て、EQUIOS Onlineを使ったオンライン校正をスタートさせました」

今後もさらに利用率を高めるため、オペレーションガイドなど独自のマニュアルを作成し、お客さまにも公開している。こうした取り組みによって取引先各社との関係を強化し、今や実務案件の約40%をEQUIOS Onlineに移行。今期中には80%、最終的には100%移行するつもりだ。「立ち上げ時からご協力いただいているお客さまに関しては、校正方法が統一され、他の校正者と修正指示を共有できるようになったと喜んでいただいています。また、出先からでも確認でき、便利だと高く評価されているお客さまもいます」(永田課長)

営業にかかる時間を半減、ミスやロスも大幅に減少

EQUIOS、EQUIOS Onlineの導入後、各工程で確実に効果が表れている。新忠士取締役管理部部長にお聞きした。「メール校正がメインになる中で、EQUIOS Online上で修正の指示や確認ができるようになり、手間は大幅に減少しました。また、最終データで確認いただいているので、お客さまと営業担当者がOKした段階でそれが最終出力紙になり、そのまま版を焼ける。現場からは、校了から刷版出力までの時間が半減したという報告を受けています。さらに、今までのメール校正では、校正順にファイルを管理していたのですが、EQUIOS Online導入後は、1つのサーバーの中で初校から最終校まで校正の「見える化」ができるようになり、ミスやロスが減少したのも大きなメリットです」

営業担当者は出先からでもデータを確認できるため、校正状況を製造部門と簡単に共有できるようになった。また、校正指示の方法を統一・簡略化でき、お客さまにもメリットを感じていただいている。社内的には各部門間の連携が強化され、仕事の流れがスムーズになった。EQUIOS、EQUIOS Onlineの導入後、営業の業務を抜本的に見直し、提案型の営業スタイルを確立しつつある。一方、製造部門は付加価値を創造することに力を入れるようになった。この他、新たに広告事業を立ち上げ、在庫サービス事業も展開している。新道行社長に将来の展望をお聞きした。「どんな印刷会社であれば、お客さまから認めていただけるか。今、それを模索している最中です。これから社会がどう変化しても、常にお客さまから必要とされる会社であり続けたい。そのためにも、EQUIOS Onlineなどの新しいシステムを活用しながらお客さまとのコミュニケーションを深め、より一層頼りにされる会社を目指しています」と締めくくった。

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企業情報

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たつみ印刷株式会社
住所:埼玉県深谷市上敷免28-2
代表者:代表取締役社長 新 道行
設立:1951年
従業員数: 100人(2017年現在)
http://www.tatsumi-insatsu.co.jp/