Doc. No.: NR150707

株式会社SCREENホールディングスはこのほど、エンジンをはじめとする自動車の主要な基幹部に使われる鍛造部品向けの外観検査装置「IM-3100」を開発。安全性が重視される車載用鍛造部品の高精度な検査と歩留まり向上の両立を実現したこの装置の販売を、2015年9月から開始します。

IM-3100

 

 販売開始予定2015年9月
 国内希望販売価格(消費税別)5,000万円

近年、世界の自動車生産台数は、アジアを中心とした新興国の旺盛な需要を背景に堅調に拡大しており、2013年の8,300万台に対し2020年には1億台を突破すると予測されています。それに伴い、自動車関連業界では生産能力の拡大に加え、より信頼性の高い品質管理体制への取り組みを進めています。中でも、エンジンやブレーキなど安全に関わる重要な部位に使用される強度・耐久性の高い鍛造部品の生産においては、極めて綿密な工程管理が行われています。しかし、鍛造部品特有の複雑な表面状態や形状のため、主に目視による全数検査が行われており、安全性や信頼性の向上を目指して、より確実な品質管理体制と歩留まり向上を両立できるオートメーション化へのニーズが高まっています。

このような業界の動向を受けて当社は、半導体やプリント基板関連の検査装置で定評のある外観検査技術に加え、独自の画像処理技術を応用し、業界初となる車載用鍛造部品向け外観検査装置「IM-3100」を開発しました。この装置は、当社が独自に開発した光学系カメラシステム「Multi-Angle Multi-Shot」と高精度な比較検査アルゴリズムを採用。複数の条件で撮影した画像を用いることで虚報を抑え、選別すべき欠陥のみの検出を可能にしました。さらに、検査結果を解析し、前工程にフィードバックすることで欠陥の原因を特定するなど、歩留まり向上にも貢献する実用性の高い装置となっています。

当社は、今回の「IM-3100」の発売により、需要の拡大が見込まれる車載用鍛造部品の外観検査装置のデファクトスタンダードを目指します。そして、今後も検査分野に向けた製品ラインアップを充実させ、事業領域のさらなる拡大を図るとともに、同分野の課題解決に貢献していきます。

*この装置は、7月15日(水)から18日(土)まで東京・有明の東京ビッグサイトで開催される「MF-Tokyo 2015 プレス・板金・フォーミング展」でご紹介します。
*MF-Tokyoは一般社団法人日本鍛圧機械工業会の登録商標です。

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