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ホーム > macOS 10.14、macOS 10.13、macOS 10.12、OS X 10.11に搭載のヒラギノフォントについて

macOS 10.14、macOS 10.13、

macOS 10.12、OS X 10.11に搭載の

ヒラギノフォントについて

2018年10月18日更新



平素は弊社製品をご愛顧頂き、誠にありがとうございます。

「macOS Mojave 10.14、macOS High Sierra 10.13、macOS Sierra 10.12、OS X El Capitan 10.11.6(以下「macOS 10.14〜OS X 10.11」という)」に搭載のヒラギノフォントと「製品版/従来版フォント(※)」との互換性、使用上の注意点などをご説明いたします。

最新の「macOSバンドル版ヒラギノフォントバージョン履歴」の情報はこちら
※製品版/従来版フォント:弊社製品版、MORISAWA PASSPORT製品版、OS X 10.7〜10.10搭載版


■1.macOS 10.14〜OS X 10.11に搭載のヒラギノフォントと、製品版/従来版フォントとの互換性について

macOS 10.14〜OS X 10.11に搭載されているヒラギノフォントと、製品版/従来版フォントとの互換性や使用する上での注意点などを一覧にまとめています。

分類 フォント名 フォントバージョン 互換性 macOS 10.14〜
OS X 10.11を
使用する上での
注意点
macOS 10.14〜OS X 10.11 製品版/従来版フォント
ProN

StdN
ヒラギノ明朝 ProN W3 Ver.8.21 Ver.8.10 macOS 10.14〜OS X 10.11搭載のProN・StdNフォントは、濁点類が大型化されたため、使用時にはご注意ください。
ヒラギノ明朝 ProN W6 Ver.8.20
ヒラギノ角ゴ ProN W3 バージョン
確認不可
※1
ヒラギノ角ゴ ProN W6
ヒラギノ角ゴ StdN W8 Ver.8.20
ヒラギノ丸ゴ ProN W4 Ver.8.20
Pro

Std
ヒラギノ明朝 Pro W3 バージョン
確認不可
※1
Ver.7.11 macOS 10.14〜OS X 10.11搭載のPro・Stdフォントは、濁点類の大型化や、OTC化によるアウトラインデータ共通化の影響があるため、使用時にはご注意ください。
ヒラギノ明朝 Pro W6
ヒラギノ角ゴ Pro W3
ヒラギノ角ゴ Pro W6
ヒラギノ角ゴ Std W8
ヒラギノ丸ゴ Pro W4
OS X 固有 ヒラギノ角ゴシック W0 Ver.8.20 - - 製品版/従来版フォントはありませんので、macOS 10.14〜OS X 10.11の環境のみでご使用ください。
ヒラギノ角ゴシック W1 Ver.8.20
ヒラギノ角ゴシック W2 Ver.8.20
ヒラギノ角ゴシック W3 Ver.8.21
ヒラギノ角ゴシック W4 Ver.8.20
ヒラギノ角ゴシック W5 Ver.8.20
ヒラギノ角ゴシック W6 Ver.8.20
ヒラギノ角ゴシック W7 Ver.8.00
ヒラギノ角ゴシック W8 Ver.8.20
ヒラギノ角ゴシック W9 Ver.8.01

:一部互換性がありません。使用する際は、ご注意ください。

※1:macOS 10.14〜OS X 10.11上ではバージョンを確認することができません。


■2.濁点類の大型化

<対象フォント>
・ProNフォント、StdNフォント
・Proフォント、Stdフォント
・OS X 固有フォント

macOS 10.14〜OS X 10.11に搭載のヒラギノフォントは、視認性向上を目的として、仮名文字の濁点・半濁点が大きくなっています。そのため、製品版/従来版フォントで作成したデータをmacOS 10.14〜OS X 10.11に搭載のヒラギノフォントで開いた場合(またはその逆)、濁点・半濁点のデザインが変わります。また、Adobe InDesign CC/CSや、Illustrator CC/CSなどで、文字間のカーニングを「オプティカル」に設定していると、文字詰めが変化し組体裁が崩れる場合があります。
なお、macOS 10.14〜OS X 10.11に搭載のヒラギノフォントは同じ仕様になっているため、macOS 10.14〜OS X 10.11間でのデータのやり取りでは本不具合は発生しません。

▼ 濁点類の大型化の例 ▼
 
製品版/従来版
フォント
 
macOS 10.14〜OS X 10.11
搭載フォント
 
重ね合わせ
    黒:macOS 10.14〜OS X 10.11搭載フォント
赤:製品版/従来版フォント
 

▼ カーニング設定「オプティカル」で文字詰めが変わる例 ▼

フォントデータ内のメトリクス情報(文字幅など)は同一にしてあるため、「和文等幅」や「メトリクス」などのカーニング設定では文字詰めは変化しませんが、「オプティカル」は文字形状をもとにアプリケーションが自動で詰め量を計算するため、濁点・半濁点の大型化の影響を受け、文字詰めが変化します。




Adobe InDesign CCの文字パネル/カーニングの設定を「オプティカル」に設定


重ね合わせ
黒:macOS 10.14〜OS X 10.11搭載フォント
赤:製品版/従来版フォント
 


重ね合わせ
黒:macOS 10.14〜OS X 10.11搭載フォント
赤:製品版/従来版フォント


■3.OTC化によるアウトラインデータ共通化の影響について

<対象フォント>
・Proフォント、Stdフォント

製品版/従来版フォントでは、Pro・StdフォントとProN・StdNフォントはそれぞれ独立したフォントファイルとして構成されていますが、macOS 10.14〜OS X 10.11搭載のヒラギノフォントは、フォントファイルサイズの圧縮を目的としてOpenType Collection化(OTC化)が行われ、フォントごとに1つのフォントファイル(ファイルの拡張子は.ttc)にまとめられ、フォントテーブルやアウトラインデータが共通化されています。その結果、アウトラインデータはProN・StdNフォントのものに統一され、Pro・Stdフォントはそちらを参照するよう変更されました(※)。

製品版/従来版のPro・Stdフォントは制作時期が古く、ProN・StdNフォントのアウトラインデータとは一部の文字(Adobe InDesign CC・Illustrator CCの字形パレット「プロポーショナル字形」から入力できる文字)の文字幅にわずかな差異があります。これらの文字を使用していると、文字詰めが変わる場合がありますので、ご注意ください。

※この変更によるJIS2004字形とJIS90字形の使い分けへの影響はありません。