タイポグラフィの世界  
     
  ●図7
明治5年10月刊行の『新聞雑誌』第六十六号付録に一丁差し込まれた本木昌造の崎陽新塾製造活字目録。
初号は木活字、三号の楷書・行書は日本製だが、一・二・三・四・五・七号の明朝体は上海美華書館の活字の完全なコピーである。この目録では「号」が活字サイズの呼称として使われていることに注目したい。また、美華書館の六号を一つ下の七号とし、五号の下に新しいサイズの六号を作る計画を持っていることがわかる。
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