【販売終了】Comicool EX(年間ランセンス版)

豆知識 1~5

【目次】


Part1, ~操作を軽くするコツ~ 編

Part2. ~ゴミ取り機能のコツをご紹介~ 編

Part3. ~塗りつぶしツール:多角形/なげなわのコツをご紹介~ 編

Part4. ~ワンポイントツールのコツをご紹介~ 編

Part5. ~下塗りツールのコツをご紹介~ 編


2009年6月1日発行 ~操作を軽くするコツ~ 編


Comicoolを使用されていて「処理が遅い」と感じられている方は、いませんか。
そんな方は、品質の許す範囲で以下の方法を試してみてください。

1. 画像を低解像度にしてみよう!

Photoshopでのマンガ制作には、1200dpi画像を使っておられる方も多いと思います。
Comicoolは、グレー階調でもゴミや描画線を認識しますので、1200dpiもの高解像度は必要ありません。
グレー画像の600dpi(新書判:105x173mm)あるいは350dpi(B4原稿:257x364mm)で十分です。
 ※詳しい仕組みは、「豆知識」で解説します。

Photoshopの自動選択ツールを使った結果(図1)とComicoolの自動塗分け機能の結果(図2)を比べてみてください。
Comicoolを使う場合、細線も太線も描画線の中央付近で、塗り分けられているのがわかると思います。
金太郎の髪の毛の隙間も塗れていますよね。

mame-1.JPG

こうして画像解像度を半分にしますと、処理時間はその2乗、なんと1/4に短縮されます!
一度、お試しください!!

>>補足
画像解像度の変更は、[イメージ] - [画像解像度]のメニューを選択します。
「画像の再サンプル」のチェックボックスをONにして「バイキュービック法」を選択するのがベストです。

【豆知識】 なぜPhotoshopの自動選択ツールでは、高解像画像が必要なのか?
Photoshopでグレー画像を用いる場合、グレーの描画線の周囲がアンチエイリアス(中間調)のせいで選択されず、隙間ができてしまいます。それを回避するために、領域拡張する手があるのですが、拡張量が少なければ金太郎さんの髪の毛の隙間が塗れず、拡張量が多ければ細線から色がハミ出ます。
グレー画像の代わりに2値画像を利用すれば、アンチエイリアス効果はなくなりますが、今度はジャギーが発生してしまいます。
アンチエイリアスを無効にし、かつ、画像のジャギーを回避するため、Photoshopでは1200dpiの高解像度の2値画像を使わざるを得ないのです。

2. 「Comicool(特に作業時間重視)」のアクションセットを使おう!

トーン領域作成が遅いと感じられる方は、なるべく「作業時間重視」のアクションセットを使ってください。
処理時間を格段に短縮することができます。

「Comicool(特に品質重視)」のアクションセットと比較すると、以下の結果となります。
「Comicool(品質・作業時間重視)」のアクションセット  ⇒ 7倍速! しかも高品質
「Comicool(特に作業時間重視)」 のアクションセット  ⇒ 50倍速!!品質も十分

品質の違いは、描画線とドットの切り離し部分でわかります。
お客様の望むレベルはどこにあるか、一度ご確認ください。
なお最終品質はプリペイント処理後の「トーン領域レイヤー」にて確認する必要があります。

>>補足
1200dpiで「Comicool(特に品質重視)」を使用すると、時間はかかりますが、手作業での品質を超えた素晴らしい仕上がりとなります。

3. その他

1) ヒストリー数を減らしてみよう!
Photoshopの[編集] - [環境設定] - [一般] で、ヒストリー数を減らすことができます。
Photoshopのメモリ使用量が減り、高速化できることがあります。

2) クロック周波数の高いPCを使用しましょう!
処理時間は、CPUのクロック周波数が高くなれば速くなります。

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2009年6月8日発行 ~ゴミ取り機能のコツをご紹介~ 編


自分のマンガ作品を、いざスキャナで取り込んだら、今まで見えなかったゴミがいっぱい出てきて、消すのに苦労したことはありませんか。
紙原稿は、保存状態がよくても時が経つにつれ、紙白が黄ばんだり、トーンが剥がれたり、と劣化が進みます。
できるだけ早くデジタル化して品質保存するべきですが、それでもスキャナ原稿にゴミの写り込みは避けられません。
1ページに、なんと200個もの微細なゴミが出現することもあります。
品質を求めるほど、今まで見えなかったゴミがはっきりと見えるようになり、仕事量が増えるという現実にデジタル化をためらっておられる方もいるでしょう。

1. ゴミ消し作業がなぜ大変か?

当たり前ですが、まずゴミがとても小さい。
1ページ:5000×3000画素のなかに1画素から数画素のサイズのゴミが散らばっているとします。
そのゴミ取り作業は、別の作業に例えると「50m×30mの草むらの中に落ちている一円玉を100個以上も拾う」ような感じなのです。
実に地道で骨の折れる作業です。500円玉だったら拾い甲斐もあるかもしれませんが…。

さらに、モニタでは確認しづらい色の薄いゴミも沢山あります。
そのまま出力すると紙白がなんとなくモヤモヤしてしまう…。
そこで思い切って二値化すると、今度は描画線にジャギーが出て劣化してしまうのです。
 ※詳しい仕組みは「豆知識」で解説しています。

このままでは、どんなにじっくりモニタと格闘しても、結局はどこかで品質に見切りをつけるほかありません。
Comicoolはそんなあなたをお助けするツールです!!
金属探知機のようにゴミを発見し、描画線を傷つけることなくゴミだけを消してくれるのです。

2. Comicoolのゴミ取り機能

まず、以下の画面キャプチャをご覧ください。

gomi-S1.JPG 図:ゴミ取り前の元画

この画像は、100%表示するために500×300画素しか表示していません。
それでも、いろいろなところにゴミがあるようです。しかし、よく見えません。

gomi-S2.JPG 図:400%拡大画像

Photoshopで400%に拡大表示してみます。
紙の汚れなどが少し見えてきました。

gomi-S3.JPG 図:Comicoolゴミ取り機能 プレビュー画面

ゴミ取りのプレビュー機能を使用してみますと、かなり沢山のゴミが赤色で発見されました!
実は、色の薄いゴミが沢山潜んでいたのです。
Comicoolでは、トリミング選択するだけでこれらを一気に消すことができるのです。

gomi-S4.JPG 図:ゴミ取り済みの画像拡大表示

Photoshopで同じ場所を見ると、ゴミが消えているのがわかります。


【豆知識】 二値階調化であきらめている小さなゴミ
ところで、Photoshopで400%に拡大表示しても見えなかったゴミですが、このような色の薄いゴミは、モニタではとても見えにくいものです。
しかし、このゴミを残したままにしておくと、出力した時になんとなく紙白が薄汚れた感じになったりします。
それで「えいやっ」とばかりに二値化してしまうと、通常のデータ解像度では描画線にジャギーがかかってしまうため、1200dpiの高解像度画像が必要になります。(※この仕組みは2009年6月1日発行の~操作を軽くするコツ~編で触れています。)

それでは、1200dpiでゴミ取りをするということは、どんな作業でしょうか。
350dpi画像でもイライラしていた目視の面積が、なんと画面上で12倍。10分だった作業が2時間にもなってしまいます…。
結局は時間短縮するために縮小表示して、微小なゴミの除去をあきらめてしまうしかないのです。

【豆知識-2】 画像の圧縮方法
ついでにお話しますと、Jpeg圧縮画像の劣化ノイズなども同じように汚れの原因となっています。
Jpeg圧縮はなんども保存し直すと、劣化が蓄積されますので、ご注意ください。
将来に渡り利用する画像であれば、表示デバイスが高解像度になることを前提に、TIFFのLZW圧縮などを使うのがベストかもしれません。

3. さまざまなゴミ取り機能(こんなに楽になる!)

Comicool を使うと、「ゴミ取り」作業がどれだけ楽になるか、ここに書いていきます。

1) 自動でゴミを発見してくれます。
指定サイズ以下のドットを確実に発見します。
これで、品質がばらつかないし、ゴミかどうか迷ったり、根をつめる必要はありません。
あの作家さんは、このサイズ以下のドットは描かない、ということが判っていればいつも同じパラメータが使えるのでもっと楽になります。

2) 発見したゴミは、プレビュー機能で「赤く表示」してくれます。
描画線が密集したなかの「黒いゴミ」を探すのは大変です。さらに、色の薄いゴミは、発見が困難です。
Comicoolでは、色が薄くても、ゴミを赤く表示しますので、見失うことはありません。

3) ページ全体を表示しても、ゴミが見えなくなることはありません。
そのため、全体の線の流れをみながら本当にゴミかどうか、一目で判断することができます。
線のカスレをゴミと見誤ってしまうことはなくなるでしょう。

~ではどのように消せるのか。まだまだお得な機能を説明いたします。~

4) 消しゴムが誤って描画線に引掛っても、線が消えることはありません。ゴミだけが消えます。
描画線を傷つけずに、ゴミだけを消すブラシを用意いたしました。
線など気にせずにゴミをなぞるだけ。神経を使わずにラフな作業でよいのです。
これで肩こりが減りますね。

5) 乱暴にトリミング範囲を選んでも、ゴミだけを一気に消すことができます。
これはけっこう気持ちいい作業なので、ストレス解消になるでしょう。
横着な筆者は、先ほどの画面キャプチャでも使用しました。

~他にこんな機能もあります。慣れたら使いこなしてください。~

6) 黒ベタのなかの白ゴミも消せます。
けっこう白ゴミも多いんですよね、特に定本のスキャンをするとベタのインキがかすれています。
雑誌のスキャンでは、さらにインキがノっておらず、ゴミだらけになると思います。
Comicoolはレベルの切り替えで白ゴミにも対応できるので、重宝するのではないでしょうか。

7) パラメータを調整すれば、描画線の周囲のグレーゴミも取れます。
描画線にくっついたボヤっとしたゴミは、発見も難しいし、取るのも神経を使います。
Comicoolを使うと二値化閾値の調整で、取れるようになります。
ただし、これはゴミを見ながらの調整が必要です。普段は無効化するために、レベル:黒のときは「255」、レベル:白のときは「0」にしておいてください。

~もし遅いと感じられる方は…~

8) 例えば1コマサイズでトリミング選択して、ゴミ取り機能を起動すると、操作スピードは格段に速くなります。

>>補足
4200×6500画素を超える画像を一気にゴミ取りすることはできません。申し訳ございませんが、そのサイズ以下でトリミング選択するようお願いいたします。

>>補足-2
ゴミ取りアクションを実行しますと、自動的に画像はグレー画像に変換されます。
ゴミ取り後、二値画像に戻すには、メニューで[イメージ]-[モード]-[モノクロ2階調]を選択し、入力解像度と出力解像度を同じ値にして、セレクタで「50%を基準に2階調に分ける」を選択してください。

以上、当社独自の特許技術でこれらの機能を実現しています(当社自慢の技術です!!)。
いかがですか?一度、無料体験版でその性能を実感してください。
自分の原稿のゴミを体験期間中にきれいに取っちゃいましょう~!!

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2009年6月16日発行 ~塗りつぶしツール:多角形/なげなわのコツをご紹介~ 編


1. マンガ着色の難しさ

皆さんは、マンガを着色する際に、どのように塗られていますか。
大多数の方は、以下の2つのどちらかで対応されているのではないでしょうか。
 方法1. 線をはみ出さないように、Phiotoshopのブラシツールで丁寧に塗ってゆく。
 方法2. Photoshopで選択領域を作成してから、その中でブラシで塗ってゆく。

アナログに近い方法は「方法1.」ですね。
時間をかけて塗り重ねて、はみ出した色を消しゴムで消してゆき、それを何度も繰り返して雰囲気のある絵になってゆきます。
時間をかけた分だけ、味わいが出てくるものですよね。

しかし、何十ページものマンガを塗らなければならない場合、それは大変な作業です。
特に読者が最も敏感に見ているキャラクタの顔の着色には、細心の注意が必要です。
「顔色をうかがう」と言いますが、キャラクタの「顔色」は読者がキャラクタの様子を知る、一種のセンサーのような役目を果たしているからです。
さらに、主要なキャラクタは何度も登場しますので、一貫して同じ風合・クオリティを保つのは容易なことではありません。

「方法2.」にするとブラシがはみ出さないので、消しゴム作業を簡略化できますが、今度は領域を作成する手間が発生します。
そこで、さらに効率化するためにPhotoshopの自動選択ツールを使ってみます。
手動で領域を作るよりは確かに楽になりますが、マンガ制作に特化した機能ではないため、「グレー画像のエイリアスで線と塗りの間に隙間ができる」「線画が閉じて(つながって)いない場合、個別の領域にならない」など、なかなか思い通りにはいきません。
また、ごちゃごちゃした複雑な絵柄を塗る場合、沢山の領域をすべてクリックするのも煩わしいですよね。

2. Comicoolを使った着色手順(多角形/なげなわ)

Comicoolはカラーマンガ制作の専用ツールですので、これらの悩みをすべて解決します。
下塗りは、「描画線をはみ出さないモード」を使って、多角形/なげなわツールでラフに囲むだけ。
詳しい手順は以下に解説します。

多角形/なげなわの使用方法

図:細かく分割された領域

1) ツインビュー画面の上部にあるチェックボックス[描画線をはみ出さない]をONにしましょう。
 ※チェックボックスは、ツール毎に異なる設定になりますので、ご注意ください。ツールを切り替えたときに、モードが変わらないか注意してください。

図:選択画面

2) 塗りたい領域の外側を多角形 もしくは なげなわツールを使って、ラフに囲ってゆきます。

図:着色

3) その結果、内側の細かな小領域はすべて塗られ、主線の外側は線からはみ出た色がカットされているのが分かると思います。

これだと、今まで注意深く主線の中央をクリックしていた作業から解放されます。
熟練されたプロの方は、マジックの様な速さで主線の中心をクリックされますが、慣れていない方にはComicoolの多角形/なげなわ塗りつぶしツールが絶対にお勧めです。
ぜひ一度、お試しください。


3. 主線に線切れがある場合

主線に線切れがある場合は、主線の内と外の見分けがつきませんので、はみ出しがカットされません。
そこで[線切れ許容距離]を使用すれば、線切れをつないで内と外を判断してくれます。
通常は「0」でもよいのですが、線切れの距離よりやや大きめに設定します。
図1のような感じに塗れます。

主線に大きな線切れがある場合
線切れが大きい場合、[線切れ許容距離]の設定がわずらわしい方にはこんな方法もあります。
1)  [多角形塗りつぶしツール]の[描画線をはみ出さない]をOFFにします。(これでPhotoshopと同じような塗りつぶしになります。)

2)  [多角形塗りつぶしツール]を使用して、線切れの端部同士はつなぐようにクリックしてください。(図2)
線切れの端部は中央を正確にクリックしてください。その他の部分は、外側をラフにクリックするだけでOKです。

3) [マジック消しゴム]の[描画線をはみ出さない]をONにします。
これを使用して、はみ出し部分をクリックで消してください。(図3)
nuri-4.JPG


4. おまけ

最近、デジカメで「顔認識技術」が当たり前のように使われるようになりました。
では、どれくらいの性能なのか。
デジカメを用意して、マンガのキャラクタを次々に撮影してみました。
結果は、10冊(種類)のうち1冊(種類)。しかも2コマしか認識してくれませんでした。
写真とは違い、マンガキャラクタはデフォルメが大きいので、認識はとても難しいようです...。

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2009年6月22日発行 ~ツインビュー機能の使いこなしのコツをご紹介~ 編

Comicoolでは、Photoshopと同様にいろいろなショートカットキーに対応しています。
これらを使いこなせば、塗り作業が一段と早くなるはずです。
ここでは語りつくせないため「ショートカットキー一覧.pdf」を是非ご覧になってください。
 ※無料体験版をダウンロードすると、その中にマニュアル一式があります。

今回は、ツインビュー画面上部に表示されているパラメータのコツについて説明します。
▼図1
twinv-1.jpg

1.カラーパッチ

  ツインビュー左上のカラーボックスには、描画色と予備色が表示されています。
  予備色は[Shift+X]キーで描画色と切り替わるので、切り替えながら着色すれば色選択の手間が減ります。
  カラーボックスをクリックすると、サムネイルピッカー画面が出て、指定フォルダのサムネイル画像から色を選択できます。
  [Alt]キーを押すとカーソルがスポイト形状になり、着色中の画面からも色を選択できます。

【注意】
これから説明するパラメータは、ブラシ毎に設定が異なりますので注意しましょう。
たまにブラシを切り替えて、モードが替わったことに気づかず、「あれっ」と思うことがあります。

2.線切れ許容距離

  線切れの隙間を[Shift+D]キーを押しながらドラッグで結ぶと、距離が計測されてパラメータに反映されるのでチョット楽です。
  大きい値を設定すると、効果の割りには操作が重くなるので、ご注意あれ!

3.線画重ね合わせ

  塗った色を「描画線の下に」何ピクセル潜り込ませるか、を決めるパラメータです。
  描画線と塗りの間の隙間がなくなります。
  製版のトラッピング処理(後述)と似ていますね。

4.アンチエイリアスを使用する

  [下塗り]ツール以外は、[ON]で使用できます。
  では、[下塗り]ツールでアンチエイリアス処理はできないのでしょうか。次回の豆知識で解決いたします!!

5.描画線をはみ出さない

  これを[ON]にすると、領域を[なげなわ塗りつぶし]や[多角形塗りつぶし]でラフに囲んでも、描画線の内側しか塗られないので、たいへん楽です。

6.彩色対象:全て/彩色領域/透明領域

  [透明領域]にすると、着色済みの色は消さずに、透明領域のみを塗ります。
  [彩色領域]にすると、透明領域は塗らずに、着色済み領域だけを塗ります。

【しくみ】トラッピング処理とはなにか。
通常、印刷物はCMYK(シアン、マゼンダ、イエロー、ブラック)の4色のインキで刷られています。
例えば、真っ黒の描画線はブラックインキで刷られ、領域内側の青色はシアンインキで刷られています。
ところで印刷機は「同じ紙に4回もハンコを押すこと」ですので、ほんの僅かに位置がズレたりします。
そうすると先ほどの例で言えば、黒と青の間に「白い隙間」が見えることがあるのです。
これを防ぐにはどうすればよいでしょうか。
青の領域を拡張して黒の下に潜り込ませるとうまくいきます。(黒を拡張すると、線が太く見えてだめです!)
このように隣り合った色のどちらか目立たない方を拡張する処理をトラッピング(かぶせ処理、髪の毛1本かぶせる場合はケヌキ合わせと言います)というのです。
印刷はこのようなテクニック、ノウハウ技術によって高品質なコンテンツを提供しています。
モニタ表示では起こらない現象です。

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2009年6月29日発行 ~下塗りツールのコツをご紹介~ 編

1. 下塗り作業の大変さ

下塗りを始めた方で、こんなにツライ作業はもういやだ、と思っておられる方はいませんか。
塗りたい領域を囲むために、描画線の中央をクリックしてゆく単調な作業・・・、これは本当にやるべき作業でしょうか。
初めて着色の現場を見学させて頂いたとき、その手作業の速さと細かさに感嘆いたしました。
しかしそれと同時に、絵作りの才能ある人達にこんな作業をしてもらっていいのだろうかと思いました。
Comicooの下塗りツールlは、そんな方々をお助けするために生まれたツールです。

2. Comicool下塗りツールのご紹介

tips5-2.jpg ツインビュー画面の左上に赤い矢印アイコン、これが下塗りツールです(赤枠)。
カーソルを画面上に持ってくると、そこの閉領域が赤くリバース表示されますので、塗る前に範囲がわかり便利です。
あとはクリックするだけ。
一瞬でその領域が着色されます。

3. プラスαのコツ

リバース表示の領域が細かすぎる場合は、画面右上の[参照画像]の設定を「領域統合」に切り替えてみましょう。
そうすると細かく分かれていた領域が、まとまった領域でリバース表示されるようになります。
逆に、リバース表示の領域が粗すぎる場合は、画面右上の[参照画像]の設定を「領域分離」に切り替えてみてください。

4.下塗り領域でアンチエイリアスをかけたい方のために

下塗りツールは、アンチエイリアス機能がありません。
しかし、どうしても必要な場合は、その秘策をご紹介いたします。
この方法はComicool以外でも、(アンチエイリアス:OFFで作成してしまった画像の)画質改善に使えますので、覚えておいて損はしないでしょう。

まず、適用前と適用後の結果画像をご覧ください。
左がアンチエイリアスをかけ忘れた画像、右が下塗り処理時にアンチエイリアス処理を行った画像です。
tips5-5.JPG


いかがですか、境界部分のガタツキが適用後に大幅に改善されたと思います。

アンチエイリアス後処理の手順は以下の通りです。
------
1)Comicool:下塗りツールで塗分け作業をします。
  クリックで塗るだけです。
  このときの画像解像度は、350dpiを前提にしています。

2)下塗りが全て完了したら、ツインビュー機能を終了し、Photoshop上に戻ります。

3)画像の解像度を「700dpi」に拡大します。(350dpi⇒700dpi)
  メニュー:[イメージ]-[画像解像度]
  解像度:700dpi
  画像の再サンプル:ON
  セレクタ:ニアレストネイバー法 (※注意:これを間違えないでください。)

4)着色した各レイヤーに、以下のフィルタ処理をおこないます。
  メニュー:[フィルタ]-[ノイズ]-[明るさの中間値]
  半径:3 pixel (※注意:これを間違えないでください。)

  ※着色済みの各レイヤーをカレント表示状態にしてから、上記フィルタ処理を実行します。
  ※同じフィルタ処理を繰り返す場合は、二度目以降に[CTRL+F]キーを使用すれば、簡単に同じフィルタ処理が実行できます。

5)全ての着色済みレイヤーのフィルタ処理が完了したら、画像の解像度を「350dpi」に戻します。(700dpi⇒350dpi)
  メニュー:[イメージ]-[画像解像度]
  解像度:350dpi
  画像の再サンプル:ON
  セレクタ:バイキュービック法(滑らかなグラデーションに最適) (※注意:これを間違えないでください。)

-----
以上の作業で完了です。
いかがでしょうか。

5. おまけ

[画像解像度]のセレクタで切り替えた「変換方法」の名前の由来をご存知ですか。
画像解像度の変換は、例えるなら、粗いマスの色を、目の細かいマスの色に置き換えることです。
粗いマスの上に透明な細かいマスを被せて、そこの色を決めるのです。

二アレストネイバー法とは、そのマスに最も近い(ニアレスト)ご近所さん(ネイバー)の色を使用する方法です。
バイリニア法とは、そのマスの両側(バイ)の色を直線的(リニア)につないで、そのマスの位置に応じた比率で色を求める方法です。
バイキュービック法は、そのマスの両側(バイ)の4マスの色を三次式(キュービック)でつないで求める方法です。

画質はどうなるでしょうか。
二アレストネイバー法は、元画像の色がそのまま使用されるので、ボケはありませんがガタツキが出ます。
バイリニア法は、元画像の色が隣と補間されるので、少しボケます。ガタツキは減ります。
バイキュービック法は、広い範囲の色を使って補間するので、ボケを減らしつつガタツキも減らすことができます。

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