タイポグラフィの世界  
     
  ●図6
軟鉄への彫刻をやめ、木材への彫刻に切りかえたことで、小型化と完成度を同時にクリアした五号活字。この活字が本文用サイズとして定着することで、中国・日本のタイポグラフィが確立したが、日本においてはこの五号書体にくりかえし改刻洗練を加え、今日の明朝体へ発展させた。
この本は五号活字の使用例としては最初期のものといえる。上海美華書館から1865(慶応元)年に印刷刊行した『旧約全書』。
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