【販売終了】Comicool EX(年間ランセンス版)

豆知識 Part8

Comicool使用上のコツについて、随時、ご紹介していきます。
週に一度のペースで更新してゆきますので、気軽にお読みください!
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2009年7月29日発行
~トーン領域作成機能のコツ(その1)をご紹介~ 編

今回は、Comicoolを使用したトーン領域の作成方法についてご紹介します。
Comicool EXには、スクリーントーンの着色に使用する「トーン領域作成」を支援する機能があります。
Comicool Trialでもお試し頂くことができますので、興味をお持ちの方は、ぜひTrial版をダウンロードしてお試し下さい。
 ※Comicoolは、50%以下のドットタイプトーンに対応しています。

1. トーンの彩色作業はとにかく大変

漫画作成に使用されるスクリーントーン(以下、トーン)は、モノクロ漫画にとって欠かせない存在です。
ドットタイプの網トーン、万線トーン、絵柄・背景トーンなど作家の方々は様々なトーンを駆使し、陰影や模様などの効果をモノクロ原稿上で表現します。

一方で、カラーリング作業においてトーンは少々やっかいな存在です。
カラー制作では、モノクロ原稿の描画線を壊さず、陰影や模様などの表現までカラーリングする事が求められます。つまりモノクロ原稿にトーンが使用されていた場合は「トーンの部分だけを選択して彩色する」という作業が必要になるのです。
2つの彩色例(図1, 図2)を見て下さい。

図1は、トーンを彩色せずそのまま残しています。頬の部分など陰影をつけて彩色しているのに、それがあまり活きていませんね。トーンが黒いまま残っているので、全体的に暗い印象も受けます。
それに対して、トーンに彩色している図2の画像は、全体的に明るく自然な印象を受けます。このように、通常はトーンをそのまま残さず、何かしらの加工を施すことが多いのです。

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2. Photoshopでトーン領域を作成してみよう

Photoshopでトーン領域を作成するための、一般的な作業手順をご紹介します。
(1) [投げなわ・多角形選択ツール(アンチエイリアスON)]を使用して、トーン領域だけを範囲指定します。
(2) 指定した選択範囲を塗りつぶし、「トーン領域」を作成します。

(1)の作業は、描写の複雑なコマの場合は特に大変な作業です。
図3のモノクロ原稿の場合、描画線と網トーンが複雑に重なり合っています。そのため、描画線とトーンの境界を正確に選択していき、トーン領域を作成する作業はとても根気と労力が必要になります。

図4は、トーン領域を作成するために指定した選択範囲を赤色で示しています。著者の場合、図4の作業に30分程度かかってしまいました…。いくら未経験者であるとはいえ、このままではとても生産性が悪いですね。

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3. Comicoolでトーン領域を作成してみよう

では、Comicoolを使って、トーン領域を作成してみます。Comicoolのトーン領域作成機能は、ドットタイプのトーン領域を簡単に作成することができます。
(1) 抽出したいトーンをを押しながらクリックし、トーン情報を計測します。
(2) 抽出したいトーン領域を選択ツールで囲います。

たったこれだけです。
今回の例では、図3の目の部分のトーン情報を計測しました。
図5は、トーン領域を作成するために指定した選択範囲を赤色で記載しています。図4と比べて、選択作業が簡単なことは一目瞭然ですね。

図7は作成したトーン領域の例です。取りきれていなかった部分などの修正作業を含めても、著者は5分程度で作成することができました。
Photoshopを使用する方法より操作もラクですし作業時間も短縮できましたね。

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4. 作成したトーン領域を確認しよう

図7は、Photoshopのクリッピングマスク機能を使用して、トーンを赤色に彩色した例です。
目の中のドットトーンだけでなく、目の輪郭にくっついているトーンも赤く着色されていることをご確認いただけますか?
描画線にくっついたトーンも自動で抽出できるという点は、Comicoolの大きな特徴なのです。

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5. おまけ

作成したトーン領域は、クリッピングマスクとして彩色に利用するだけでなく、描画線だけの表示(トーン領域は非表示)に利用することができます。
これらはPhotoshopのレイヤー機能を使用します。
詳しくはComicoolユーザーズマニュアル [4] トーン領域作成 > 各ツールの使用例について >「トーンを除去した結果を見る方法」をご確認ください。

実は、今回の例で「目の部分のトーン情報を計測」したのは、Comicoolでトーン領域を作成する上でのコツの一つなのです。
使用方法のコツについても、近いうちにご紹介させて頂きます。

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次回は、
~線画レベル補正のコツをご紹介~ 編
線画レベル補正のコツのご紹介、第二弾です。
線画レベル補正の使い方に慣れてきた方、必見です!
乞うご期待。

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