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製品情報

小松印刷株式会社 様 EQUIOS Online事例

全拠点のワークフローを統合し
さらに強固な企業体に

全国各地に営業や生産の拠点を置く小松印刷株式会社。各生産拠点では、24時間体制で稼働するA判・B判オフセット輪転機をはじめ、枚葉機、オンデマンド機など、多彩な印刷設備を完備して短納期を実現。こうした強みを生かして、グループ全体で「年間約100億枚」の印刷実績を誇る。2015年の春にはEQUIOS Onlineを導入し、入稿業務を自動化できるビジネスモデルを構築。さらに、全拠点のワークフローを統合することにより、小松印刷グループ全体での最適化を図ろうとしている。

User Report

印刷事業の“地産地消”を実践

report1-01.png高松市に本社を構える小松印刷は、全国に8カ所の支店・営業所と4カ所の工場を持つ他、M&Aによってグループ化した会社の事業所を合わせると、トータルで20拠点以上になる。これらの各拠点には、それぞれ充実した設備と制作部隊を配置。全国のどこで受注したとしても、最適な拠点でデザイン・組版を行い、納品先に最も近い工場に制作データを転送し、印刷・納品できるようにしている。売り上げの6割弱を占めるのが折り込み広告で、これについては23台ものオフセット輪転機を導入していることが強みになっている。その他にも、通販カタログ、包装紙、パッケージ、POP、ポスターなど、多種多様な製品を手掛けている。顧客は全国に広がり、中でも東京・横浜・名古屋・大阪など、大消費地からの受注が圧倒的に多くなっている。

 

report1-02.png小松秀敏社長に、拡大路線のきっかけなどをお聞きした。「私は、印刷事業も“地産地消” が一番だと思っています。例えば、東京で受注した仕事を高松まで持ってきて印刷し、完成した印刷物をトラックで運び東京に納めるとなれば、時間も物流コストも掛かり過ぎる。また、東京で受注した仕事を大阪、名古屋、四国など、複数の場所に納品してほしいという案件も結構あるため、そうした要望に少しでもスピーディーに対応するため、全国各地の優良企業をM&Aなどによって傘下に収めてきました。地方に本社を置く当社にとっては、少しでも多くの拠点を持つことが、将来的に生きる道ではないかと思っています」このようにして同社は、社内インフラの整備に取り組んだ上で、仕事内容によって輪転機、枚葉機、オンデマンド機を使い分け、高品質・短納期・低コストで印刷物を提供している。さらに、企画編集・デザインなど印刷の上流工程にも力を入れ、既にグループ全体で総勢300 人規模の制作スタッフを擁するまでに成長している。

EQUIOS Onlineを活用し、入稿業務の標準化・自動化を実現

2015年春にEQUIOS Onlineを導入したいきさつについて、西峯広泰取締役本社営業本部長は次のように話す。「ある東京のお客さまから、Webでのデータ入稿やオンライン校正の要望があり、じゃあ、やってみようかということで、いくつかの入稿システムを比較・検討しました。その中でもEQUIOS Onlineは、性能が優れており、今回の運用に合致した機能を搭載していました。また、これまでの資産を有効に使えるということもあり、EQUIOS OnlineとEQUIOSを併せて導入することにしました」全国にある多拠点での営業を展開する小松印刷にとっては、顧客との密着性を向上させるためにワークフローを進化させる必要があった。EQUIOS Online は、顧客ごとにユーザーIDとパスワードを設定できるため、セキュリティー面に優れ、データ保護も確実に行える。それらによって、お客さまの信頼感を高められることや、EQUIOSでのスマートジョブゲートや自動化など魅力的な新機能が付加されていることも、導入の大きな決め手となった。

本社営業本部企画部殖版課の金口茂昭課長は、EQUIOS Online の導入効果について「事前確認として、SCREENグループと十分な打ち合わせやテストを行うことができたので、導入して1カ月程度で実運用できるようになりました。特に、EQUIOS Onlineの“部品データの送受信” 機能を使用して、お客さま自身でデータを入稿していただくと、あらかじめ設定したチケットに応じてデータ変換を自動処理し、RIP済みデータを確認いただけるという運用システムを構築できたことが大きいですね。EQUIOS Online 導入のきっかけとなったお客さまからも、“24時間いつでもデータをRIPできるので、タイムラグがほとんどなくなった” と喜んでいただいています」と高く評価している。

当面のターゲットとしていた案件が軌道に乗りつつある現在、小松印刷では同様のビジネスモデルを多くのクライアントに展開し、既に10社近くのクライアントとEQUIOS Onlineを使ってやりとりできるようになっている。今後の展開としては、データ入稿のタイミングがまちまちで、修正が多い旅行代理店やスーパーなどのお客さまへと拡大していく予定だ。

“個別最適”から“全体最適”へ

report1-05.png西峯本部長は「われわれとは異なるメーカーのRIPだったり、古いバージョンを使っているお客さま、あるいはRIP自体をお持ちでないお客さまにも、当社のEQUIOSで校正・検版してもらうことになるわけですから、お客さまのRIPの信頼性も上がり、当社にとっては後々の作業におけるリスクが少なくなる。ここ1年使ってみて、そんなメリットを実感しています。営業的にいうと、お客さまの固定化を実現するツールとして、機能し始めたように感じています」と、期待を込める。

現在同社においてEQUIOS は、EQUIOS Online 起点の運用だけだが、オペレーターはEQUIOSに関する知識を既に身に付けているため、いつでもEQUIOS運用への全面的な切り替えが可能な状態になっている。小松社長に、これから目指す方向性をお伺いした。「小松印刷グループの各社・各拠点は従来、それぞれ自分たちの仕事に最もふさわしい設備を独自に導入してきました。こうした“個別最適” から、今後はEQUIOSワークフローでRIPを集約し、グループ全体での最適化・効率化を図り、さらに強固な企業グループにしたいと考えています」従業員数1,100人という、中国・四国地域で屈指の規模を誇る小松印刷グループ。EQUIOS やEQUIOS Onlineは、グループ全体での運用により、ますます重要な役割を担うことになりそうだ。

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企業情報

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小松印刷株式会社
住所:香川県高松市香南町由佐2100-1
代表者:代表取締役社長 小松 秀敏
設立:1952年
従業員数:530人(グループ計 1,100人)(2017年現在)
http://www.komatsuprinting.co.jp/