平素は弊社製品をご愛顧頂き、誠にありがとうございます。
Apple社からリリースされた「OS X El Capitan 10.11.2(以下「OS X 10.11.2」という)」に搭載のヒラギノフォントと「製品版/従来版フォント(※)」との互換性、使用上の注意点などをご説明いたします。
※製品版/従来版フォント:弊社製品版、MORISAWA PASSPORT製品版、OS X 10.7〜10.10搭載版
|
|
<OS X 10.11.2の変更点>
OS X 10.11.2にて、OS X 10.11〜10.11.1で発生していた非互換項目のうち、最も深刻な「異体字テーブルの不具合」が修正されました。
これにより深刻な不具合は解消しましたが、製品版/従来版フォントとは濁点の大きさなど一部の仕様が異なるため、ご使用の際はご注意ください。
|
|
<目次>
■1.OS X 10.11.2に搭載のヒラギノフォントと、製品版/従来版フォントとの互換性について
■2.濁点類の大型化
■3.OTC化によるアウトラインデータ共通化の影響について
|
|
■1.OS X 10.11.2に搭載のヒラギノフォントと、製品版/従来版フォントとの互換性について
OS X 10.11.2に搭載されているヒラギノフォントと、製品版/従来版フォントとの互換性、OS X 10.11.2搭載のヒラギノフォントを使用する上での注意点などを一覧にまとめました。
分類 |
OS X 10.11.2
搭載フォント名 |
フォントバージョン |
互換性 |
OS X 10.11.2を
使用する上での
注意点 |
OS X 10.11.2 |
製品版/従来版フォント |
ProN
・
StdN |
ヒラギノ明朝 ProN W3 |
Ver.8.21 |
Ver.8.10 |
△ |
OS X 10.11.2搭載のProN・StdNフォントは、濁点類が大型化されたため、使用時にはご注意ください。 |
ヒラギノ明朝 ProN W6 |
Ver.8.20 |
ヒラギノ角ゴ ProN W3 |
バージョン
確認不可
※1 |
ヒラギノ角ゴ ProN W6 |
ヒラギノ角ゴ StdN W8 |
Ver.8.20 |
ヒラギノ丸ゴ ProN W4 |
Ver.8.20 |
Pro
・
Std |
ヒラギノ明朝 Pro W3 |
バージョン
確認不可
※1 |
Ver.7.11 |
△ |
OS X 10.11.2搭載のPro・Stdフォントは、濁点類の大型化や、OTC化によるアウトラインデータ共通化の影響があるため、使用時にはご注意ください。 |
ヒラギノ明朝 Pro W6 |
ヒラギノ角ゴ Pro W3 |
ヒラギノ角ゴ Pro W6 |
ヒラギノ角ゴ Std W8 |
ヒラギノ丸ゴ Pro W4 |
OS X 10.11.2
固有 |
ヒラギノ角ゴシック W0 |
Ver.8.20 |
- |
- |
製品版/従来版フォントはありませんので、OS X 10.11.2の環境のみでご使用ください。 |
ヒラギノ角ゴシック W1 |
Ver.8.20 |
ヒラギノ角ゴシック W2 |
Ver.8.20 |
ヒラギノ角ゴシック W3 |
Ver.8.21 |
ヒラギノ角ゴシック W4 |
Ver.8.20 |
ヒラギノ角ゴシック W5 |
Ver.8.20 |
ヒラギノ角ゴシック W6 |
Ver.8.20 |
ヒラギノ角ゴシック W7 |
Ver.8.00 |
ヒラギノ角ゴシック W8 |
Ver.8.20 |
ヒラギノ角ゴシック W9 |
Ver.8.01 |
△:一部互換性がありません。使用する際は、ご注意ください。
※1:OS X 10.11.2上ではバージョンを確認することができません。 |
|
|
|
|
■3.OTC化によるアウトラインデータ共通化の影響について
<対象フォント>
・Proフォント、Stdフォント
製品版/従来版フォントでは、Pro・StdフォントとProN・StdNフォントはそれぞれ独立したフォントファイルとして構成されていますが、OS X 10.11.2搭載のヒラギノフォントは、フォントファイルサイズの圧縮を目的としてOpenType Collection化(OTC化)が行われ、フォントごとに1つのフォントファイル(ファイルの拡張子は.ttc)にまとめられ、フォントテーブルやアウトラインデータが共通化されています。その結果、アウトラインデータはProN・StdNフォントのものに統一され、Pro・Stdフォントはそちらを参照するよう変更されました(※)。
製品版/従来版のPro・Stdフォントは制作時期が古く、ProN・StdNフォントのアウトラインデータとは一部の文字(Adobe InDesign CC・Illustrator CCの字形パレット「プロポーショナル字形」から入力できる文字)の文字幅にわずかな差異があります。これらの文字を使用していると、文字詰めが変わる場合がありますので、ご注意ください。
※この変更によるJIS2004字形とJIS90字形の使い分けへの影響はありません。
|
|
|