タイポグラフィの世界  
     
  ●図3
2種類以上の二号活字を一冊の本の中で使い分けた珍しい例。第四十丁までは分合活字のシステムを使った古い活字で、第一行目「殿他換錢」が偏旁の分合活字である。どれが分合活字か探してみよう。
第四十一丁目以降は新刻の活字。新旧の違いは一目でわかる。ただし第四十丁目までにも新刻活字が使われており、使い分けの理由が何であったかわからない。
上海美華書館が1870年に印刷刊行した『耶〓降世伝』。
※〓は「蘇」の草冠なし
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